BenQとZOWIE GEARによるゲーマー向けディスプレイ「XL2410T」に後継製品が登場。「XL2420T」が12月中旬に発売

　BenQとZOWIE GEARの共同開発によるゲーマー向けディスプレイ「XL2410T」の後継製品が登場する。
　BenQは本日（2011年11月25日），24インチ液晶ディスプレイ「XL2420T」を発売すると発表した。メーカー想定売価は4万4800円前後で，2011年12月中旬より販売が開始される予定となっている。


　XL2420Tは，XL2410Tのゲーム用機能をさらに向上させたと謳われる後継製品だ。XL2410T最大のポイントであった，解像度1920×1080ドットでの垂直周波数120Hz入力は，XL2420TではNVIDIAの第2世代3D立体視環境「3D Vision 2」に対応する形でアップグレードされている。応答速度は公称で2ms（gray to gray，黒白黒の応答速度は5ms）。パネルの種類は，XL2410Tの仕様や応答速度から考えるならば，おそらくTN型ではないかと思われるが，詳細は明らかにされていない。

　もう1つのポイントとなるのが，ZOWIE GEAR所属の元プロゲーマーEmil“HeatoN”Christensen氏，Abdisamad“SpawN”Mohamed氏が設定したという「FPSモード」だ。これは，「Counter-Strike 1.6」および「Counter-Strike Source」用に明るさやコントラスト，色合いなどが調整されたというモードで，2人が両作のプレイに最適とする環境設定になるのだという。
　XL2410Tでも2人による調整は行われていたが，面白いのは，このFPSモードで「Black eQualizer」という新機能を利用できるということ。この機能をオンにすると，ゲーム中の見えにくい暗所や，逆に明るすぎる場所の色味が自動で調整され，視認性が高まるとのことである。

　入力インタフェースはDisplayPort×1，Dual-Link DVI-D×1，HDMI×2，D-sub 15ピン×1。HDMIが1系統しかなかったXL2410Tとくらべて，PlayStation 3とXbox 360を両方繋いでおけるなど，家庭用ゲーム機でも，より使いやすくなった印象だ。

　また，ディスプレイを支えるスタンドにも手が加えられており，高さや左右の傾きは，ボタンを押したりすることなく調整できるようになっているという。ディスプレイを90度回転させてシューティングゲームなどを縦画面でプレイできる機能も，XL2410T同様に搭載されているようだ。
　さらに，スタンド下部の右側には，［1］［2］［3］と書かれたコントローラ「S.Switch」が新設されている。これは，ディスプレイ設定の変更や保存に利用するためのもので，設定のプロファイルは3つまで保存できる。例えば「ゲーム用」「映画用」「仕事用」といった設定や，ゲームごとにそれぞれ違った設定を保存しておけば，このコントローラで用途に合わせて切り替えられるというわけだ。

スタンド下部にコントローラが用意されている。たいていのディスプレイは，パネルの外枠下部にボタンが配置されているものだが，スタンド部分にあったほうが押しやすそうではある

　以上のようにXL2420Tは，XL2410T以上にゲーム用途での利便性が高められているようである。XL2410Tがリアル120Hz入力ディスプレイの有力な選択肢の1つだっただけに，後継機であるXL2420Tも要注目の製品といえそうだ。

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