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キャラはかわいらしく,職業は二つ選択可能。さらにゲーム内で“村ゲー”まで楽しめる。ガマニアの新作「DIVINA(ディビーナ)」はこんなゲームだ
これまでDIVINAについては,今年9月に行われる「東京ゲームショウ2010」に出展予定であることなどが公表されていたが,日本でサービスインするかどうかについては正式には発表されていなかった。しかし先日,7月29日に謎のティザーサイトが公開され,その5日後の8月2日には,そのティザーがDIVINAという新作タイトルのものであることが明らかにされた。そして昨日8月4日に公式サイトがついにオープン,8月10日よりクローズドβテスターの募集を開始することが告知されたのだ。
「DIVINA」公式サイト
本作は発表になったばかりの作品であり,公式サイトにも今のところ,それほど多くの情報は掲載されておらず,具体的なゲーム内容については不明な点も多い。なので「この作品がどんなゲームなのか,もっと知りたい!」とやきもきしている人も少なくないことだろう。
4Gamerでは今回,本作の日本におけるディレクター稲川義章氏から話を聞きつつ,このDIVINAのテストプレイを行うことができた。本稿では,そのときに得られた情報から分かった,DIVINAという作品の姿をまとめていこう。
かわいらしいグラフィックスで作られた世界
DIVINAでプレイヤーが冒険することになるのは,神々の戦いの影響によって,ゆっくり滅びを迎えつつある世界だ。プレイヤーはその世界の中で,不思議な少女「クラリス」と出会い,彼女と共に世界を修復する旅に出ることになる。
【世界背景】
DIVINAの世界には『世界樹』によって生み出された3つの界域が存在する。
神族の界域である上層界。
人類の界域である中層界。
魔族の界域である下層界。
数千年前、上層界の統治者である「オーディン」に対し、同じ神族だが悪名高い邪神「ロキ」が突如反旗を翻した。
この争いは全世界を巻き込む大乱へと発展し、辛くも勝利した「オーディン」は、邪神「ロキ」から力を奪い下層界へと追放する。
しかし、「ロキ」の力は完全には失われておらず、「オーディン」への復讐を誓った「ロキ」は、力を蓄えつつ反撃の機会をうかがっていた。
これに対し「ロキ」の不穏な動きを警戒した神族は、万物の創主『世界樹』の力を使い、「ロキ」の陰謀を阻止しようとする。
だがこの出来事が世界の崩壊に繋がるとは、誰も知るよしはなかった・・・。
世界が滅びゆく中、突如中層界に現れた不思議な少女「クラリス」と共に世界修復の冒険に旅立つ。
本作の開発にあたっては,日本市場でサービスを展開することも,初期段階から強く意識していたそうで,そのせいか,マップ内には,鳥居のようなものがあったり,桜の木らしきものがあったりする。プレイヤーが選択できるクラスに“忍者”が用意されているのも,それゆえであるようだ。
プレイヤーキャラクターのみでなく,NPCやモンスターまでもがキュート
プレイヤーの“職業”として用意されているのは「ファイター」「ウィザード」「クレリック」「レンジャー」「忍者」の5種類。“種族”はとくに用意されていない。キャラクターモデルは,ポリゴン数が抑えられながらも,かなりかわいらしいものに仕上がっている。
プレイヤーキャラクターだけでなく,ゲーム内に登場するNPCやモンスターもまたかわいらしい。テストプレイでいくつかのフィールドを回ってみたが,高レベルの敵でも可愛らしい容姿で作られており,恐ろしかったり気持ち悪かったりといった姿のモンスターは見られないようだった。
MMORPGの基本的なシステムはすべて網羅。それにプラスして興味深いシステムを多数実装
DIVINAでは,以下のような“一般的のMMORPGに備わっているシステム”は、ほぼすべて網羅しているという。
・露店システム・・・・プレイヤー同士のアイテム売買ができる
・PvPシステム・・・・プレイヤー同士の対戦ができる
・パーティーシステム・・・・プレイヤー同士が協力して優遇を得ることができる
・インスタンスダンジョン・・・・プレイヤーおよびパーティー専用のダンジョンを生成できる
・ペットシステム・・・・冒険の友となるペットを連れて歩くことができる。中には騎乗できたり、補助効果のあるものも
・アビリティシステム・・・・レベルアップ時にポイントを得られ、職業ごとに特殊なスキル育成ができる
・生産システム・・・・武器・防具を生産できる
・装備強化システム・・・・装備のレベルアップやエンチャントアイテムの効果付与ができる
そしてこれらにプラスして,DIVINAには以下のような特徴的なシステムが用意されている。
○ダブルキャスト
職業の切り替えは“変身”のようなイメージで行われる。装備品はそれぞれの職業ごとにプリセットしておくことが可能で,職業切り替えと同時にそれらもすべて瞬時に切り替わる。“戦士の格好をしていた人が,パッと忍者に変身!”といった雰囲気だ。
○ソウルメイト
ソウルメイトはプレイヤーの後についてきて戦闘の手助けをしてくれる“ペット”というか“お供”のような存在だ。ソウルメイトにはさまざまな種類が存在する。テストプレイでは,2本足で立つ2.5頭身のかわいいウサギのソウルメイトを見ることができた。このほかイヌのようなソウルメイトや,おかっぱ頭のソウルメイトなどがいるようだ。
また,ソウルメイトは成長する。経験値を得ることで育っていくタイプではなく,伸ばしたいステータスを指定して“教育”内容をセットすることで,後は時間と共に成長していく仕組みだ。“直接攻撃型”あるいは,“魔法型”などといったソウルメイトの個性は,この育て方によって変わってくるそうだ。
またソウルメイトには“好感度”のパラメーターがある。好感度は彼らと会話を行うことで上がったり下がったりする。好感度が高ければよく働いてくれるし,低いときはあまり助けてくれなくなったりするそうだ。
さらにソウルメイトにはアイテムを装備させられる。装備箇所には“上半身”と“頭”がある。もちろん装備品は外見にも反映されるようになっている。
ソウルメイトは,いまのところ小さな動物タイプのものばかりだが,稲川氏は,日本独自の要素として,女の子型のソウルメイトも用意したいと考えているらしい。女の子型ソウルメイトには,プレイヤー用のアバターを着せられるようにする計画もあるとのことだ。
○モンスターキャスト
モンスターに変身するには“対象を一定数倒す”などといった条件を満たす必要がある。すべてのモンスターになれるわけではなく,変身可能なモンスターは初めから決まっている。変身可能モンスターは図鑑に次々と登録されていくので,本作ではこの図鑑を埋めていくコレクションの楽しさも味わえるそうだ。
○テリトリーシステム
テリトリーシステムはひと言で言えば,ゲーム内で,いわゆる“村ゲー(ブラウザゲームによくあるようなもの)”がプレイできる仕組みだ。ゲーム内でクラン(ギルド)に所属すると,自分の土地のようなものが与えられる。そこでは,いわゆる村ゲーのように,資源を集めたり,施設を建造したり,アイテムを生産したりといったことができる。生産できるアイテムにはプレイに役立つもの(例えば回復用ポーションなど)もあるとのこと。
一方クランのマスターは,“クランの土地”で同様のことを行える。ただしそこで何かを行うには大量の資源が必要だったりするので,クランメンバーの協力が必要になるとのことだ。
そのような作業を続けていくと,マップ上(MMORPG部分のフィールドマップ上)の拠点を入手できるようになる。そのようにして拠点をおさえたゾーン(つまり“テリトリー”だ)では,クランメンバーに特別な強化魔法がかかるようになったり,特別なインスタンスダンジョンに入れるようになったりするという。
稲川氏によれば,このテリトリーシステムにも,日本独自の改良を施していきたいとのことで,残念ながら,クローズドβテストの段階では,この機能に関しては,まだ開放されない予定であると言うことだ。
○オートラン
全体マップを表示して,そのマップ上をクリックすると,キャラクターはそこまで自動的に移動する。途中に障害物がある場合はもちろんそれをよけて自動移動してくれる。
テストプレイでは,試しに違うゾーンにいる対象を目的地として選択してみたところ,そのNPCがいるゾーンへの移動ポイントまで自動的に移動してくれた。徒歩での移動時にはかなり便利に使えそうな印象だった。
多数のゲーム要素が盛り込まれた,ボリュームのある作品
プレイヤーが二つのクラスを育てていきたいと自然に思うようなダブルキャストの仕組みがあったり,変身モンスターのコレクション要素があったり,ソウルメイトが育成できたり,またブラウザゲームのようなものがビルトインされていたりと,非常に遊びのボリュームが豊富なので,プレイヤーはコンテンツ不足などを感じることなく,この世界で長く遊び続けることができるのかもしれない。
さらに,本作にはPvPの楽しみも用意されているとのことだった。なるほど,ダブルキャストの仕組みがあるので,本作でのPvPには,本作ならではの戦略を練る楽しさがありそうだ。このあたりにも期待しつつ,βテストの開始を待つことにしたい。
「DIVINA」公式サイト
- 関連タイトル:
DIVINA(ディビーナ)
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