100分ものボリュームでシャア自らがその変遷と想いを語る。「SDガンダム ジージェネワールド」限定版同梱のDVD「赤の肖像 〜シャア、そしてフロンタルへ〜」を一足早く視聴してきた

　バンダイナムコゲームスから2011年2月24日に発売予定のシミュレーションゲーム「SDガンダム ジージェネレーション ワールド」（Wii / PSP）。本作の期間限定生産版（※2011年5月31日まで）である「コレクターズパック」には，“「GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 赤の肖像 〜シャア、そしてフロンタルへ〜」スペシャルエディションDVD”が同梱される。

　このDVDに収録されている映像のプレス向け試写会が，東京都・品川区のバンダイナムコゲームス未来研究所において本日（2月4日）開催された。ここでは，そのレポートをお伝えしよう。もちろん，ネタバレに関しては極力避けているのでご安心を。

コレクターズパック

Wii版パッケージ

PSP版パッケージ

バンダイナムコゲームスの後藤能孝氏

　試写会に先駆け，バンダイナムコゲームスの後藤能孝氏がステージに上がり，スピーチを行った。
　後藤氏はまず，「赤の肖像」は，元々は「機動戦士ガンダム」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に至るまでのシャア・アズナブルの心語りを，声優の池田秀一さんが朗読するライブイベントとして行われたもので，今回コレクターズパックに同梱されるDVDは，そのライブイベントの台本を元に再度収録を行い，原作アニメーションの映像を追加して特別に編集したものだと説明。

　また，シャアという一人のキャラクターにスポットを当てて，その心情を描いていくというスタイルは，ガンダム作品としては初めての試みだろうと後藤氏はコメント。シャアの心情を池田秀一さんが朗読することで，“非常に説得力のあるもの”に仕上がったのではないかと述べた。
　続けて，「赤の肖像」は宇宙世紀の全体像が分かる内容となっており，ラストは「機動戦士ガンダムUC」に繋がるように構成されていると述べ，ガンダムを知っている人も知らない人も楽しめるとアピールして，スピーチを終えた。

ライブイベントの模様

　筆者は先述のライブイベントを観ていないので，「赤の肖像」初体験となったのだが，随所にアニメーションが挿入されつつ，池田氏，つまりシャア自身が心情を語るという構成が非常に斬新に感じられた。セリフの一つ一つにも説得力があり，原作アニメを観ただけでは分からない，シャアの本心を感じ取れる気がするほど。誉め過ぎかもしれないが，まるで重厚なドキュメンタリーを観ているような感覚に陥ってしまった。


　また，「赤の肖像」を視聴することで，宇宙世紀の流れをあらためて把握することができ，その資料的価値は高いとも思えた。「あのシーンのあのセリフのとき，シャアはこんなことを感じていたのか……」と，あらためてシャアというキャラクターの魅力を再発見できるはずだ。
「赤の肖像」鑑賞後は，改めて過去のガンダム作品を観たくなったし，現在シリーズが展開されている「ガンダムUC」に対する期待がより高くなった，というのが筆者の感想だ。


　「赤の肖像」で100分，DVD全体でいうと146分ものボリュームで，DVD単体で販売してもおかしくないほどの内容である。「赤の肖像」のために通常版（税込6090円）から期間限定生産版（税込9240円）にグレードアップするだけの価値はあると思うので，「SDガンダム ジージェネレーションワールド」の購入を検討している人は，ぜひ一考してみてほしい。

「SDガンダム ジージェネレーション ワールド」公式サイト

■期間限定生産！宇宙世紀ファン垂涎の「コレクターズパック」

＜同梱内容＞
（1）「GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT　赤の肖像 〜シャア、そしてフロンタルへ〜」スペシャルエディションDVD

〜収録映像〜
1：「赤の肖像」本編映像（100 min）
2：特別対談：池田 秀一×福井 晴敏×氷川 竜介（37 min）
3：Gジェネ版 歴代機体解説〜シャア専用ザクII、そしてシナンジュへ〜（9 min）

（2）「赤の肖像」特製進行台本
『機動戦士ガンダム』から『逆襲のシャア』に至るまでの、シャア・アズナブルの心情の変遷をシャア自身の視点から描く！　シナリオは『機動戦士ガンダムUC』のストーリーを担当した福井晴敏氏が執筆。シャア・アズナブル役の池田秀一氏による朗読と原作アニメーション映像で構成されたイベントの内容を全編新規収録し、コレクターズパック用に特別編集！　特典映像も満載の、他では手に入らないファン垂涎のDVDを同梱！
　さらに、2010年8月に行われた「赤の肖像」イベントの台本を特別収録したブックレットも付属！

＊2011年5月31日までの期間限定生産となります。