プレイレポート
戦車と人間がテーマの名作RPGが経営シムとなって登場。mixiアプリ「メタルサーガ・ニューフロンティア」CBTプレイレポート
なお,本日(1月14日)よりオープンβテストが開始されている。興味を持った人はさっそく遊んでみてほしい。
「メタルサーガ・ニューフロンティア」公式サイト
メタルサーガシリーズはこれまでRPGだったのだが,本作は経営シミュレーションタイプとなっている。各行動に時間を必要とする,最近のブラウザゲームでよくあるタイプのスタイルで,行動中にあった出来事は「ログ」でテキストのほか,まれにスナップショットが表示され,画像でキャラクターの行動が確認できる。
テスト中に仕様変更や調整があったが,1回の行動にかかる時間はだいたい2分30秒から45分程度で,賞金首との戦闘では数時間の待ち時間が必要となった。がっつりプレイするというより,ゆっくり時間をかけて戦略を練っていくタイプのゲームといえよう。
「賞金首」の討伐による賞金は魅力だが,彼らは謎に包まれており,所在地を掴むための情報収集が欠かせない。固定の位置にいるもののほか,マップ上を周回している賞金首もいる |
通った道は明るくなり,見つけたダンジョンなどは地図上に表記されていく。戦車は森,山岳,水上を通ることができず,またダンジョンの中には戦車で入っていけないものがある |
人材はカンパニー最大の財産
バランス構成か特化構成か? チームを編成しよう
カンパニーの社員集めが,オーナーとしての最初の仕事となる。「人事」の「新規採用」で,性別のほか,体系2種,顔9種,肌の色4種,髪型9種,髪の色16種から好みの構成を組み合わせ,職業を選択して名前をつければ一人完成だ。
職業は「ハンター」「メカニック」「ソルジャー」「トレーダー」の4種類。能力の違いのほかに,それぞれ役立つ個別のスキルを持っている。今回のテストではスキルの一部しか実装されてなかったので,それぞれの効果までは調べられなかったものの,「ソルジャー」のスキルにて男女間での違いが確認できた。
初期に雇える社員は4人だったが,CBT中に仕様変更があり,途中から8人まで拡大された。このあたりが今後のサービスでどうなっていくのかは不明だ。
最初のうちは各クラスの能力差はほとんど感じられないが,レベルが上がっていくにつれて役割の差が顕著に出てくる。戦車が手に入りにくい序盤は,どうしても肉弾戦が得意な「ソルジャー」が強いのだが,戦車が手に入るとメカに弱いソルジャーよりも,操縦の得意な「ハンター」のほうが重要になってくる。このほか,「メカニック」がいないと戦車の整備はできないし,「トレーダー」がいないと探索が難しくなるといった具合だ。メンバーの入れ替えは,マップ上の同じ座標にいるチーム同士なら可能なので,目的に合わせてチームを編成していくのがいいだろう。
情報を制する者が世界を制す?
拠点となる町やキャンプ場で装備と情報を集めよう
カンパニーの所在地となる「拠点」では,装備を整えたり,情報を得たりと,冒険の下準備ができる。冒険で得たアイテムは倉庫に入るのだが,これは拠点でしかチームのメンバーに渡せないので覚えておこう。拠点には町とキャンプの2種類がある。キャンプには町ほどの機能はないが,転送装置で移動が可能なので,行動の出発点になることが多いだろう。「酒場」やキャンプ場での「話す」ではクエストを受けられることもある。
目指すは世界最大のカンパニー
埋もれている戦車や賞金首を探し出そう
行動はターン数を選択することによって,待機時間の長さや効果が変わってくる。例えば「狩り」で多くのターン数を選択すると,経験値やお金は多く得られるが,そのぶん長い待機時間も必要となる。本作では行動している最中の途中経過は確認できないので,全滅などのリスクも高くなってしまう。戦闘を伴う行動をする場合には,できるだけ短いターン数を選択し,こまめにチームの状態を管理確認しながら進めていくのが安全策となる。
テキストでの行動内容の確認は重要。本作の状態異常は戦闘が終わっても治らないものがあり,それらを治すための道具は,できるだけ持ち歩いておきたいところだ |
出現したモンスターは「業務」の「モンスターリスト」から確認できる。属性,弱点,取得アイテムまで細かく表記されているので参考にしつつ,狩る対象と装備を決めていくといいだろう |
「賞金首」のコマンドは,賞金首が存在する位置で選択できるもので,町などで得た情報を参考にして位置を割り出し,討伐に向かうことになる。このコマンドは一定の待機時間を必要とするもので,タイミングが合えばほかのプレイヤーと一緒に討伐できる。どうしても自分のチームだけでは倒せない場合は,マイミクなどに共闘の相談を持ちかけてみるのもいいだろう。残念ながら賞金首を倒しても賞金は1回しかもらえないが,戦うこと自体は何度でもでき,倒せばレアなアイテムを落とす場合がある。
「アルバイト」はどこでも選択可能で,かなりの長時間連続で行動させられるコマンドだ。仕事前や就寝時にこのコマンドを選択しておけば,次にゲームをするときにはお金やアイテムが増えている,といったふうに使う。
3カンパニー合同で賞金首を倒したときのスナップショット。賞金首からのドロップはレアなものや高値で売れるものが多く,一度倒しても再び倒しに行く価値はあるはず |
本作における「戦車」は一般的な戦車のイメージではなく,乗って戦える車すべてを指す。戦車は生身の人間より圧倒的に強いので,これらの数を増やすことも目標の一つとなる |
選べるプレイスタイル
進めるほどに増えていくゲーム要素
初期の1チームしか動かせなかった頃は,ゲーム性が把握できないまま,待ち時間は何もできず,遊んでいて不安が大きかった。しかしゲームを進めて複数のチームを動かせるようになり,転送装置も使えるようになってくる頃には,ゲーム内の行動時間に合わせて実生活のスケジュールも立てるほど,本作の魅力にすっかりのめり込んでしまった。
全滅したときは「ログ」を読んで何が悪かったのか確認して改善したり,あの場所は何かありそうだな……と読めるようになると,ノーヒントで探索しに行ったり。また,自分が名前をつけて着飾らせたキャラクターが活躍する姿を,スナップショットで見られるというのも純粋に楽しい要素だ。
業務の「カンパニーショップ」では,ほかのプレイヤー相手にアイテムの売買ができる。値段は自分で設定でき,コメントもつけられる。手数料は価格の1割だ |
難度は若干高めで,こつこつレベルを上げながら少しずつ進めていかないと,全滅の危険性が高い。デスペナは人間にはないが,戦車が大破してしまうと出費がかなりかさむ |
CBTでは実装されていなかった「生産」や「改造」などの要素が出てくれば,さらに戦略性が深まっていくと思われる。公式サイトにはシリーズのマスコット的存在である「ドッグ」の姿も見られ,こちらの実装も楽しみなところだ。メタルサーガシリーズのファンはもちろん,こういったタイプのシミュレーションゲーム経験が少ない人でも,1月14日にスタートしたオープンβテストで一度体験してもらいたいゲームだ。
「メタルサーガ・ニューフロンティア」公式サイト
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