連載
【ヒャダイン】「DEMONS’ SCORE」リリース記念! 僕も参加しちゃったよテヘヘスペシャル。
ヒャダイン/前山田健一 / 歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第9回「『DEMONS’ SCORE』リリース記念! 僕も参加しちゃったよテヘヘスペシャル。」
ども。スクウェア・エニックスが満を持してスマートフォン用音ゲー「DEMONS' SCORE」(iOS / Android)をリリースしましたね。まずはiOS版からでですが,全世界に向けて配信されるという,ビッグタイトルでございます。
スマートフォンならではともいえる,タッチパネルの特性を存分に活かしたドキドキワクワクの音ゲー。ストーリーもしっかりしていてやりこみ要素もたっぷり。ハマること間違いなしだね!
「DEMONS’ SCORE」公式サイト
AppStore「DEMONS’ SCORE」(iTunesが起動します)
って,おいヒャダインよ。お前はこの連載でレトロゲームについて熱く語るんじゃなかったのかよ。どうした,いきなり2012年のゲームについて語り始めるなど。
そうなんです。
私,このゲームにコンポーザーの一人として参加させてもらっています!!
わーーーーー!!!!
嬉しい。これは嬉しい,っていうのがね。
各ステージのボス戦は,それぞれ異なるコンポーザーが担当していて,そのボスを倒すと,新しいキャラクターが使用可能になって,そのBGMもそのコンポーザーが担当する,という斬新な切り口なのです。そこで集結したコンポーザーがもうえげつない!!!
下村陽子さん!(「キングダムハーツ」シリーズほか)
岡部啓一さん!(「鉄拳」シリーズほか)
ZUNTATAさん!(「グルーヴコースター」ほか)
水田直志さん!(「FF XI」ほか)
山﨑 良さん!(「FFCC クリスタルベアラー」ほか)
伊藤賢治さん!(「ロマンシング・サガ」シリーズほか)
菊田裕樹さん!(「聖剣伝説」ほか)
屋敷貴道さん!(「The Black Eyed Peas Experience」ほか)
岩崎英則さん!(「フロントミッション 4」「5」ほか)
このように,豪華としか言いようがない陣容になっております。ああ,なんて贅沢なんだ!
で,それぞれが担当キャラクターに曲をつける,という形なんですが,この中にソラマメフェイスの僕を入れていただけたんですねぇ。光栄過ぎる!
実は昨年末あたりに,プロデューサーの時田貴司さんとコンポーザーが一堂に集まるミーティングみたいなやつがあったんです。部屋に入ったら,イトケンさん! 菊田さん! 下村さん! そして時田さん! むっはー。しかも時田さんからは,この日はいらっしゃれなかった田中公平さんの名刺を渡してもらえるという(で,それがあの日の対談につながったのです)。
こんなところにいていいんですか,僕!? 神々の集まりに同席していいんですか,僕!? という恐れ多い気持ちでいっぱいの中,ゲームの概要や制作方法,テーマなどなどを聞きました。
音ゲーなので,BPMがいくつならこういう展開,とか,何分何秒あたりで曲展開する,とか,まるで乱数表のような表もいただき,うっひょー,ゲームの世界ってすげー!! って,ほんとただの子供でした,はい。
そして,その場で担当ボスキャラのイラストとプロフィールの紙資料をどすこーいと渡されたんです。僕が渡されたのは,かなりボテっと太ったハエの悪魔「ベルゼバブ」。……。蝿!? ハエ!!!!????
しかしプロフィールを見ると,魔界のアイドルだとか。だんだん残虐になっていくんだけど,基本はキャピキャピのアイドルちゃんなのであります。
なるほど! 僕が召喚された意味がそこで初めて分かりました。こっちね,こっち。うんうん。ほかのコンポーザーさんに渡されたボスキャラを見ていると,皆さんが得意とする音楽ジャンルに紐付いたキャラクターになっているんですよ。民族音楽だったり,メタルロックだったり,アンビエント系だったり。そんな中,私に言い渡されたのは「ブリッブリのアイドルソング」。よっしゃー。任せとけ!!!!
で,そのミーティングはそこで散会するわけではなかったのですよ。なんと「二次会」開催! 行ける人の任意参加で,なんとレモンチューハイが98円という激安居酒屋の座敷に!!
神々が98円っ!? いやー,嬉しくなっちゃいました。みんな毎日フォアグラ食べていると思っていたから。米粒の代わりにキャビアを食していると思っていたから。皆さんもタコわさ食べるのね。皆さんもホッピー飲むのね。
そんなことにも感動しきりで,ふと気付けば端っこの席に座らせていただいておりまして,隣には時田さん,正面にはイトケンさんと菊田さんという,なんだこの神展開。ゲスい話から昭和歌謡の話まで色々としたなあ。
そう,そこでももクロの話にもなったんですよね。去年の12月だから,「猛烈宇宙交響曲第七楽章『無限の愛』」(関連記事)が世間にお披露目される少し前。イトケンさんに多大な影響を受けた曲なので,そのお話しもして(それ以前に行われた対談の様子はこちら)。
すると時田さんが,「ボスキャラそれぞれに声優を付ける予定なんだけど,ももクロにお願いすることってできるかな」とフラッシュアイディア。僕も酔っ払っていたので「大丈夫じゃないですかねー,でへへへへー」なんて適当な返事をしていたら,なんと正式決定。わーお。
そうなんですよ。このDEMONS’ SCORE,それぞれのボスキャラにCVがいて,ある意味コンポーザーとのコラボになっているのですね。以下敬称略!
下村陽子×若本規夫
ZUNTATA×下田麻美
などなど,ちょっと書いただけでもドキドキするカップリングじゃございませんこと。ほかにも杉田智和さん,茅原実里さん,そして銀河万丈さん! そしてそして,常に隣にいるクマちゃんが中尾隆聖さん! ばいきんまんですよ! フリーザ様ですよ! ほかにもたくさん豪華声優陣が参加しているわけです。いやぁ,これまた贅沢すぎる。
そんな中,ベルゼバブとして,ももいろクローバーZ!
見慣れた文字並び! うひゃひゃ。
そして,ですよ。先日スクエニまでお邪魔いたしまして,試遊機で遊び倒してきたのですが。
みなさん。ここ注目です。
超絶しゃべります。めっちゃ録音してます。一昔前だと「豪華声優陣が集結!」とうたっているゲームなのに,思ったほど喋ってくれなくて,なんじゃこりゃ! となるケースもありましたが,みなさんご心配召されるな。スマホ用ゲームとは思えないほど,いやもう,異常と言ってもいいんじゃないかくらいの分量で,ももいろクローバーZのみんなもたくさん喋っております。
で,一つ疑問が出ると思うのですよ。ベルゼバブは1キャラクターなのにCVが5人。これどういうこと。はい。説明しましょう。5人が分担して声をあてております。ぎゃふん。悪魔だから許されるのです!
ここで。ももいろクローバーZファン,通称モノノフの方々には声高らかに訴えたい。「声の聞き分けが,楽しいぞーーー!」。これが楽しかったんですよ。あ,百田夏菜子だ,とか,あ,この滑舌は有安杏果だ,とか,ゲームに集中できなくなっちゃいますね。ええ。ええ。
しかし,ベルゼバブが登場するのは一度easyモードをクリアしてから! そうなんです。一度やりこまないとももクロちゃんには会えないのだ! ぎゃふん! でもそのほうがいいと思うのです。ゲームに慣れてからじゃないと,すぐにゲームオーバーになっちゃって,声を堪能できずに終わってしまいますからね。
肝心の曲のほうは,発注通りブリッブリのアイドル曲。でもインスト! そう。アイドル曲をインストで作るっていうのが初めてだったので,なかなか新鮮でした。うっすらとコールとかも入れてます。僕が多重録音で。うりゃおいとか色々。耳を澄ますと聞こえるので,そこも一つ,お楽しみに。
で。この作品。全世界配信なんですよね。英語版は日本語版とは別の声優さんが登場するらしいんですが,曲はそのまま。果たして私めのうりゃおいソングに,海外ではどういった反応が起きるのでしょうか。非常に楽しみです。
さてさて,そんなDEMONS' SCORE。前述のように豪華コンポーザー&声優陣が参加していて,しかもゲーム自体もやりこみ要素満載。1500円(税込)の有料アプリですが,きっとご満足いただけるはず! ぜひお買い上げくださいませ。そして,よろしければベルゼバブ,通称バブちんをお気に入りキャラとして使ってね☆
「DEMONS’ SCORE」公式サイト
AppStore「DEMONS’ SCORE」(iTunesが起動します)
■■ヒャダイン/前山田健一(歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー)■■ 11月28日(水)にヒャダイン名義の1stベストアルバム「20112012」(トゥーゼロワンワントゥーゼロワンツー)の発売が決定しました。詳細は不明ですが,「ベスト&コラボにひと手間加えた2012年型リプロダクトミュージック」とのこと。発売済みのシングル曲のみならず,ほかのアーティストとのコラボ音源なども収録されるようです。なお,初回限定盤はこれまでのミュージッククリップや撮り下ろし映像などが収録されたDVD付きです。 |
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