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  • 発売日:2012/03/08
  • 価格:スターターデッキ:1200円,ブースターパック:330円(共に税込)
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シリーズ第2弾「戦国大戦トレーディングカードゲーム」の発表が行われた,「三国志大戦TCG」公式ファンイベント「九鼎大呂 争奪戦」をレポート
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印刷2015/12/07 15:48

イベント

シリーズ第2弾「戦国大戦トレーディングカードゲーム」の発表が行われた,「三国志大戦TCG」公式ファンイベント「九鼎大呂 争奪戦」をレポート

 セガゲームスは2015年12月6日,同社が展開する「三国志大戦 トレーディングカードゲーム」(以下,三国志大戦TCG)の公式ファンイベント「九鼎大呂 争奪戦」を,東京都立産業貿易センター台東館にて開催した。
 本稿では,2016年以降に予定されている三国志大戦TCGの最新情報や,“大戦”シリーズTCGの第2弾となる「戦国大戦トレーディングカードゲーム」(以下,戦国大戦TCG)が発表された,イベントの様子をお伝えしていく。

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会場に併設された物販コーナーでは,イベント限定商品「限定プレイマット 董白」や,カードスリーブなどのサプライなどが販売されていた
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 今回のイベント「九鼎大呂 争奪戦」では,2015年12月3日に発売された最新弾「ドラフトパック〜九鼎大呂〜」(以下「九鼎大呂」)に焦点を当てた,複数の大会が開催された。

 九鼎大呂は,ブースタードラフト戦やシールド戦などの,いわゆる“限定構築戦”が想定されたカードパックである。過去に登場した人気カードが多数再録されているだけでなく,それらを活かす強力な新規カードも封入されているのが特徴だ。

 本イベントの中心となったのは,そんな九鼎大呂を用いたシールド戦大会「先覚者 争奪戦」だ。会場には200人を超える君主(プレイヤー)が来場し,優勝を目指して熱い戦いを繰り広げた。

■限定構築戦について
◯シールド戦
 1種類のカードパックをボックスで購入し,その中から引き当てたカードのみを用いてデッキを構築する限定構築戦。限られたカードプールの中で,ほかのカードへの対策をデッキに組み込む能力が試される。

◯ブースタードラフト戦
 デッキ構築に必要な枚数のカードパックを購入し,それらを開封する。開封したカードから1枚のカードを選択し,それを手元に置く。選択しなかったカードを隣のプレイヤーに手渡し,逆隣から回ってきたカードから,さらに1枚のカードを選択する。
 この“ドラフト(選抜)”と呼ばれる手順を繰り返し,デッキを構築する限定構築戦。パックに含まれていたカードの内容を記憶する力と,デッキの完成形を先回りして想像する力が試される。


1ボックス分のカードを並べて,デッキ構築に悩むプレイヤーたち。限られたカードプールの中で,対策を考えながら即席デッキを組み上げるのも,シールド戦の楽しみのひとつだ
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 「先覚者 争奪戦」の対戦形式はスイスドロー(戦績を反映したマッチング方式)。全4回戦で行われる予選と,予選を勝ち抜いたプレイヤーが参加できる全3回戦の決勝の2ブロックで構成され,優勝者と準優勝者には“先覚者”の称号が与えられる。

 今回はシールド戦という事もあり,各プレイヤーが用いているデッキはまさに十人十色で,非常に個性に富んでいた。中でも多くのデッキで採用されていたのは「相手の国力(リソース)に多数の勢力が存在する場合,相手の手札から武将カードを1枚選んで捨て札する」という効果を持つ「R董白」。多勢力のデッキが増える今回のシールド戦では,存分に能力が発揮されていた。

イベント中には,通常の構築戦(デッキを持ち込んで対戦する形式)である「百人組手」も並行して実施されていた
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魏みっくす君主と,睦月君主による全勝をかけた戦い。多くのプレイヤーが対戦卓を囲んで観戦し,決着がついた瞬間には拍手が巻き起こった
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 すべての対戦が終了した後,集計の時間をはさんで,最終戦績が発表が行われた。

 決勝戦の3戦を全勝して優勝を果たしたのは「魏みっくす」君主。それに続く準優勝は,最後の対戦で魏みっくす君主と戦った「睦月」君主だ。両君主には“先覚者”の称号が印刷された称号プレイマットが手渡され,本大会は終幕となった。

優勝を果たした魏みっくす君主(左)と,準優勝の睦月君主(右)
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決勝に残った9人の君主には,全員に“典軍校尉”の称号プレイマットが配布された
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「戦国大戦トレーディングカードゲーム」発表

ライト層向けに同名武将に関するルールを調整


 大会の全行程が終了すると,会場前面に用意されたスクリーンを用いて,最新情報の発表が行われた。

発表を担当した三国志大戦TCGプロデューサーの窪内直樹氏
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 最初に明らかにされたのは三国志大戦TCGにおける,2016年10月までのロードマップだ。この中で,ブースターパック第16弾が2016年7月に,第17弾が2016年10月に発売予定であることが明かされている。
 また,2016年に実施予定の全国大会「覇業への道2016」のエリア代表決定戦など,先に発表されていたスケジュールから情報が変更されている部分もあるので,大会に参加予定の君主は公式サイトを要チェックだ。

 続いては,2016年1月28日に発売が予定されているブースターパック第15弾「竜攘虎搏」のコンセプトと,収録カードの一部が公開されることに。

 竜攘虎搏のもっとも大きな特徴として挙げられたのが,ステータスと引き換えに高い攻城力を持つ兵種「攻城兵」と,武将としても兵士としても扱われる特殊なカード「召喚兵」の登場である。両兵種に関連する能力を持ったカードも多数収録されるとのことで,今後の環境に変化をもたらす重要な要素になりそうだ。

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 収録カードとしては,攻城兵の「袁術」と,攻城兵を参照する能力を持った「張勲」。召喚兵の「召喚援護兵」と,召喚援護兵をデッキから呼び出せる「太史慈」が公開された。新兵種の能力を,しっかりと確認しておこう。

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自身が撤退する際,武将1体に1000特殊ダメージを与える能力「自爆」を持つ群雄勢力の攻城兵「袁術」。ビートダウンデッキでは,大いに力を発揮するだろう
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「大量生産」で捨て札の攻城兵カード2枚を,無条件に自陣に配備できる群雄勢力の騎馬兵「張勲」。コストは不要なので,攻城兵を捨て札に置いておけば,確実に3枚のカードを戦場に配備できる

召喚兵カードの「召喚援護兵」と,それを呼び出す能力を持つ「太史慈」。召喚援護兵は制限なくデッキに組み込むことが可能で,同名武将制限の対象にもならない。召喚援護兵を参照する特技「召喚」を持つ武将との枚数比率が,デッキを組む上で重要なポイントになるだろう
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 そして発表ステージの最後には,三国志大戦TCGに続く“大戦TCG”シリーズの第2弾,戦国大戦TCGの存在が明らかにされた。

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 アーケード版「戦国大戦」シリーズでは,勢力が“家”によって分かれていたが,本作においてはざっくりと“地域”によって3勢力に分けられる形となった。その内訳は,中部地方の武将を中心とした「蒼」,東日本の武将が所属する「紅」,西日本方面の「翠」といった形となる。

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 また,戦国大戦TCGのルールは三国志大戦TCGをベースとして,一部のルールに調整を加えたものになるという。

セガゲームスで「戦国大戦TCG」プロデューサーを務める三田村和弥氏
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 具体的なものとしては,同名武将のルールに調整が加えられた点が紹介された。三国志大戦TCGでは国力として配備されている武将を戦場に配置する事は不可能だったが,戦国大戦TCGではその点が緩和されている。
 紹介を担当した,本作プロデューサーの三田村和弥氏は「戦国大戦TCGは,よりライトな層のプレイヤーさんが楽しめる作品という位置付けで展開を続けたいと考えています。ゲーム性を損なうことなく,より理解が容易になる調整を加えました」と,その狙いを語ってくれた。

 発売日はすでに決定しており,ブースターパック第1弾と,スターターデッキ「蒼」「紅」「翠」の3種は,2016年2月25日に発売予定だ。ブースターパックの封入カードは全99種類で,全カードが描きおろしイラストとなっている。
 スターターカードのカードイラストは,ブースターパックに封入されるカードのパラレル版で,こちらにはアーケード版のイラストが採用されているようだ。アーケード版のイラストに愛着のある人は,こちらを使用してみるのも良いかもしれない。

 発売前の2016年1月末から,発売後の同年3月末までの期間には体験会が実施され,同じく3月中には全国の専門店にて公認大会が開始される予定だ。三国志大戦TCGと同じく,ブースターパックは3か月ごとにリリースを予定しているとのこと。

 ゲームの詳細は今のところ明かされていないが,今後は少しずつ情報が出てくるはずだ。すでに戦国大戦TCGのティザーサイトも公開されているので,今後の発表に注目しておこう。


「三国志大戦TCG」&「戦国大戦TCG」

プロデューサーインタビュー


 戦国大戦TCGの発表をもって本イベントは終了となった。最後に,両作品のプロデューサーを務める窪内直樹氏と,三田村和弥氏へインタビューしたので,そちらを掲載して本稿の締めくくりとしたい。

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――イベント全体を振り返っての,感想をお聞かせください。

窪内直樹氏(以下,窪内氏):
 今回の大会は,三国志大戦 TCGとしては初めてシールド戦形式での称号戦となりました。約200人ほどのプレイヤーさんが参加してくださり,参加費が必要な大会としては良い結果が残せたと思っています。会場も想定通りに運用ができたので,皆さんも快適に大会を楽しめたかと思います。

――第15弾ブースターパックの新システムは,どういった内容なのでしょうか。

窪内氏:
 まずは「召喚兵」ですね。召喚関連のカードは各勢力に登場しますが,とくに呉勢力では召喚を主軸とするデッキも組めるようになります。
 召喚の特徴としては,国力の調整が容易になります。カードに枚数制限がなく,同時に場に出られる枚数にも制限がありませんから,デッキ構築の幅が大きく広がります。

――今回公開された召喚兵「召喚援護兵」以外にも,種類は存在しますか?

窪内氏:
 存在します。武将が召喚兵をデッキ等からサーチする場合,たいていの場合は召喚兵のカード名を参照します。例えば,今回発表した新カード「太史慈」が召喚可能なのは「召喚援護兵」だけです。

――では,新兵種「攻城兵」はいかがでしょうか。

窪内氏:
 ファンの方には「お待たせしました」という感じですが,まさにようやく登場といった感じですね。
 アーケード版では「移動速度が最も遅く,かつ攻城力が非常に高い」というピーキーな特徴を備えていましたが,本作でもそれを踏襲したデザインを行いました。何らかのデメリット能力を付加したり,ステータスやコストを調整するなどして“足の遅さ”を表現できれば,と考えています。

――攻城兵というと,アーケード版では独創的なデッキを使う君主が思い浮かびます。本作では,どういったデッキに採用される兵種なのでしょうか。

窪内氏:
 第15弾の攻城兵は,カード単体で見ればあまりスペックが高いとは言えません。計略コンボに組み込むことによって真価を発揮する武将カードが多いので,まずは他勢力デッキに出張する事が増えるかと思います。

――では,ついに発表された戦国大戦TCGについても,教えていただけますか?

三田村和弥氏(以下,三田村氏):
 はい。基本的なルールは三国志大戦TCGと同様ですが,部分的にルールを調整することで,ライトなユーザー層に受け入れられる作品作りを目指したいと考えています。初期段階ではシステムの複雑化は行わず,ゆっくりと手を加えていきたいですね。

――勢力を3種類に絞ったのも,ライト層に向けたアプローチの一環なのでしょうか。

三田村氏:
 その通りです。TCGとしてのメタゲームが回る最低限度という事で,最終的に3勢力まで絞る事にしました。もちろん,各武将が所属する“家”によるシナジー能力も用意していますので,そのあたりはご安心ください。

――アーケード版を遊んでいるファンに,アピールするポイントはありますか?

三田村氏:
 能力を使うごとに“日輪ゲージ”が累積され,それを消費して強力な効果を発動する「日輪計略」や,3色の“三葵”を管理しながら戦う「三葵躍進」といった,アーケード版ならではの要素を多数ゲーム内に取り込んでいます。むしろ,アーケード版をご存知の方の方が,ロールプレイ的な楽しみ方ができるかもしれません。

――それは楽しみですね!

三田村氏:
 これはアーケード版には存在しない要素ですが,上杉家には「敵に塩を送る」(相手にカードをドローさせる)能力があったり,史実を反映した効果は多数用意しています。

――ブースターパックのカードイラストはすべて描き下ろし,と発表されていましたね。これは,今後のブースターパックでも続けられるのですか?

三田村氏:
 はい。そこは,絶対に譲れない部分ですね。ただ,アーケード版の絵柄に愛着のある方も多いですから,スターターデッキにはパラレルカードとしてアーケード版のイラストを採用しています。人気のある武将は,PRカードとして登場させる事も考えていますので,ぜひ今後にご期待ください。

窪内氏:
 もしかしたら,アーケード版の“電影武将”の実物が用意できるかもしれませんね。人気ある電影武将は少なくありませんから,そうした施策は積極的に行いたいと思っています。

――最後に,両作のリリースを楽しみにしている君主にメッセージをお願いします。

窪内氏:
 三国志大戦 TCGは,2016年も変わらずに展開を続けていきます。以前までは,初心者と上級者に向けた施策が多く用意されていたので,今後は中級者向けの大会も実施しようかと考えています。
 今からゲームに触れる人が,目標を持って楽しめるよう,様々な施策を用意する予定です。これからも応援のほど,よろしくお願いいたします。

三田村氏:
 戦国大戦TCGは「三国志TCGには興味があったけど,手が出せなかった……」という方には,ぜひオススメしたいタイトルです。“始めやすさ”を意識した開発を心がけていますので,気軽に参戦してみてください。三国志大戦TCGともども,2つの“大戦TCG”ブランド作品を,よろしくお願いします!

――ありがとうございました。

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