Corsair初のハイエンドゲームノートPC「VOYAGER a1600」が正式発表。Ryzen＆Radeonの高スペックと独自のタッチボタン搭載が特徴だ

　北米時間2022年8月18日，Corsairは，同社初のゲーマー向けノートPC「CORSAIR VOYAGER a1600 Gaming ＆ Streaming Laptop AMD Advantage Edition」（以下，VOYAGER a1600）を正式に発表した（関連記事）。名称から想像できるとおり，CPUおよびGPUにAMD製品を採用したのが特徴で，Elgato製の配信向けキーパッド「Stream Deck」互換のカスタマイズ可能なタッチボタン「S-key」を備えるのもポイントだ。
　北米市場向けの価格は2699.99ドル（約36万8000円，税別）からとなっている。

VOYAGER a1600

　VOYAGER a1600は，CPUに8コア16スレッド対応の「Ryzen 9 6900HS」か，「Ryzen 7 6800HS」を搭載する。GPUは全モデル共通で，「Radeon RX 6800M」を搭載しており，ハイエンドなゲーマー向けノートPCにふさわしいスペックを備えると言えよう。
　搭載ディスプレイは，16インチサイズで解像度2560×1600ドット，アスペクト比16：10の液晶パネルで，最大リフレッシュレートは240Hz，AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium」にも対応している。

外観はシックで悪目立ちしない。とくに軽さや薄さを追求したものではないが，厚みは約19.9mm，重量約2.4kgと，16インチ級としては持ち運びしやすい程度だ

　特徴であるS-keyは，キーボード奥側，ディスプレイのヒンジ部分に組み込まれたタッチパネルとなっている。中央にあるCorsairロゴの左右に，5つずつのボタンと矢印ボタンが1つずつ備えている。「OBS Studio」の操作などを割り当てられるので，実況配信のときに役立ちそうだ。

ヒンジ部分に組み込まれたS-keyのパネル。ボタンは5個1組が2組分ある

　そのほかに，低背タイプのCherry MXメカニカルキースイッチを採用したキーボードや，1080p/30fpsで録画可能な高画質Webカメラの搭載も見どころと言えよう。

　国内での発売は未定とのことだが，高いスペックを生かしたゲーム実況用ノートPCに適した製品ではないだろうか。

表　VOYAGER a1600の主なスペック

型番	CN-9000004-XX	CN-9000003-XX
CPU	Ryzen 9 6900HS（8C16T，定格3.3GHz，最大4.8GHz，共有L3キャッシュ容量16MB，TDP 35W）	Ryzen 7 6800HS（8C16T，定格3.2GHz，最大4.4GHz，共有L3キャッシュ容量16MB，TDP 35W）
メインメモリ	Corsair VENGENCE DDR5 64GB（32GB×2）	Corsair VENGENCE DDR5 32GB（16GB×2）
グラフィックス	Radeon RX 6800M（グラフィックスメモリ容量 12GB）
ストレージ	SSD 容量2TB （M.2/PCIe 4.0接続）×1	SSD 容量1TB （M.2/PCIe 4.0接続）×1
液晶パネル	16インチIPS液晶，解像度2560×1600ドット，最大リフレッシュレート240Hz
無線LAN	Wi-Fi 6E
Bluetooth	5.2対応
有線LAN	非搭載
外部インタフェース	USB4（Thunderbolt 3） Type-C×2，USB 3.2 Gen 2 Type-C×1，USB 3.2 Gen 1 Type-A×1，SDXCカードリーダ×1，4極3.5mmヘッドセット×1
キーボード	Cherry MX Ultra low profile mechanical switch採用
スピーカー	未公開
インカメラ	搭載（1080p，30fps）
バッテリー容量	6410mAh，99Wh
ACアダプター	未公開
公称本体サイズ	約356（W）×286.7（D）×19.9（H）mm
公称本体重量	約2.4kg
OS	64bit版Windows 11 Home
メーカー想定売価	2999.99ドル	2699.99ドル

CorsairのVOYAGER a1600製品情報ページ（英語）