インタビュー
ついにテスター募集が開始された「Eclipse of EDEN」インタビュー。“超絶スタイリッシュアクションRPG”の実力に迫る
今回は,EDENの日本サービスを手がけるNECビッグローブのプロデューサー 勝山 元氏と,ディレクター 前田哲也氏の2名に,本作の魅力をあらためて聞いてみた。なお本日(1月20日)から,EDENの第1次CBTに相当する“プレミアテスト”のテスター募集がスタートしている。本稿を見て興味を持ったなら,ぜひテスター募集に応募してみよう。
「Eclipse of EDEN」公式サイト
「Eclipse of EDEN」プレミアテスター4Gamer枠の募集記事
新作MMORPG“EDEN”はアクション性の高さに自信アリ
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
まずは自己紹介を兼ねて,お二人がEDENにどのように携わっているのかを簡単にご紹介ください。
EDENのプロデューサーを担当している勝山と申します。本作の開発作業を行っているEden Entertainmentとのやりとりをはじめ,ゲームデザインやサービスの方向性などといった,国内展開にまつわる業務全体を統括しています。
前田哲也氏(以下,前田氏):
ディレクターの前田です。プロデューサー業務をサポートし,EDENを日本のゲーマー向けにバランス調整することが主な業務です。そのほかに,日本公式サイトの管理も担当しています。
4Gamer:
EDENでは本日“プレミアテスト”(第1次クローズドβテストに相当)のテスター募集がスタートしましたね(関連記事)。これまでを振り返って,今の心境はいかがですか。
勝山氏:
昨年(2011年)の6月頃から,日本展開に向けて本格的に作業を行ってきましたが,今もとにかく忙しいです。今回プレミアテストを発表させていただきましたが,これは日本サービスの第一歩にすぎませんし,あらためて気を引き締め直した次第です。
4Gamer:
やはりクライアント型MMORPGとなると,これまでサービスしてきたタイトルとは違いますか。
勝山氏:
ええ。ゲーマーズワンというゲームポータルにとって,本格派MMORPGを手がけるのは今回が初めてなので,何から何まで大変ですね。しかも,EDENが最初にサービスされる国は,この日本なんですよ。
4Gamer:
そうなんですか,てっきり韓国でローンチしたものを,日本に持ってきてローカライズするのかと思っていました。
前田氏:
仮にローカライズだけであれば,スタッフのリソース管理も行いやすいんですが,EDENは現在進行形で開発されており,しかもそれに対して,弊社が積極的に介入しています。
勝山氏:
他国で開発されたタイトルの本格的な現地化のことを,カルチャライズということがありますが,EDENのゲームシステムやバランスは,最初から日本のゲーマーに向けて作られているんです。
なるほど。そのあたりについては,後ほどあらためてうかがうとして,単刀直入に言って,EDENの面白さはどの部分にあるとお考えですか?
勝山氏:
我々がもっとも魅力を感じているのは,ノンターゲッティングによるアクション性の高さを,“MMORPG”のゲームジャンルで実現していることです。2011年はノンターゲット式のオンラインRPGがいくつか登場しましたが,それらは基本的に“MORPG”でしたよね。
4Gamer:
オンラインRPGで快適なアクション性を追求していくと,1エリア内のキャラクター数をコントロールしやすいMORPGに行き着くのは,自然な流れですよね。
勝山氏:
ええ,私も今まではそう思っていました。ですがEDENは,将来的に“100対100”の大規模GvGを行うことも念頭に置いて開発しています。大人数が一斉に,アクション性の高いバトルを繰り広げる光景は,これまでのオンラインRPGでは味わえないものと確信しています。
4Gamer:
そこまでおっしゃられるというのは,かなりの自信があるんでしょうね。
勝山氏:
はい。今回は実機でのプレイシーンを収めたムービーを用意しましたので,まずは一度ご覧ください。
なるほど。ダッシュやジャンプ,そしてコンボ攻撃など,さまざまなアクションがスムーズにつながっていますね。
前田氏:
例えば,敵を高く打ち上げて,ジャンプして空中で追撃することも可能です。アクションゲームと同様に自分で操作する必要があるので,もしタイミングが合わないと,攻撃がスカってしまいます。
勝山氏:
そのほかにも,モンスターに止めを刺すときは,“フィニッシュコンボ”のカットイン演出が盛り込まれたりします。プレイヤーがキャラクターを操作していて,スタイリッシュなアクションを楽しめるよう,さまざまな部分に気を配っています。
コア層とライト層それぞれに向けた
2種類のクライアントで幅広くアピール
4Gamer:
ノンターゲッティング式のMMORPGということで,EDENをプレイするにはそれなりのPCスペックが必要になると思うんですが,大体の目安を教えてください。
EDENのクライアントプログラムは,低スペック版と通常版の2種類を用意します。まだ具体的なことはお知らせできませんが,通常版のクライアントは,近年のノンターゲッティング式MORPGが推奨しているのと同じくらいのスペックが必要になると思います。
一方の低スペック版クライアントでは,グラフィックスなどのクオリティを落とし,幅広いプレイヤーに軽快なゲーム体験を提供できるようにします。
4Gamer:
ちなみに,低スペック版クライアントの推奨スペックはどれくらいでしょうか。
前田氏:
こちらに関しても,具体的なことはまだ言えないんですが,オンボードグラフィックスや数世代前のノートPCでも,40〜50fpsが出せるように調整中です。
勝山氏:
昨今のオンラインRPGは,グラフィックスの進化に伴い推奨スペックもどんどん上がっています。ですが日本のPCゲーマーの環境を見渡してみると,低スペックなPCでゲームを楽しんでいる層も確実に存在するわけで,そういった人達を置いてきぼりにするわけにはいきません。低スペック版に関しては,当初開発計画にはなかったんですが,開発元を説き伏せて実現しました。
4Gamer:
なかなか思い切った提案ですね。
ゲームが完成してしまったら,あとから基本仕様に手を加えるのはとても難しいんですよ。その間もサービスは継続しているし,さまざまなトラブル対応やアップデート開発も行わねばなりませんから。低スペック版の要請は,現在開発中のEDENだからこそ実現できたことかもしれません。
前田氏:
今でも毎週,開発元のEden Entertainmentと音声ミーティングを行っているんですが,当社からのフィードバックに熱心に耳を傾けてくれています。日本市場を重視してくれているのはありがたいですね。
4Gamer:
作る側にとっては大変でしょうが,日本のゲーマーにとっては嬉しいですね。2種類のクライアントのほか,日本側からの要望を受けて実現したコンテンツなどはありますか?
前田氏:
例えばそうですね,日本ではインスタンスダンジョンを攻略するコンテンツが人気なので,そこに重点を置いてもらえるように調整してもらっています。
具体的には,EDENのインスタンスは複数の難度が選べるようになっており,キャラクターが強くなっても,レベルに見合った楽しさと報酬が得られます。
勝山氏:
細かい部分を挙げていくとキリがないんですが,昔の開発資料や,最初に4Gamerさんに掲載された取材記事などを今見ると,「こんなに変わったんだなぁ……」と感慨深くなったりもします。
プレミアテストのテスター募集が開始に
ノンターゲッティング“MMORPG”の実力を確認せよ
4Gamer:
今後のスケジュールについて,可能な範囲で教えてください。
すでにお知らせしたとおり,いわゆるクローズドβテストに相当する“プレミアテスト”のテスター募集を開始しました(編注:実際にテストが行われるのは1月31日〜2月2日の3日間)。それ以降のスケジュールは今のところ未定で,プレミアテストでのフィードバックを元に,あらためて検討することになるでしょう。
4Gamer:
“未定”というと聞こえは悪いかもしれませんが,フィードバックをきっちり反映させるべく,スケジュールに余裕を持っている,ということでしょうか。
勝山氏:
その通りです。サービスである以上,どこかで決断することになりますが,お客様からの要望をできる限り聞いて,ゲームに反映させるべく努力していきます。ですので,プレミアテストに参加された方は,ぜひ積極的にご意見/ご要望をお寄せください。
4Gamer:
プレミアテストでのプレイ範囲についてはいかがでしょうか。
前田氏:
ゲームに登場する4種類のクラスは一通りプレイできます。レベルキャップは40で,広域エリアは3つ。各エリアにインスタンスダンジョンが一つ用意されています。
4Gamer:
ゲームの基本部分はしっかりと楽しめそうですね。ちなみにプレミアテスト以降は,主にどういったコンテンツが導入される予定でしょうか。
前田氏:
大きなところでは,最大100人対100人の大規模対人戦が楽しめるアリーナ戦(仮)と,各広域エリアに一つだけある“城”の占有権を奪い合う攻城戦を予定しています。後者に関してはとくに力を入れており,城を占有しているギルドだけが挑戦できる,フィールドやダンジョンなども実装予定です。
勝山氏:
もちろん大規模戦以外にも,さまざまなコンテンツを鋭意開発中です。ぜひご期待ください。
4Gamer:
では最後に,プレミアテストのテスター募集開始にあわせて,意気込みをお聞かせください。
EDENは日本のコンシューマゲームから受けた影響が強く,日本のゲーマーにとっては遊びやすいオンラインRPGなのではないかと思っています。また,PCのスペックにあわせて選べるクライアントを用意するなど,コアなPCゲーマーでなくても気軽に参加できるような工夫もしています。
これからプレミアテストが始まりますが,参加された方は,ぜひ感想をお聞かせください。いただいた意見はすべて開発元に届け,できる限りゲームに反映していきます。
勝山氏:
これまでは当社が,「こうすれば日本のゲーマーが楽しんでくれるかな?」とあれこれ考えながら,ゲーム仕様を調整してきました。プレミアテストでは,それに対する反応がダイレクトに突きつけられるわけで,結果によっては今後のスケジュールすら大幅に変わる可能性があります。そういった意味では自分でもドキドキしているのですが,長い目で見れば,それが良いサービスへの一番の近道だと信じています。ノンターゲットのアクションRPGが好きな方は,ぜひプレミアテストに参加してみてください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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