プレイレポート
「メイプルストーリー2」先行プレイ。ハウジングや衣装デザインなど,豊富なサブコンテンツで自由に遊べるMMORPG
本作は,2000年代に大ヒットを記録し,今なお多くのファンに愛されている「メイプルストーリー」シリーズの最新作だ。従来作は2Dの横スクロールアクションだったが,今作では3Dの見下ろし型視点が採用され,さらに立体的なブロックで構成されたおもちゃ箱のような世界が描かれるなど,大きな変化を遂げている。
今回4Gamerでは,オープンβテストに先んじて開発段階のバージョンをプレイしてきたので,気になる基本システムを中心にお伝えしていこう。
「メイプルストーリー2」ティザーサイト
立体的なブロックで構成された世界でプレイヤーは自身の物語を紡ぐ
ゲームを始めてすぐに行うのは,MMORPGではお馴染みのキャラメイクだ。選択できるクラスは,オープンβテストの時点でナイト/ウィザード/レンジャー/シーフ/バーサーカー/プリースト/ヘビーガンナー/アサシンの8種類が用意されており,それぞれ戦闘スタイルが異なる。
キャラクターの見た目は,髪型や顔の形などをパーツから選ぶ方式となっているが,見た目以上にカスタマイズ性は高い。例えば,ツインテールの髪型を選んだ場合,頭部分とまとめた髪の部分が別パーツになっていて,後者は位置やサイズを好きに変えられるのだ。デフォルメが効いたキャラクターデザインながら,ついついキャラメイクにこだわりたくなる。
最初に選ぶ上下の服と靴は染色も可能で,ナイトであってもゴツい鎧姿にならずにファッションにこだわれる。
キャラメイクを終えたら簡単なチュートリアルを経て,冒険の舞台へと旅立つことになる。
メイプルストーリー2では,フィールド全体がブロックで構成されたような,立体的で高低差のある構造となっている。壁に向かってジャンプしてから,そのまま壁に張り付いてよじ上ることも可能だ。風船のアイテムを使って高い場所に飛ぶといったアクションも用意されており,高低差の移動を駆使して冒険するあたりは,メイプルストーリーらしい部分と言える。
冒険の主軸になるバトルは,従来作と同じようにクラス固有のスキルを状況に応じて使い分けるアクション性の高い仕上がりだ。ただ,従来作のようにポーションを使用しつつ絶え間なくスキルを発動する戦闘方法ではなく,きちんとスキル回しを考えながら戦う必要がありそうな印象だった。
クエストを中心としたストーリー進行や,合間の狩り,ダンジョンへの挑戦など,全体的にオーソドックスな作りとなっているので,一般的なMMORPGを遊んだことのある人なら迷わずプレイできるだろう。行動可能な地域は広大だが,タクシーを使って別のエリアに瞬間移動できるので,移動に掛かるストレスは少ない。
生産やハウジングなど豊富なサブコンテンツが魅力
MMORPGとしてはオーソドックスな作りのメイプルストーリー2だが,サブコンテンツの充実ぶりは目を見張るものがある。ここで,テストプレイ時に確認できたサブコンテンツを紹介していこう。
●UGC(User Generated Contents)
衣装や建物などのデザインをプレイヤーが独自に作成し,ほかのプレイヤーに販売できるシステムだ。このデザインは「型紙」として扱われるのだが,ゲーム内で作成するのではなく,該当の型紙をクリックするとゲーム外でpng形式のファイルが開き,そこに直接描き込む仕組みとなっている。つまり,特定のパーツを組み合わせるのではなく,本当の意味でオリジナルデザインのアイテムをゲーム内に登場させられるのだ。
●生産システム
フィールド上に点在する収穫ポイントからアイテムを採集し,そこから別のアイテムを生産できる。
●キャラクターカスタマイズ
もちろん,キャラメイク時以外でもキャラクターの見た目を変更できる。町にいる専用のNPCに話しかけると,キャラメイク時にはなかったさまざまなパーツが確認できた。
●釣り
川や海で釣りを楽しめる。釣った魚は図鑑に登録されるので,コンプリートを目標にプレイするのもありだ。
●ミニゲーム
ダンスゲームや〇×ゲームなど,キャラクターのレベルに関係なくほかのプレイヤーと楽しめるミニゲームが多数用意されている。突発的なイベントのような感じで発生して,気軽に参加できるので,狩りに疲れたら息抜きに遊んでみよう。
●PvP
特定の場所を占拠するのが目的の「宝争奪戦」など,カジュアルなルールで楽しめるPvPコンテンツも完備されている。
●ハウジング
メイプルストーリー2のサブコンテンツで,人気が出そうなのがハウジングだ。アカウントごとにプライベートエリアが用意されており,そこでハウジングを行えるほか,フィールド内の土地を購入/所持することで家を建てられる。プライベートエリアであっても,ほかのプレイヤーを招く機能は最初から用意されている。
本作のハウジングの自由度は非常に高く,ブロック状のパーツや家具を配置して,自分好みの部屋を作れる。ハウジング用のエリアは広いので,アイデア次第でゲストを楽しませるギミックを仕込むことも可能だ。
MMORPGというと,ストーリーの進行やキャラクターの育成がメインになりがちだが,メイプルストーリー2では,自分のやりたいことを気ままにできる,自由度の高さが大きな魅力となっている。ひとつの大きな遊び場が提供されるという印象で,サンドボックスゲームが好きな人にも向いているかもしれない。
フィールド全体がブロック型で構成されていることで,勘違いする人がいるかもしれないので念のためお伝えしておくと,プレイヤーが自由にブロックを配置できるのはハウジングエリアのみだ。ほかのプレイヤーも集まるコモンエリアは,一部のブロックを壊すことはできても,すぐに復活して景観が維持される。
また,ここまでお伝えしてきて気付いた人もいると思うが,本作は従来作とシステム面での共通点は少ない。場所やNPCなどから,メイプルストーリーの後継作であることは感じられるが,別タイトルと考えたほうが遊びやすいだろう。従来作のファンも,本作から入るという人も,可愛らしくカジュアルで,自由なメイプルワールドに足を踏み入れてみよう。
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