プレイレポート
シューターとしての隙のなさが光る。カプコンサマージャムに出展された「バイオハザード6」のプレイレポート
本作は,もはやゲームファンには説明不要といっても過言ではない,カプコンが誇る大人気サバイバルホラーの最新作だ。
シリーズを代表するキャラクターであるレオン・S・ケネディ,クリス・レッドフィールドに加え,3人目の主人公としてジェイク・ミューラーが登場。アメリカのトールオークス,中国の蘭祥,イドニア共和国といったさまざまな国を舞台に,それぞれの立場からバイオテロに立ち向かうストーリーが描かれる。
また,「バイオハザード2」では幼い少女だったシェリー・バーキンや,「バイオハザード2」「バイオハザード4」でレオンの前に姿を見せた謎の女性,エイダ・ウォンといったキャラクター達も再び姿を見せてくれる。新旧のキャラクターが顔を揃える,シリーズ最大のボリュームを誇る大作として,その発売が待たれているタイトルだ。
試遊台では,レオン,クリス,ジェイクのストーリーモードがプレイ可能だったので,本稿ではクリスのストーリーをプレイした感想をお伝する。なお,レオンのプレイレポートに関してはこちらの記事に載っているので,ぜひとも併せてチェックしていただきたい。
試遊版のプレイは,クリスがバーで酒をあおっているカットシーンからスタートした。クリスと言えば,勇猛果敢な熱血漢といった印象が強いが,ここでは酒に溺れ,完全に覇気をなくしたもぬけの殻といったような状態だ。過去作を経験している人間からすれば,こんなクリスは見たくなかったというところかもしれない。
クリスは酒を飲み続け,しまいにはカウンターにいる女性スタッフに「もう帰ってよ!」と水(酒?)を引っかけられてしまう。そんな言葉に対して,クリスはこう呟いた。「帰る場所なんてない」。
そこに1人の男性が現れ,クリスに声をかけてきた。この男が本作でクリスの相棒となるBSAAの若きエース,ピアーズ・ニヴァンスだ。彼は携帯端末に写ったバイオテロの写真をクリスに見せ,現実と向き合うべきだと諭す。そしてBSAAこそクリスの帰る場所だと続けた……。
ここでムービーは終了となり,舞台は中国へ。ここからミッションパートがスタートとなる。
プレイヤーはクリスを操り,バイオテロを阻止するべく捜査を進めていく。筆者の感想としては,「バイオハザード4」や「バイオハザード5」(PC / PlayStation 3 / Xbox 360)で採用されていたTPSスタイルを基本としつつも,よりシューター寄りのゲームデザインになっているという印象だ。
操作方法が書かれたインストラクションカード |
試遊台のステージではBSAAの仲間と共に高層ビルを進んでいくのだが,その先々で,シリーズ初登場となるクリーチャー,“ジュアヴォ”達が立ちはだかる。彼らはマシンガンで攻撃してくるため,油断していると,距離をとっていてもどんどんダメージを受けてしまう。そのためプレイヤーは,ゾンビをはじめとする,近接攻撃で襲いかかってくる敵とはまったく違う戦い方を考えなければならないのだ。
またジュアヴォを倒しても,その死体から空を飛び回るクリーチャーが新たに出現するため,安心はできない。操作に慣れていなかった筆者は,空中から攻撃してくるクリーチャーに掴まれ,あえなくゲームオーバーになってしまったこともあった。
しかし途中からは操作にも慣れ,さらにBSAAのメンバーがサポートしてくれたこともあって,割とスムーズにゲームを進めることができた。次にプレイするときには,もう少し余裕を持てそうだ。
また,公式サイトで発表済みの情報ではあるが,新たにカバーアクションが実装された点も,本作のプレイフィールに大きな影響を及ぼしている。「バイオハザード4」からシューティング性の強いゲームデザインへとチェンジしたシリーズだけに,カバーアクションは待ちに待った実装といったところであろう。
このほか,遮蔽物から遮蔽物へと移動する「クイックムーブ」や,目的地を示してくれる「ルートガイド」,方向パッドを押すだけで瞬時に武器を切り替えられるシステムなど,これまでのシリーズの良い部分は残しつつ,遊びやすく洗練されていることも本作の大きなウリだ。
試遊の体験者にプレゼントされたマウスパッド |
7月3日にはXbox 360版の体験版が配信開始となるので(PS3版は9月4日),発売日を待ちきれないという人は,まずそちらをプレイして本編に備えたいところである。
「バイオハザード6」公式サイト
キーワード
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.