プレイレポート
戦闘への介入と「名将」をめぐる駆け引きが熱い! ブラウザゲーム「Web三国志 危機一髪」プレオープンサービス先行レポート
なお武官と文官には,関羽や孔明といった三国志に登場する「名将」が含まれている。本作には,彼らを配下にするための「名将募集」システムが用意されているのだが,だからといって,ことがそう簡単に運ぶわけではない。なぜなら,名将は1サーバーにつき一人ずつしか存在しないからである。
プレイヤーは,まず名将がどこにいるかの噂を入手する必要があるのだが,所詮,噂にすぎないので偽の情報も含まれている。より信憑性の高い噂を集めるためには,「名声」と「評判」の数値をゲームを通じて上げておく必要がある。そして支度金や名将それぞれの好みに合わせた貢物などを用意し,能力の高い文官に名将の説得を任せるというわけだ。見事,説得に成功すれば,あの名将達が自分の配下に加わるという段取りである。
武官は「酒場」で募集・登用し,「武官庁」で管理する。武官は,軍隊を率いて戦う | |
文官は「旅館」で募集・登用し,「文官庁」で管理。文官は「名将」招致に関わる |
また武官/文官には「忠誠度」が設定されており,これが一定以下になると新たな主君を求めて去ってしまう。忠誠度は戦争に負けることなどで低下するので,例えば名将を従えているプレイヤーに戦争を仕掛けて勝つことができれば,名将が野に放たれる可能性も生じるというわけだ。ただし,能力が高いからこそ名将と呼ばれるのであって,彼らを従えたプレイヤーを打ち負かすのは決して容易ではないだろう。
主な要素は,一般的な“村ゲー”とほぼ同じ。細かいところで,少しマニアックな面が垣間見られる |
兵士は,最初に装備する武器によってさまざまなタイプに育成できる。武器の種類は兵器研究などで増やす |
本作最大の特徴は,戦闘時に軍隊の操作を行えることだ。これは対NPC戦,対プレイヤー戦のいずれでも可能で,ラウンドごとに「計略」「一騎打ち」「軍隊攻撃」などの指示を出すことができる。もちろん通常の“村ゲー”のように,出撃時に出した基本指示を変更せずに,すべて自動で戦闘を進行させることも可能だ。例えば自分と敵の間に格差があり,明らかに自分が勝つと分かっているケースなら,あえて操作する必要はないかもしれない。
またプレイヤー同士の協力プレイも可能で,一つの戦場では最大10人対10人で戦うこともできる。この場合にも,ラウンドごとに自分の軍隊に対して指示を出すことが可能になっている。
なお本作には,サーバー内がリセットされるようなゲーム内条件は存在せず,個々のプレイヤーは自分の資産を半永久的に発展させることができる。戦争に負けた場合でも,名将を含む武官/文官は手元に残っているので,頑張れば復興も夢ではない。とはいえ上記のとおり,敗戦時には武官/文官の忠誠度が下がってしまうので,負けが重なるとどんどん厳しくなっていくのもまた事実である。
戦争がある程度進むと,プレイヤーが操作するかどうか選択できる。そのまま自動進行にすることも可能だ |
戦争時の操作では,次のラウンドで何をするか指示を出す。制限時間がくると自動で進行するので,途中で操作を止めても大丈夫 |
武官の能力に応じて,さまざまな「策略」が使える。ちなみに,策略に付けられたそれぞれの名称は,三国志に登場するものだ |
さて紹介してきたとおり,本作は後発タイトルだけあって“村ゲー”の中でも,若干マニアックな要素が強い。三国志や“村ゲー”に精通した人が,既存タイトルに対して「ここがもう少し凝っていれば……」と思うような部分が,強化されているといっていいのではないだろうか。
なお運営のロックワークスは,2009年12月28日に本作の日本独占ライセンス契約を締結したと発表したばかりだが,それ以前から長期にわたってローカライズを行っていたそうだ。たった1か月の調整で無理にサービスを開始するわけではないので,安心してほしいとのことだった。
ともあれ,この記事を読んで興味を持ったという人は,28日からのプレオープンサービスで実際に本作に触れてみていただきたい。
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