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[E3 2011]「FINAL FANTASY XIII-2」のプレイアブルデモを試した。新システムがチラホラ見られる戦闘など,デモで体験できた内容をレポート
本作は,「FINAL FANTASY XIII」(PlayStation 3 / Xbox 360)の続編として制作中の新作RPGで,前作で好評だった戦闘部分にさらなる改良が加えられているなど,単なる物語上の“続き”に留まらない内容となっている。
先日公開された公式サイトのトレイラーでは,前作の主人公「ライトニング」に関する衝撃の一言が印象深かったものの,今もなおどんなストーリーになるのかは見当も付かない状態。
少なくとも,ライトニングの妹「セラ」と謎の青年「ノエル」を中心に,ライトニングの視点で物語は進むようなのだが……。
そんな感じの本作だが,筆者もFINAL FANTASY XIII-2の展開がとても気になっている1人だ。そんなわけで,今回デモ版をじっくりとプレイしてみたので,デモ版で気がついたことをレポートしていこう。
なお,本稿については続編という性質上,前作のネタバレとなる部分を一部含んでいるのでご注意を。
「FINAL FANTASY XIII-2」公式サイト
懐かしのコクーンで,異常事態が発生!?
デモ版は,セラとモーグリ,ノエルが,コクーンの中に飛ばされたらしいシーンからスタートした。前作のラストでグランパルスに落下したコクーンだが,エンディングでの結果によりうまく難を逃れていたため,まだコクーン内部での活動はできるようだ。
このあたりはデモ版らしく唐突に始まるため,セラとノエルがどのようにして出会うのか,なぜコクーンに飛ばされたのかは不明のままだ。
そんな2人とモーグリは,コクーン内部で謎の“巨大な腕”に襲われる。どうやらこの腕(らしきもの)は,コクーン内部で発掘されていたもののようだ。2人の到着を待って襲ってきたことだし,何か関係があるかもしれない。
片腕以外,透明な姿を持つ巨人と対峙したセラは弓を構えるのだが,面白いのはその弓がなぜかモーグリが変身した姿だったことだ。ここにもなんらかの仕掛けがあるのだろう。
この「Paradox」と呼ばれる敵との戦闘では「CINEMATIC ACTION」,いわゆるQTE(クイックタイムイベント)が発生した。ボス戦などのイベント戦闘では,このような派手な演出が挟まれることになりそうだ。
その後,軍隊の助けもあって,Paradox戦を無事に切り抜けることができた。ちなみにQTEに失敗しても,ダメージを受けたり,戦いの展開がやや変わるといった感じで,直接ゲームオーバーに繋がるものは見当たらなかった。もちろん,製品版でどうなるのかは分からない。
戦闘が終わると,街のようになっている発掘現場らしき場所で,プレイヤーの操作で自由に行動できるようになる。
ここで気がついただが,今作では,マーカー上で自動ジャンプするだけではなく,任意の場所でジャンプできるようになっていることだ。簡単な段差はこれでこれで飛び越えられるが,もちろん何もかも自由に飛び越えられるというわけでもないようだ。
モンスターが仲間に。新しいバトルシステムを体験
発掘現場を出て遺跡に向かって進んでいくと,いよいよ敵との遭遇が始まった。本作では,敵がエンカウントで画面に登場しても,枠線と「Mog Clock」というシステムが表示されるだけで,そのまま戦闘画面には移行しない。実際に戦闘になるのは,登場した敵に触れたときだけだ。
Mog Clockは,敵の登場後にカウントがスタートし,敵と接触したときのカウント状況や接触の仕方によって,戦闘でのボーナス,ペナルティが発生するというものだ。ちなみに,カウントが早いうちに剣で攻撃して接触すると,先制攻撃になるらしい。
そうして始まった初戦は,「前作とそんなに変わらないような……」といった感じだった。一部に見ための違いはあるものの,システムとしてはどこが違うのだろうと思いながらプレイしていた。……のだが,何戦か進めていくと,ある違和感に気がついた。
「あれ? モンスターがキャラと一緒に戦ってる?」
こうして手に入れたモンスターは,「PARADIGM SHIFT」(前作の日本語版では「オプティマチェンジ」)のセットごとに自動で割り当てられており,切り替えるたびに違うモンスターが登場した。もしかするとモンスターの種類によって,例えばベヒーモス系は“アタッカー”,プリン系は“ブラスター”といったように固定されているのかもしれない。 なお,その後もモンスターがアイテムとして手に入っていたのだが,デモ版では彼らの装備や成長に関する画面が出せなかったので,このあたりの要素はまだ謎が多い。
続いて気づいたのは,仲間になったモンスターの下にある“バー”だ。このバーがフルになると,「FERAL LINK」なる表示が現れる。□ボタン(Xbox 360ではXボタン)で試しに発動してみたところ,仲間のモンスターによるQTEが発動した。コマンドに成功すれば,敵に大ダメージを与えられるようだ。ヒーラー系なら,一気にパーティメンバーを回復してくれるのだろうか,などと想像してみたり。
そうこうしていると,謎の巨大モンスター「Atlas」と再び戦闘することに。結果からいうと,一発即死。イベント戦かと思いきやいきなりゲームオーバーという,初見殺しの罠にはまった気分を味わった。
すぐにリトライして,ディフェンダーを使ってみようと再戦を試みるもダメ。よくよくマップを開いてみると,マップ上の行き先には2つの印があった。奥にはAtlasをコントロールするための機械があるようだ。ときには,何かしら遠回りも必要になるということだろう。
そしていよいよデモも大詰め,Atlasをコントロールするための機械があるという部屋に到着した。着くやいなやAtlasの腕のようなものが出現し,セラとノエルが連れ去られてしまう。「UNSTABLE RIFT」というなにやら不思議な空間に飛ばされるのだが,モーグリが言うにはParadox(Atlasのことだと思われる)の中なのだとか。ここでは簡単なパズル(難度はデモ版の仕様?)をクリアしつつ,進めていくことになる。
無事,Atlasを弱体化させられれば,戦いに勝つのは難しくはない。被ダメージは大きいものの,ヒーラーの回復で十分に間に合うレベルだ。一気に攻め立てて,勝利したところでデモ版は終了となった。
さて,これまでに明らかになっている情報,とくに公式サイトのトレイラーを見てみると,本作には前作の「ノラ」のメンバーも登場しているなど,複雑な物語の展開を予感させる。
またライトニングを始め,前作で「ルシ」として戦いを繰り広げた,メインキャラクター達はどうなったのかも気になってしまう。とくにスノウは「セラのそばにいないで,一体何をやってるの?」と小一時間ほど問い詰めたくなるのだが,それはまた別のお話(?)ということで。
今回のデモでは,FFXIIIの持つ「オプティマチェンジをうまく使って戦う面白さ」はまったく損なわれておらず,モンスターを仲間にすることなどの新要素によって,バトルはより戦術的なものになりそうだという印象を受けた。これから12月の発売に向けてどんどん情報が出てくると思われる本作。今後の情報にも要注目だ。
「FINAL FANTASY XIII-2」公式サイト
- 関連タイトル:
FINAL FANTASY XIII-2
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(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
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