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志倉千代丸氏や森谷里美さん,鈴平ひろさんらによるトークショーも行われた,「ファントムブレイカー」製品版体験会をレポート
これは,以前「こちら」の記事でお伝えしたイベントで,震災の影響で延期されていたもの。「ファントムブレイカー」の製品版を試遊できたほか,20:00からは,5pb.代表取締役社長の志倉千代丸氏,本作のキャラクターデザインを担当した鈴平ひろさん,影霧役を担当した声優の森谷里美さんらによるトークショーも行われた。本稿では,トークショーの模様を中心にレポートしていこう。
なお「ファントムブレイカー」は,「F.A」と呼ばれる武具を手にした美しきデュエリスト達の熱き戦いが描かれる対戦格闘ゲームだ。5pb.の「CHAOS;HEAD NOAH」(カオスヘッド ノア)から“咲畑梨深”,「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)から“牧瀬紅莉栖”が参戦することも発表されている(関連記事)。
「ファントムブレイカー」公式サイト
アフィリア・サーガ・イーストからロゼ・ガーデンフェアリーさんが,美琴のコスプレで来場していた |
会場では志倉氏と森谷さんが対戦している姿も見かけられた |
また,影霧に関しては,調整前はかなりの強キャラだったそうで,ほかのキャラクターとのバランスも考え,製品版では少々強さを押さえたのだという。ちなみに志倉氏が影霧役を森谷さんを起用した理由は,「可愛い声も怖い声もできるから」らしい。
影霧役の森谷里美さん。当日は影霧のコスプレで登場 |
志倉氏に「俺より怖い声が出る」と言われた森谷さんは,「燃えろ……」と影霧の声を披露していた。なお森谷さん,影霧以外で演じてみたいキャラという質問には「大人の女性が好き」との理由で莉亜だと答えていた |
志倉氏は,鈴平さんの絵について「萌え絵なんですけど,割とライトな目線で見ても全然OKなテイスト」とコメント。それを受けて鈴平さんは,「今は,格闘ゲームを完全新作で作らせてもらえるというのはとても貴重な事」と返した。
なお鈴平さんによると,オファーを受けた当初は自分ができるかどうかという不安はあったものの,自身が格闘ゲーム全盛期の世代ということもあり,これを断る理由はないと思ったと,依頼のあった当時を振り返っていた。
鈴平さんはデザインに関して,「好きに描いていい」という話ではあったものの,格闘ゲームっぽいテイストは出したいという理由から,アドベンチャーゲームに立ち絵として出てきても違和感のないものにしたと語る。
またデザインで一番苦労したキャラクターは美琴らしく,「初期案から,どんどん特徴的なパーツが削られていった」と,制作時の苦労話を披露した。
ちなみに,美琴は音大生という設定。鈴平さんによると,スカートに音符のマークが入っていることが「音大生であることを表現する最大のアピール」なのだという。
一方,「STEINS;GATE」の紅莉栖に関しては,販促物など目に触れることが多いキャラクターのため,「STEINS;GATE」のキャラクターデザインをしているhuke氏の公式サイトを通じて,鈴平さんが紅莉栖のイラストを描くことを連絡したそうだ。
するとhuke氏からは,「自分のキャラクターをほかの人が描くのを見るのは好きなので,どんどんやっちゃってください」と,快諾の返答があったとのこと。
なお,「ファントムブレイカー」の梨深と紅莉栖に関して志倉氏は,「“格闘ゲーム”として動く梨深と紅莉栖は,アニメとも違ういい感じ」とコメントしていた。
イベントの最後には,志倉氏が,5pb.が2011年6月1日以降,新会社「MAGES.」として活動することについてコメント。「5pb.でやってきたことは引き継ぎつつ,MAGES.としての強みを生かしていきたい」とコメントし,「今後はより一層さまざまな展開を仕掛けていきたい」と抱負を述べていた。
なお,「ファントムブレイカー」の製品版体験会は,5月4日/5日に大阪での開催が予定されている。近郊に住んでいる人は,会場近くを訪れたさいに,ぜひ立ち寄ってみてほしい。
「ファントムブレイカー」公式サイト
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ファントムブレイカー
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(C)5pb. Inc. / DELTAFACTORY