インタビュー
ガンホー初のブラウザゲーム「ラグナロクオンライン ギルドマスターズ」とは? ROのキーマン二人にいろいろ聞いてみた
このタイトルは,「ラグナロクオンライン」(以下,RO)の世界観をベースとするシミュレーションRPGだ。プレイヤーはROにも登場する3か国のいずれかに所属し,一人のギルドマスターとしてメンバーをスカウトし,ギルドを強化していく。
ゲームは二つのフェーズに分かれており,フェーズ1では各プレイヤーがギルドの強化を図りながら,ダンジョンの攻略や,モンスターからのキャンプ防衛などを行う。マップは国ごとに独立しているので基本的には他国に侵攻できないが,全体マップの中央にある,3か国が交わるエリアではPvPも楽しめる。
フェーズ2では,クリア条件となるラストダンジョンに挑む。PvP可能地域に存在するラストダンジョンは入り口が封印されており,その封印を解くための鍵は,自国領地内にあるダンジョンに隠されている。そのため,前線でPvPを繰り広げるギルドと,ダンジョンを探索し,ラストダンジョンの封印を解く鍵を探すギルドの協力が不可欠だ。
そして他国に先がけ,ラストダンジョンの攻略を終えた国が勝利となり,1シーズンが完結する。
また,RO本編との連動要素も盛り込まれており,ROギルドマスターズで取得した「功績」「戦利品」を,ROでの攻城戦やモンスター戦などに利用可能なアイテムに変換できる。
今回,ガンホーフェスティバルの会場で実施されたメディア合同インタビューで,ガンホーの廣瀬高志氏と千葉亮一氏に話を聞けたのでお伝えしよう。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント 廣瀬高志氏 |
同 千葉亮一氏 |
──プレイに際して,ガンホーIDやアカウントの扱いはどうなりますか?
廣瀬高志氏(以下,廣瀬氏):
ガンホーIDを取得している人は,ROギルドマスターズでも同じIDを使用可能です。またアカウントに関しては,RO本編とは別に,本作専用のものを取得する必要があります。
──ギルドメンバーは何人まで操作可能でしょうか。
廣瀬氏:
ゲーム内では,サブマスターを含めて最大5人です。このほか,20名までバックヤードにストックできます。
──1シーズン中,ラストダンジョンに入れるのは,3国のうち1国だけですか?
廣瀬氏:
条件さえ満たせば,どの国でも入れます。
千葉亮一氏(以下,千葉氏):
まだ確定していませんが,今のところ,マップ中央のPvP可能地域に,各国専用のラストダンジョンの入り口を用意する予定です。例えばシュバルツバルドでは,ラストダンジョンの封印を解くための鍵は,シュバルツバルドの領地にあるダンジョンのどこかにあります。
──つまり,一つのラストダンジョンに進入すべく,三つ巴で戦うわけではないと。
千葉氏:
はい。鍵は,PvP可能地域かそうでないかに関わらず,各国のダンジョンのどこかに存在します。このようにしたのは,同じ国のプレイヤー同士協力し合うことをコンセプトにしているからです。
PvPを好まず,後方支援に徹しているプレイヤーは,ラストダンジョンの鍵を見つけるため,ダンジョンのモンスターと戦うことになります。他国より早くラストダンジョンに進入するには,前線と後方のプレイヤーが並行してそれぞれの役割を果たすことが重要です。
──いずれかの国がラストダンジョンに進入し,攻略を完了すると1シーズンが終了するとのことですが,その時点でサーバーはリセットされるんですか?
廣瀬氏:
ええ。ただしリセット条件は調整しているところです。
──1シーズンのスパンはどのくらいでしょう。
廣瀬氏:
今のところ,6か月程度を見込んでいます。その途中に適宜アップデートを挟んで,中だるみやマンネリ感を払拭していく考えです。
──実際のプレイでは,PvPやダンジョン攻略を行うとき,どういった形でギルドメンバーを派兵するんですか?
廣瀬氏:
攻略したいダンジョンの近くなど,便利なところにキャンプを設営することになります。
──PvP可能地域にキャンプを設営した場合,キャンプ自体が攻撃されることもありますか?
千葉氏:
はい,あります。なお,マップそのものは結構広いので,キャンプ地が足りないという事態は発生しにくいでしょう。
──ギルドメンバーを描くイラストレーターは,複数名いるんですか?
千葉氏:
40〜50人を予定しています。
──ギルドメンバーのイラストは差し替えられますか? 例えば,能力は気に入っているがイラストは気に入らないといったことも起こり得るんじゃないでしょうか。
廣瀬氏:
今は考えていません。ただ,サービス開始に間に合うかどうか分かりませんが,本作のオリジナル要素として,転職したあと,転職前のイラストを引き継ぐことができるようにします。
例えば,RO本編ではソードマンがナイトに転職するとグラフィックスが変わってしまいますよね。それに対して本作では,ナイトになってもソードマンのイラストを引き続き使えるようになるんです。
──ギルドメンバーは,どのようにスカウトするんでしょう。
千葉氏:
専用の施設に指示を出すと,さまざまな人材がランダムで招致されます。その中から,気に入った人材をギルドメンバーとしてスカウトする方式です。
また,気に入った人材がいない場合も「融合」が可能なので,完全に無駄になってしまうということは少ないでしょう。
──融合は,文字どおり,複数のギルドメンバーの能力を一人にまとめるといったシステムですか?
廣瀬氏:
はい。ギルドメンバー同士の相性により,どの能力が向上するかが決まります。融合に成功する確率を事前に確認可能です。
今は便宜上,融合といっていますが,正式にその言葉を採用するかどうかは分かりません。どちらかといえば,能力を託す/託されるというイメージで,能力を託した側は,成否にかかわらず去っていくことになります。
──そのほか,アピールポイントを教えてください。
ストラテジータイプのブラウザゲームだと,どうしてもプレイヤー同士の戦いに重点が置かれがちです。しかし,RO本編のプレイヤーは,必ずしもPvPだけを楽しんでいるわけではありません。キャラクター育成や,ギルドでのコミュニケーションにより大きな価値を見出している人も多いでしょう。
そういったRO本編の現役/休眠プレイヤーをターゲットとするにあたって,本作では自分自身でギルドを運営・管理したり,バーチャルでコミュニケーションを図ったりといったことを前面に打ち出しています。また連動要素もありますので,RO本編のコアプレイヤーも楽しめるはずです。
千葉氏:
なぜ今ROのブラウザゲームなのかというと,社会人になったなどの理由から,RO本編のプレイを継続するのが難しくなっている人が増えているからです。
そこで,短い時間でもROの世界観を楽しんだり,あるいはRO本編で築いたコミュニティに参加したりできるよう,ROギルドマスターズを企画しました。そういった意味では,スマートフォンでの展開も視野に入れていきたいところです。
──ありがとうございました。
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