プレイレポート
本日配信開始となる「初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター」。「てかてかにしてあげる【してやんよ】」という開発スタッフの本気を先行プレイで垣間見た
※配信時間は公開されていないが,日付が変わった時点では配信が開始されていない可能性が高いので注意してほしい。
「初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター」公式サイト
「初音ミク -Project DIVA-」公式サイト
「DIVA 1」は,バーチャルアイドル「初音ミク」をモチーフにしたリズムアクションゲームだ。
3DCGで描かれた初音ミクが歌って踊るムービーシーンを見ながら,画面に表示されるターゲットと,画面外から飛んでくるメロディアイコンが重なった瞬間にタイミングよくボタンを押す,というもの。詳しくは「こちら」のレビュー記事で確認してほしい。
そして「ドリーミーシアター」は,「DIVA 1」のリズムゲームをPS3の美麗なグラフィックスで,PS3用コントローラを使って楽しめる,という点に集約したタイトルだ。
本作は“拡張ソフト”という位置付けのため,「ドリーミーシアター」単体でのプレイはできない。ただ,同じく6月24日に「DIVA 1」の廉価版が3300円(税込)で発売されたので,「DIVA 1」を持っていない人でも,合計6300円で「ドリーミーシアター」をプレイできる計算だ。
もう一つ気を付けてほしいのが,「ドリーミーシアター」でのプレイ実績を「DIVA 1」に書き戻すことはできない点だ。あくまでPSPのシステムデータを使ってプレイすることになるので,着せ替え衣装の“モジュール”や楽曲のアンロックなどは,あらかじめPSPで行っておく必要がある。
また,“使用するPSP本体”で保存した「DIVA 1」のシステムデータが必要となるので,注意しよう。
なお,「ドリーミーシアター」で使用できるモジュールは全53種類。アンロックしたシステムデータがあれば,「DIVA 1」すべてのモジュールを使えるわけだ。
つまり,「DIVA 1」の楽曲だけでなく,現在配信中の追加楽曲集「ミクうた,おかわり」,および7月1日配信予定の「もっとおかわり,リン・レン ルカ」に収録されている,楽曲&エディットデータを使って,「ドリーミーシアター」をプレイできるというわけだ。
もちろん,自分で用意した楽曲とエディットデータを使うこともできる。
6月10日放送の「RADIO 4Gamer」本放送(および金曜日の再放送)を見てくれた人(関連記事1/関連記事2),全国6都市で順次実施されている店頭体験会を訪れた人なら分かると思うが,PS3のグラフィックスで見る初音ミクは,とにかく凄いという印象だ。
気にしている人も多いと思うので早めに書いておくが,モジュール「メイコ スイムウェア」でプレイしたときに,どこがとはあえて書かないが,揺れていたことをこの目に焼き付けてきた。筆者はこの時点で,PlayStation Storeに3000円チャージすることを決めた。
プレイしながら楽曲やモジュールをいくつかチェンジしてみたが,どれもこれも別次元の美しさである。
ステージについても,たとえば「Dear cocoa girls」では,ウォータースライダーから水が流れていたり,「フキゲンワルツ」「ラブリスト更新中」のような,“絵”を演出に利用したPVも,見た目の印象がまったく異なるものになっている。
また,PSPではリズムゲームで“止め絵”が流れるのみだった「Ievan Polkka」「あなたの歌姫」「えれくとりっく・えんじぇぅ」「初音ミクの消失」「金の聖夜霜雪に朽ちて」の5曲については,新たにミクが歌って踊るPVバージョンに作り直されている。
このあたりは,ニコニコ動画にアップされている動画で確認してもらうのがいいだろう。
また,PlayStation 3のコントローラでプレイすると,素人目(指?)にも,レスポンスが違うというかPSPよりもプレイしやすいと感じられた。
正直な話,「DIVA 1」ではプレイする曲によって,処理落ちが気になることがあった。PS3とPSPのスペック差を考えれば当然といえば当然だが,「ドリーミーシアター」では処理落ちが気になることはなかった。
余談だが,「Project DIVA」で処理落ちを感じたときは,ボタン音をOFFの設定にすることで,ある程度改善されると思う。個人的な感覚の推測というか憶測なので,話半分にとらえてほしいのだが,どうしても気になるという人は,試してみるといいかもしれない。変わらなかったらゴメンナサイ。
そしてエディットデータについては,「ドリーミーシアター」ではプレイしやすくなっている。
「ドリーミーシアター」では,PSPから転送されたエディットデータと楽曲が一つのデータとして扱われるので,楽曲を選ぶだけでリズムゲームをスタートできる。「DIVA 1」でエディットデータを作ってプレイしていたやり込み派には朗報と言えるだろう。
ただし,「ドリーミーシアター」自体にはエディット機能はないので,エディットデータ作成自体はPSPで行う点は変わらない。
そのほか,プレイリスト機能が用意された点にも注目したい。これは「ドリーミーシアター」に転送した楽曲から,好きな曲を選んでPVを連続して視聴できるというものだ。
「ドリーミーシアター」は,プレイリスト機能の追加やエディットデータをリズムゲームでプレイするときの改善はなされているが,拡張ソフトであり,基本的なシステムが「DIVA 1」と変わるわけではない。しかし個人的には,それでも3000円分の価値は十分にあると思えた。
本作は「DIVA 1」の,そして初音ミクのファン向けのソフトと言い切っていいだろう。筆者を含め,「DIVA 1」を楽しめたプレイヤーであれば,「ドリーミーシアター」でもう一度,その楽しさを思い起こすことができるはずだ。
「初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター」公式サイト
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(C)SEGA / (C)Crypton Future Media, Inc. VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。
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