テストレポート
HW短評:Xperia Z4(1)ソニーの最新スマートフォンでベンチマークを回してみる
今回は,NTTドコモ版となる「Xperia Z4 SO-03G」を購入してきたので,代表的なスマートフォン用ベンチマークテストをいくつか実行した結果をお伝えしてみたい。なお,Xperia Z4の製品概要を知りたい場合は,新製品発表会に合わせて掲載したテストレポートをチェックしてもらえれば幸いだ。
「Xperia Z4」は何が新しくなった? ARROWSとAQUOSの新型はどう? NTTドコモ2015年夏モデルテストレポート
今回,テストに用いたスマートフォンは表のとおり。2015年4月23日掲載のレビュー記事から,KDDI版「Galaxy S6 Edge SCV31」(以下,S6 edge)のテストスコアを流用しつつ,旧世代機代表として,筆者手持ちの「GALAXY Note 3 SC-01F」(以下,Note 3)でもXperia Z4と同じテストの実施を試みている。
とくに「3DMark」では,発表会時点のテスト結果よりもスコアが大きく向上しているのが目を引く。S6 edgeには及ばなかったとはいえ,とりあえずハイエンドスマートフォンと名乗って恥ずかしくない程度になったといっていいだろう。ただ,CPU演算性能でXperia Z4がS6 edgeを下回る結果が多いのは気にかかるところだ。
そこで,Android版「大航海時代V」を15分ほどプレイした状態で,放射温度計を使って背面の温度を測ってみたところ,上側にあるNFCのマーク周辺が広範囲に熱を持ち,44℃をわずかに超えることさえあるのを確認できた。44℃の熱源が6〜10時間ほど肌に触れていると,低温やけどを生じる可能性があるという。6時間以上持ち続けてゲームをプレイするというのは,あまり現実的ではないと思われるが,横置き状態で手に持つと指が触れる部分なので,長時間の連続プレイは避けたほうがよさそうだ。
というわけで,Xperia Z4は,「ハイエンドスマートフォン」として見ると,性能面で少し物足りず,高負荷状態の温度は気になるレベルで高めということになる。どちらかといえば,とにかく性能を求めるような人よりも,防塵・防水仕様である点や,「PS4 リモートプレイ」を利用できる点といった,独自機能に価値を見出す人向けかもしれない。
●Xperia Z4 SO-03Gの主なスペック
- メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
- OS:Android 5.0(Lollipop)
- ディスプレイパネル:5.2インチ液晶(「トリルミナス液晶」),解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」(4+4 CPUコア,最大CPU動作クロック2GHz,Adreno 430 GPUコア)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- アウトカメラ:有効画素数約2070万画素
- インカメラ:有効画素数約510万画素
- バッテリー容量:2930mAh
- 3G待受時間/LTE待受時間:約480時間/約470時間
- 3G連続通話/LTE連続通話:約810分/約1180分
- LTE通信周波数帯:2GHz,1.7GHz,1.5GHz,800MHz,700MHz
- LTE-Advanced対応:あり
- 無線LAN対応:IEEE 802.11n/ac
- Bluetooth対応:4.1
- 本体サイズ:72(W)×146(D)×6.9(H)mm
- 本体重量:約144g
- 本体カラー:Black,White,Copper,Aqua Green
- 主な対応サービス&機能:PS4 リモートプレイ,spモード,ドコモメール,GPS,dマーケット,フルセグ,ワンセグ,NOTTV,おサイフケータイ(NFC),WORLD WING(クラス5),Wi-Fiテザリング,防水(IPX5,8),防塵(IP6X)
Xperia Z4 SO-03G 製品情報
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
- HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
- 関連タイトル:
Xperia
- この記事のURL: