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Qualcomm,Androidゲーム機向けSoC「Snapdragon G3x Gen 1」を発表。Razerと共同で開発キットを製作
Snapdragon G3xは,既存のSnapdragonシリーズと同様に,CPUコア「Kryo」やGPUコア「Adreno」,5Gモデムなどを集積したプロセッサだが,いまのところ詳細なスペックや性能は明らかになっていない。Qualcommによると,4K解像度で144Hzのゲームプレイが可能だという。
ゲーム向けの機能では,ゲームパッド向けのボタンマッピング機能や,Razerの触覚フィードバック技術「Razer HyperSense」にも採用しているLofeltの技術を用いた振動機能を搭載するのが見どころと言えよう。また,Bluetooth接続時の音質向上や低遅延化を実現するワイヤレスサウンド伝送ソリューション「Snapdragon Sound」に対応するのも特徴だ。
触覚フィードバック技術を用いた振動機能に対応する |
Snapdragon Soundによる低遅延の音声伝送が可能だという |
Razerと共同開発したSnapdragon G3x Gen 1 Handheld Gaming Developer Kitは,Androidゲームやクラウドゲームサービスの利用を想定したデバイスだ。
ディスプレイに,約6.65インチサイズで最大リフレッシュレート120Hz表示対応の有機ELパネルを採用する。なお,パネルの解像度は「フルHD+」とあるだけで,詳細なスペックは公開されていない。
ディスプレイの左右に搭載するゲームパッドは,Xbox純正ゲームパッド風のボタンレイアウトだ。Snapdragon G3xがサポートする振動機能にももちろん対応する。
また,本体の上側面にUSB Type-Cコネクタを備えており,テレビやXRグラスと接続して,マルチディスプレイでの使用も可能とのことだ。
Razerの開発者向けサイトでは,Snapdragon G3x Gen 1 Handheld Gaming Developer Kitの開発者登録を開始している。なお,登録時に社名入力などを求められることからゲーム開発者以外の入手は難しそうだ。
ただ,Qualcommは,同社が運営する技術者向けコミュニティの参加者を対象として,ASUSTeK Computerと開発したスマートフォン「Smartphone for Snapdragon Insiders」(関連リンク)を一般販売している。もしかすると,Snapdragon G3x Gen 1 Handheld Gaming Developer Kitも同じように販売するかもしれない。
また,Qualcommは,Windows PC向けの新型SoC「Snapdragon 8cx Gen 3」と「Snapdragon 7c+ Gen 3」も合わせて発表している。これらを搭載したPCは2022年前半に発売される見込みだ。
QualcommのSnapdragon G3x製品情報ページ
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