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印刷2010/10/28 16:47

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Irrational Gamesが,怪獣もののゲームを制作? 公式サイトでボツになったゲーム企画の資料を公開

 人気シリーズの最新作「Bioshock: Infinite」PC/PlayStation 3/Xbox 360)を開発中のIrrational Gamesが,10年ほど前にボツになったというゲーム企画「Monster Island」の資料などを公式ブログで公開した。

画像集#002のサムネイル/Irrational Gamesが,怪獣もののゲームを制作? 公式サイトでボツになったゲーム企画の資料を公開

Irrational Games公式ブログ


 Monster Islandの企画が書かれた2001年は,それまで「System Shock 2」「Freedom Force」といったPCタイトルをリリースしていたIrrational Gamesが,コンシューマ市場への進出を模索していた頃だ。現在のようにTake-Two Interactive傘下のメーカーではなく,ゲーム開発のかたわら,Electronic ArtsやEidos Interactiveといったパブリッシャへ自社タイトルを売り込まなければならなかった時代でもある。公開されたMonster Islandの資料も,パブリッシャ向けに作られたものであるらしい。

画像集#003のサムネイル/Irrational Gamesが,怪獣もののゲームを制作? 公式サイトでボツになったゲーム企画の資料を公開

 今回のブログには,「“日の目を見なかったゲームのアイデア”というものは山ほどあり,それはIrrational Gamesも例外ではありません。そのうちの1つであるMonster Islandは,およそ10年前に現CEOのKen Lavineが企画をまとめたものです。最近倉庫から発見されたので,企画倒れになったタイトルの例として,皆さんにご紹介したいと思います」と書かれている。

 資料によれば,アーケードの「Rampage」や,Electronic Artsの「Black & White」に影響を受けた作品で,当時としては珍しいことに,ビルなどのさまざまなオブジェクトが破壊できる爽快感を重要な要素にしたものだったようだ。
 古代ギリシャ,現代のフランス,そして1957年の東京と,時代も場所も異なる3つのミッションで構成されており,プレイヤーは好きなモンスターを作って街を侵略するか,警備隊のメンバーとしてモンスターの侵攻を防ぐかという選択が与えられる予定だったという。
 資料に添えられたアートワークの中には,「完全図解 アンギラス」と日本語で書かれたものがあるが,実際に描かれているのは,1955年の東宝映画に登場したアンギラスとは似ても似つかないグロテスクな怪獣だ。

画像集#004のサムネイル/Irrational Gamesが,怪獣もののゲームを制作? 公式サイトでボツになったゲーム企画の資料を公開

 本作が,日本が誇る怪獣「ゴジラ」や日米の怪獣映画などからインスパイアされたことはほぼ間違いなく,ゴジラのライセンス取得を目指していた可能性もある。
 のちにBioshockシリーズを生み出すLavine氏らIrrational Gamesのスタッフが,ゴジラゲームを開発していたら,どんな内容になっていたのか,想像するだけでワクワクしてくる。ひょっとしたらIrrational Gamesは,このボツ企画を公開することでファンの期待が高まり,そのうちリバイバル,というあたりまで計算しているのかも知れない。
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