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[E3 2011]シリーズ最高傑作がニンテンドー3DSで立体化リメイク! 対戦も熱い「スターフォックス64 3D」をプレイレポート
E3 2011の任天堂ブースには,本作のシングルプレイとマルチプレイをそれぞれ遊べる試遊台が個別に用意されていたので,両方のプレイレポートをお伝えしよう。
シングルプレイの体験版では「Corneria」「Meteo」「Solar」の3つのステージを選択可能だった。筆者も64版をプレイしたのは10年以上前であり,ゲームの展開については覚えていなかったのだが,それぞれを遊んでみるうちに,コーネリアから出撃するときの高揚感や,メテオやソーラで迫り来る障害物を,ブーストやブレーキを使ってすんでのところでかわすあの緊張感を,じわじわと思い出してきた。
さらに3DSというハードウェアに移植されたことで,グラフィックスの向上はもちろん,やはり3D画面によるオブジェクト位置や距離感の把握のしやすさが際立っている。障害物の下をくぐったり間をすり抜けたり,また飛行中の敵との距離や位置を把握しながら戦うシーンにおいて,3DSの立体視は予想どおりマッチしていた。
ニンテンドー3DSを持っている人は,今回のE3で流されたトレイラー映像の3D版がニンテンドーeショップで配信されているので,ダウンロードして雰囲気だけでも味わってみてほしい。
スターフォックスシリーズでは,恒例の仲間達との通信シーンは下画面に表示され,上の戦闘画面を妨げることがない。通信シーンはフルボイスで,出展されていた体験版のセリフは英語だったものの,スリッピーのボイスがとにかく可愛かったのが印象的だった。
もう一度あの声を聞いてみたい気もする一方で,国内版は前作同様のキャストなのか,それとも新規収録なのかが気になるところである。
操作系で特筆すべきはやはり,本体内蔵ジャイロを使った操作だろう。3DS本体を傾けたときの反応はことのほか快調で,操縦桿とはいわないまでも,それっぽい雰囲気の操作を楽しめる。ジャイロ操作している間もスライドパッドでの操作は可能で,スライドパッドでの操作に集中したい場合はポーズ中に下画面のスイッチをタッチすれば,簡単にオフにできる。
続いて「マルチプレイ」の体験版。専用の試遊台が用意されていただけあって,通信対戦は本作のセールスポイントの一つだ。対戦中のプレイヤーの表情をリアルタイムにカメラで捉え,それを常に画面に映した状態でプレイができる。ゲーム的な意味合いはあまりなく,秒間数コマのカクカクした動画ではあるが,カメラのある携帯機ならではの機能としては非常に面白い試みである。3DSはこんな使い方もできるという,技術的なアピールとしても効果的だ。
発売まで2か月を切っているため,これ以上の新要素追加などはあまり期待できないが,もとの作品の完成度が高いうえに,3DS版ならではの要素も追加され,十分に遊べる内容となっているようだ。3DSの画面の中に広がる“箱庭宇宙”を自在に飛び回ってみよう。
「スターフォックス64 3D」公式サイト
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