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「三国志大戦TCG」第9弾の情報も公開。熱戦が繰り広げられた公式イベント「覇業への道2014」全国決勝大会&「TCGの宴2014春in東京」レポート
会場では,三国志大戦TCGの猛者達による熾烈なバトルが展開されたほか,公式イベントならでのアットホームなイベントも多数展開。決勝大会終了後には,同作の今後の展開も発表が行われた。本稿では,そんな会場の模様をレポートすると共に,上位入賞した4名の選手と,本作のプロデューサー・北岡 功氏への合同インタビューの内容を合せてお届けしていこう。
「三国志大戦トレーディングカードゲーム」公式サイト
大会の結果をお伝えする前に,まずは北岡氏から発表された,本作の今後の展開についてまとめておこう。太史慈のコスプレ姿で登壇した北岡氏からは,三国志TCGの今後のロードマップ,各種キャンペーン,また第9弾の方針などについてが明らかにされ,会場は大きな盛り上がりを見せた。とくに第9弾以降に登場するカードの新規イラストが公開されると,会場からは大きな歓声が上がっていたほどだ。
優勝は東京代表のみつき君主。官軍が日の目を見た晴れの舞台に
決勝大会は,全国各地の店舗予選を勝ち抜いてきたエリア代表のなかから,上位4名の選手――F店長君主(三重),D.M@勇心君主(福岡),とーかいりん@ZERO君主(東京),みつき君主(東京)によって争われた。
試合中は,静寂のなか緊張感に包まれながらも,逆転劇や名プレイが飛び出すと,一転して歓声と拍手が起こり大盛り上がり。最後の最後で戦況がひっくり返ることもありえるだけに,選手達は一瞬も気が抜けないようで,また集まった来場者達も,みな食い入るようにスクリーンを見つめていた。
気になる決勝大会の結果は,以下のとおり。
- 優勝:みつき君主(東京)
- 準優勝:とーかいりん@ZERO君主(東京)
- 3位:D.M@勇心君主(福岡)
- 4位:F店長君主(三重)
表彰式では,北岡氏と,会場で来場者と対戦を行っていた司会のジョイまっくすさんもステージに登場。ベスト4に残った選手達に賞品が手渡された。
最後に,上位入賞の4名と北岡氏が参加した合同インタビューを掲載して,本稿の締めとしよう。7月下旬にはブースター第9弾の発売も控え,まだまだ盛り上がりを続ける三国志大戦TCGの今後に期待しておこう。
――皆さんお疲れ様でした。まずは北岡さんから,大会の全体的な感想をお願いできればと思います。
ニコ生でも言ったんですけど,(三国志大戦TCGの)2年目としては成功だったかなと。1年目は「セガにTCGが作れるのか?」みたいなところからでしたが,2年目はある程度定着したのを感じます。逆に,プレイヤーの年齢が高い分,売れている店舗さんと売れていない店舗で差が出てしまいました。プレイヤーの満足度は非常に高いのですが,若干広がりが見えないのが今後の課題だと思っています。
ただプレイヤーの盛り上がりは本当にすごくて,去年よりもハイレベルな戦いが多く,参加人数も多いです。大会全体の総括としては,弱いと言われていた官軍がようやく日の目を見ることになって嬉しいですね。ここまで盛り上げてくれた皆さんに,本当にお礼を言いたいです。ここ(会場)予約しちゃってますので,来年もよろしくお願いします。
――選手の皆さんは,大会に参加してみていかがでしたか?
F店長君主:
最後の最後で不甲斐ない試合をしてしまいました。ただTCGの面白いところは,プレイングも大事ですが,運の絡む要素があることで,誰にでもチャンスがあることです。こういう大きな大会で強い君主の方達と勝負ができて嬉しいですし,何より色々な人と触れ合えることが強みですね。
D.M@勇心君主:
いつもは佐賀のトレーディングカード専門店「ブレイブ・ハーツ」さんでプレイしているのですが,今ではチームメンバーも40名近くになり,皆が称号を目指して,仕事後や学校後に毎日遊んでいるんですよ。今日は彼らに先んじて大将軍の称号が取れたので,それが嬉しいですね。もっと腕を磨いて,全一を目指したいと思います。
とーかいりん@ZERO君主:
2月の東京の宴で開催された,新鋭の登竜門トーナメントから勝ち上がり,入賞まで果たすことができました。今は押上の「ZERO」というお店でプレイしていて,新メンバーは6名しかいないんですけど,この決勝には2人も残れたんです。これでチームの名が売れてメンバーが増えたらいいんですけど。決勝戦では負けてしまいましたが,とても良い試合ができたので良かったと思います。
みつき君主:
仲間達とやっているうちに,気がついたら壇上に登っていました。危ないところは何回もありましたが,絶対にチャンスはこっちに来るって自分に言い聞かせて戦ってました。良い結果が出せてよかったです。
――ご自身が戦ってた中で,印象に残っている場面がありましたら教えてください。
F店長君主:
ベスト8をかけた戦いで,自分と同じような構成のデッキと対決したんですね。そのとき,賈詡(かく)という武将が互いの手札にあって,それを相手に先に出させたことで,ベスト4に進出できたんです。3コストの伏兵をうまく使って制圧できたんですが,そんな風に,あまり使われていないカードをどう使うかが,勝利のカギを握る大会だったと思います。
D.M@勇心君主:
ベスト4をかけた張羽君主との対戦が心に残っています。魏の伏兵のミラー対決だったんですけど,先に自分が仕掛けて,返しでだいぶ持って行かれたんで,「負けたな……」と思ったんですけど,そこで運良く夏侯惇が出て勝敗が決まった時は凄く嬉しかったです。
みつき君主:
準決勝ですね。伏兵と闘っているときも,曹操,司馬懿とかが並んでいて,「こりゃやばいな,負けるんじゃないかな」と思っていたんですけど,あの場を逆転できたのが強く印象に残りました。
――皆さんが今日使われていた勢力は,どれくらい長く使っていたのでしょうか。
みつき君主:
趣味として官軍を使ってはいたんですが,本格的に使っていたのは8弾からですね。
とーかいりん@ZERO君主:
僕はそれまでまったく触ってなかったんですが,この大会の2週間前から官軍を使ってました。
D.M@勇心君主:
発売当初,ブースターの1が出た時からプレイしているんですけど,曹操が好きで。曹操を4枚構築に入れてスタートしてるんで,ずっと魏を使ってます。
F店長君主:
僕はアーケードの頃から呂布が好きだったんで,その呂布を使ってTCGができるってのが凄く嬉しかったんです。なので,ずっと群雄を使ってます。
――まだ本作をプレイしていない人に向けて,本作の魅力を説明するとしたら,どんな部分が面白いと伝えますか。
F店長君主:
一回一回の攻防が,ほかのゲームよりも濃いところが魅力ですね。とくに並びあいの時が一番面白いと思います。何をするにも国力が必要なゲームなので,その国力が勝敗の鍵なんですよ。
D.M@勇心君主:
F店長さんが言われたとおり,駆け引きがすごく面白いですね。あと段階段階がとても細かいので,そこに応じてのプレイの順番が違ったりしたらあっという間にやられてしまう。そこの判断がすごく難しい。でも,そこが面白さだと思います。
とーかいりん@ZERO君主:
自分は,ほかのゲームより運の要素が少ないのがいいと思います。プレイでなんとかなるゲームなのでで,そこが良いですね。
みつき君主:
皆さん,三国志で好きな武将とかいると思うんですけど,カッコイイ好きな武将を使って頭脳戦がしたいという人にとっては,最高のゲームだと思います。
――北岡さんにお聞きします。今回は「覇業への道2014」決勝大会と,公式イベント「TCGの宴2014春 in 東京」が同時開催となりましたが,今後の大会も同時開催になるのでしょうか。
北岡氏:
今回は場所やスケジュールの兼ね合いで同時開催となりましたが,基本的に宴は宴,大会は大会として行っていきたいですね。
――学生支援など,新規プレイヤーに向けた取り組みが発表されました。そんな新規のプレイヤー,今現在本作に興味を持っている人に向けてメッセージをお願いします。
北岡氏:
これだけプレイヤーのマナーが良く,交流のあるゲームって珍しいと思います。現状はテクニカルなカードが強いゲームではありますが,TCGの入門としてプレイしても面白いと感じて貰えるはずです。そういった部分を,各店舗でも紹介できるように準備しています。また9弾以降では,称号のようなものをもっと出して,既存プレイヤーにも確かな達成感を感じられるようにしていきたいですね。
――ありがとうございました。
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