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[TGS 2010]“全身を使うこと”に可能性が見え隠れするモーションコントローラ「Kinect」を体験してみた
というわけで,マイクロソフトブースのKinectコーナーに取材に来てみると,ビジネスデイであるにも関わらず,なんと200分待ちとなるほどの大人気! Kinectに対する関心の高さは,筆者の予想をはるかに超えているようだ。
今回Kinectコーナーには,対応タイトルが6作品出展されており,そのうち試遊(1〜2名)できるのは2タイトルだ。時間制限はとくになく,区切りがついたところで終了という感じになっている。
ブース担当者の話では,今のところ,人気に偏りは見られないという。Kinectそのものが目新しいので,アレもコレも試してみたいという人が多いようだ。強いていうなら,「E3のレポートで見たから」という理由で「Kinect アドベンチャー!」や「ソニック フリーライダーズ」を指名する人が多少目立つくらいとのことだ。
「ソニック フリーライダーズ」 |
「Kinect スポーツ」 |
Kinect アドベンチャー!の「リバーラッシュ」は,ゴムボートで川下りをするというもの。重心を動かしてゴムボートを左右に操ったり,実際にプレイヤーがジャンプするとゴムボートもジャンプする。そうやって障害物を避けたり,空中に配置されたコインを集めたりしながらゴールを目指す。二人一組で遊ぶ場合は,息を合わせて動かないと,上手にゴムボートを操作できない。
実際にやってみると,結構身体を大きく動かしてしまうことに気づいた。もっと小さく動かすだけでも操作できる気がするが,大きく動いた方が楽しいし,ゲームの反応もいいような気がした。まあ,後者は“プラシーボ効果”によるものである可能性が高いが。
あと,個人的な感想をいうなら“結構疲れた”。この程度で? と思う人もいるだろうが,正直なところ,超インドア派の筆者には,長時間プレイし続けられる自信がまったくない。
一方,「東北大学 川島隆太教授 監修・指導 体で答える新しい脳トレ」は,身体を動かす前に,簡単な計算をさせたり,記憶を試したりと,ちょっと考えさせるゲームである。両腕をアナログ時計の短針と長針に見立てて,デジタルで表示された時刻を再現する「いま何時?」や,数式の答えが書かれたボールを蹴る「数字でキック」などがあるが,いずれも判断と行動が単純に直結する内容になっているのが特徴だ。
こうして文字にすると簡単に思えるかもしれないが,初めてプレイすると相当混乱する。そのせいか,脳年齢が実年齢よりも高めに判定されてしまいがちなので,表示された結果にビックリする人も多いのではないだろうか。
ちなみに筆者の脳年齢は,あまりにもお粗末で書けないほどだ。しかし,筆者がもっとガッカリしたのは,全然思うように動いてくれない衰えた己の肉体である。これはもう,超インドア派とか言ってる場合じゃないぞ……。
ともあれ,Kinectは全身を使ってゲームを遊ぶという点で,WiiリモコンやPlayStation Moveとは異なるベクトルを持つモーションコントローラである。そんなことは今さら言われなくとも分かっているという人もいるだろうが,実際に体験してみると,想像以上の楽しさが味わえると思う。
筆者は,体験プレイを通して,脳の普段使っていない部分が活性化されたためか(?),遊んだあと,「Kinectをこう使うと面白いんじゃないか」といったアイデアがいくつも思い浮かんできた。
Kinectにポジティブな興味を抱いている人はもちろん,懐疑的な人も,ぜひ一度触れてみてほしい。
- 関連タイトル:
Kinect アドベンチャー!
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ソニック フリーライダーズ
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Kinect スポーツ
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体で答える新しい脳トレ
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Kinect
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