イベント
[E3 2011]基本料金無料のオンラインTPS「Ghost Recon Online」をUbisoftのブースで試遊。昔懐かしPC版のDNAを受け継ぐシビアさ
開発はUbisoft Singaporeが担当しており,2011年夏には北米とヨーロッパのEU域内でオープンβテストが開始される予定になっている。ゲームの説明をしてくれたシニアプロデューサーのHugues Ricour氏によれば,日本や韓国などアジア圏でのサービスは現在検討中とのこと。
ゲームには,8人対8人の最大16人が参加できるが,ブースではスペースの関係で4人対4人のマッチが行われていた。ゲームモードは今のところ,キャプチャー・ザ・フラッグである「Dominataion」の1種類だけで,今後,プレイヤーからのフィードバックで増やしていきたいとしている。とはいえ,Ricour氏は現在のところ,ただのデスマッチやチームデスマッチを入れるつもりはないという。
Rainbow Sixは,チームメンバーの連携など高い戦略性と緻密な銃撃が求められ,敵弾を1,2発食らうとたちまち死亡というシビアなゲーム性だったが,ランボースタイルでエイリアンやモンスターをやたらと撃ち倒し,最後はボス戦という当時の主流FPSに飽きていたコアゲーマーのハートをがっちりつかんだのだ。
屋外ではさらにヘビーな火器を使うため,Ghost Reconでは,はるか遠距離から撃たれた1発で即死するという厳しさだった(Rainbow Sixでも遠距離から拳銃で眉間を撃ち抜かれることはザラだったけど)。
実際にプレイしてみると,いかにもリアル系FPS(Ghost Recon OnlineはTPSだが)っぽい,もっさりした動きだ。もっとも,オブジェクトに近づいて所定のキーを押下すれば,例えばコンクリートブロックを滑るように乗り越えたりしてくれるので,それほどストイックなものではない。また,確かに撃たれ弱いような気はするものの,体力は自動回復式なので,多少撃たれても遮蔽物の陰にうまく逃げ込めれば大丈夫だ。
クラスは「Assault」「Recon」,そして「Specialist」の3種類が用意され,それぞれ2種類のアビリティを持っている。例えば,Reconなら光学迷彩を使った「クローキング」と敵の位置を探知できる「スキャニング」が使えるという具合だ。アビリティはゲームスタート時にどちらかを選択することになり,2つを同時に使うことはできない。
予定されている課金アイテムとしては,武器や武器のアタッチメント,インベントリのスペース拡張,経験値ブーストなど,一般的な無料のオンラインFPSによくあるものになるようだ。
基本料金無料のオンラインTPSという,意外な方向に進化したGhost Recon Online。コンシューマ機版のGhost Reconが,ビギナーでもプレイしやすいカジュアルな方向に進んでいるのに対して,Ghost Recon OnlineはPC版の遺伝子を引き継ぐ,よりコアなゲーマー向けという方向性を打ち出したわけだ。
まだいろいろ未完成という雰囲気もするが,サービスを続けながら成長していくのがオンラインゲームの特色。Ubisoft Entertainmentが始めるこのサービスがどうなるのか,これからも注目していきたい。
「Tom Clancy's Ghost Recon Online」公式サイト
- 関連タイトル:
Tom Clancy's Ghost Recon Phantoms
- 関連タイトル:
Tom Clancy's Ghost Recon Online
- この記事のURL: