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秋葉原で熱いバトルを制したのは!? まさかのシード選手も参戦した「ファントムブレイカーチャンピオンシップFINAL」をレポート
スペシャルゲストとしてMAGES.の代表取締役社長である志倉千代丸氏(以下,志倉氏),フィン役の金田朋子さん,心愛役の又吉 愛さんが登場,さらにはインフィニティ役の瀬水 暁さんがMCを担当して大いに盛り上がった同イベント。本稿では,その模様をレポートしていこう。
「ファントムブレイカー」公式サイト
実力が伯仲した猛者同士の戦い
始終大興奮の激戦が展開された
この二人,同じ“影霧”使いなだけでなく,MAGES.の人気AVG「STEINS;GATE」の大ファンだというところまで被っており,れりあ選手が「STEINS;GATE」のキャラTシャツ,LEy選手が未来ガジェット研究所の白衣で登場するという展開で会場を沸かせていた。
趣味も同じならば実力も伯仲しており,戦いは3ラウンドまでもつれこんだが,同キャラ決戦を制したのはれりあ選手。影霧使いの希望は,彼に託されることになった。
続いての第二回戦では,柚葉使いの“サトチー”選手と蓮使いの“レロス”選手が激突した。またもや3ラウンド目にもつれ込む激戦となり,会場の興奮は否応なしに上昇。制限時間ギリギリ,お互いに体力をミリ単位まで削り合うという,非常にいい戦いを見せてくれたのだが,最終的に勝利をもぎ取ったのは,柚葉特有の敏捷性を上手く生かしたサトチー選手だった。
白熱した戦いが連続し,会場も十分に温まってきたところで開始された第三回戦。同大会で二人目の柚葉使いである“こうや”選手と,心愛使いの“Sava0130”選手の戦いが繰り広げられたのだが,これもまたお互いの体力をミリ単位残してトドメの一発を狙い合うという凄まじい戦いを見せてくれた。この戦いを制したのは,こうや選手。これにより二人の柚葉使いが,準決勝に勝ち上がることになった。
そして注目(?)の第四回戦。なぜかシード選手として志倉千代丸改め,志倉“ガチャ丸”選手がエントリーされており,自信満々で壇上に登場。
使用キャラは対戦相手の“たまき”選手と同じ美琴だったのだが,さすがはガチャ丸選手。その名に恥じぬガチャプレイ(しかもパッド)で,同キャラとは思えぬ奇っ怪な動きを見せて対戦相手だけでなく観戦客をも撹乱(?)し,見事に! ……惨敗していた。
高レベルな戦いの中に笑いどころが一か所混ざっていたが,とにかくこれで準決勝に進出する4名が決定し,大会もいよいよクライマックスへ。
準決勝最初の戦いに現れたのは,LEy選手から白衣を託されたれりあ選手と柚葉使いのサトチー選手。実力者同士,どちらが勝ってもおかしくない戦いだったが,白衣を受け継いだ分だけ気持ちが勝ったのか,れりあ選手が体力優勢の状態でタイムアップまで凌ぎ切り,勝利を掴み取った。
続いて,こうや選手とたまき選手もアツい戦いを繰り広げ,なんと今大会で力を見せつけていた柚葉をたまき選手が打倒。よほど嬉しかったのか,勝利時には思わず立ち上がってガッツポーズ。これには解説席に座っていたガチャ丸さんも満足気に「さすが俺の弟子」とコメントしていた。いつの間にそんな関係になっていたのだろうか……?
そしてついに最終戦。多くの観戦客が固唾をのんで見守る中で,“オカリン(STEINS;GATEの主人公)”ことれりあ選手と,他称“ガチャ丸の弟子”たまき選手によるラストバトルが開始された。今さら実力を疑いようもない猛者同士の戦い。かなりのヒートアップが予想される。
そして激しい戦いの末,勝利の女神が味方したのは――れりあ選手。なんと,当日参加枠予選から破竹の勢いで勝ち上がり,ついには最強の栄冠に輝いた。
大会終了後には優勝者のれりあ選手と志倉氏の囲み取材が行われたので,最後にその内容をお届けして記事の締めとしよう。
友達に勧められての飛び入り参加から優勝
れりあ選手囲みインタビュー
れりあ選手:
いえ,元々は出るつもりなかったんですが,友達に勧められて当日予選に出ることになったんです。決勝大会に出場した方々とは,普段ネット上でよく対戦しているのですが,そんなに勝てたことはありませんでした。今日はなんか“ノリ”みたいなものがあって,それで勝てたような感じですね。
――ネット越しとリアルでは,やはり対戦しての印象が違いましたか?
れりあ選手:
やはり違いますね。ラグもないですし。
――使用キャラを影霧にした理由は?
れりあ選手:
キャラが可愛かったからですね。ああいうキャラが好きなんです。ほかのゲームでも,まずはキャラから入って,それから「どうやって勝つか」というのを考えます。
――ファントムブレイカーの魅力は?
れりあ選手:
エキサイティングなところですね。普通の格闘ゲームとは違った盛り上がりと,燃える要素があります。
――ありがとうございました。
「ファントムブレイカー」の奥深さを再発見
志倉氏の囲みインタビュー
志倉氏:
思っていた以上に強者揃いでしたね。自分が見たことのないコンボとかが出てきて,改めて「ファントムブレイカー」は奥深いなと思いました。
――やはり自分で実際に戦ってみて,その辺はひしひしと?
志倉氏:
そうですね。向こうの攻撃は当たるんですが,こっちの攻撃は避けられたり,防御されて全然当たらないんですよ。あとは読み合いですね。心理戦というか,まさに読まれていた場面がいっぱいありました。そのあたりはハイレベルな戦いでしたね。
――元々「ファントムブレイカー」は初心者でも遊べるようにコマンドが簡略化されていますが,それで戦いの駆け引きを楽しんでくださいというところは十分表現できたのでしょうか?
志倉氏:
技が出る,出ないの難しさは排除しているので,ホントに頭の中で考えたとおりの戦いになっていると思います。ただ,いつもならコンボが繋がるような場面でも,ちょっとしたミスで失敗するシーンがいくつか見られたので,そのあたりは簡略化したといっても,それなりに奥が深いんだなと再発見しました。
――観戦モードを実装するとのことですが,それによってどういう効果を期待しているのでしょうか?
志倉氏:
今日のような戦いが自宅で見られるわけですよ。それがプレイヤーのレベルアップに繋がればと思っています。
――今日の大会を見て,今後のアップデートの参考になるような部分はありましたか?
志倉氏:
今日の大会で使われたキャラのほとんどは,恐らく強キャラではないかと思っています。その中で美琴が,決勝大会まで勝ち残るとは正直思っていなかったので,今後のバランス調整の参考になりました。ただ,今日のような強者達のプレイだけを見て調整してもバランスがおかしくなってしまうので,ひとつのサンプルとして,という感じですが。
――「ファントムブレイカー」の続編や他機種への移植はあるのでしょうか?
せっかく格闘ゲームで第一歩を踏み出せたので,これをベースにみなさんの応援があればやっていきたいです。ただ,みなさんがついてきてくれなければ意味がないので,バランスを見ながらやっていきたいですね。
――台湾でアジアチャンピオン大会が開催されますが,アジア圏への広がりについてはどう期待していますか?
志倉氏:
台湾でも格闘ゲームはけっこうプレイされているので,その人達にどう遊んでもらうかですね。モチベーションを持ってもらうために,何ができるか……昔はゲーム大会ってもっと多かった。そういったゲーム大会をやっていくことでプレイヤーのハートを盛り上げたいですね。今後とも精力的にやっていきたいです。
――最後に,ファンに向けて一言お願いします。
志倉氏:
「シードで出て,もし優勝しちゃったらどうするの?」と,真面目にスタッフと相談していた僕がバカでした。僕も練習して,次回の大会までには,もう少しまともに戦えるようにはなりたいなと思います。お笑いキャラとして出るのは,金輪際御免だと思っています(笑)。今後とも,応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
「ファントムブレイカー」公式サイト
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