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立体視に対応した爽快レースゲーム「マキシマムヒート」が初お披露目。バンダイナムコゲームス,新製品発表会レポート
迫力ある立体視映像に対応
実在の車と都市がいくつも登場するレースゲーム
まずは3Dメガネによる立体視を使った新作レースゲーム「マキシマムヒート」から。本作は「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」の開発スタッフによる新作レースゲームだ。9月に行われたAMショーでは筐体の展示のみに止まっていたが,今回は実際にプレイして楽しむことができたので,プレイフィールと併せて紹介していこう。
本作の大きな特徴といえば,やはり立体視映像への対応で,筐体には大型のバイザー型メガネが取り付けられている。これを目の前にセットして,のぞき込みながらのプレイとなるのだが,3Dメガネの位置はかなり自由に設定できるので,あまり不自由は感じない。
立体視モードで遊んでみると,道端の三角コーンや柵などの障害物が,車の接触でこちらへ飛んできたり,敵の車のリア部分が飛び出すように見えたりと,これまでにない体験ができた。スピード感もあって,なかなか爽快なプレイフィールだ。
ゲームシステムで面白いのは,ディスプレイの上部に設置されたカメラで,プレイヤーの顔写真を撮影できるところ。撮影された写真は,ゲーム中の車の上部に表示されて,どの車に誰が乗っているのかが一目で分かる仕組みだ。とくに仲間内で遊ぶ場合は,かなり燃える仕様ではないだろうか。
ここで撮影した写真は,ゲーム終了時にパスワードを設定することで,筐体に保存することができる。また写真と一緒に,車のカスタマイズデータや,自分の走行データも保存されていて,次回プレイ時に呼び出すことができる仕組みだ。
さらに面白いのは走行データの活用法で,以後その筐体では,ほかのプレイヤーが同作をプレイするときにも,ライバルカーとして登場する仕組みになっている。また一緒に遊んだ友達のセーブデータ中にも,自分の走行データが残るので,一人で遊びに来たときにも,友達と対戦しているような雰囲気を楽しめるとのことだ。オンライン接続は行われない仕様のため,セーブは基本的に筐体ごととなってしまうが,ちょっと斬新な仕組みではないだろうか。
純粋なレースゲームとして,とくに難しいこともなく,いたってシンプルだ。コーナー進入時にはハンドルを切ってやるだけでドリフト走行ができるし,ニトロを使って急加速するなど,単純な操作で豪快な走りを楽しめるようになっている。ブレーキを使うことも滅多になく,どんどんスピードを上げて,がんがんコーナーを攻めていく爽快さがウリのタイトルだ。
立体視映像は迫力があり,シンプルで気軽に遊べる手軽さが好感触だった。シビアな競技性を求める向きには適してなさそうだが,学校帰りや会社帰りなどに,仲間内でわいわいプレイしするには最適なタイトルだろう。
クレーンゲームにもエコの波
時代に合わせて進化を続けるキャッチャー筐体
そのほか,クレーンゲーム用の新型筐体「CLENA2(クレナ2)」の展示も行われていた。この筐体はエコを意識したものとのことで,LED電球などを使った低消費電力が魅力。従来モデルが定格550W必要だったのに対し,CLENA2は290Wまで下がっているそうだ。
そのほか筐体内に液晶ディスプレイを置くためのサービスコンセントや,筐体スピーカーへの入力端子が用意されていたり,これまでカタナカナ表記だった筐体の設定パネルが,グラフィカルなUIに変更されていたりと,オペレーターにとって,かなり扱いやすくなっているとのこと。
お客さんであるプレイヤーにはあまり関係なさそうな話題だが,ゲームセンターでアルバイトといったシチュエーションにでもなれば,案外お世話になるかもしれない。ゲームセンターで見かけた際には,「あぁこれが例のエコ筐体かー」と,ちょっとした感慨に浸ってみてもいいだろう。
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マキシマムヒート
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