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「テイルズ オブ エクシリア2」,発表からリリースまでの怒涛のプロモーションを馬場英雄プロデューサーが語った,発売記念トークイベントをレポート
「テイルズ オブ エクシリア2」公式サイト
馬場氏は冒頭,TOX2のプロモーションにはバンダイナムコゲームスのさまざまな部署が関わっており,イベントごとに担当が異なっていたことを明かした。例えば,TOX2とパルコがコラボレーションしたグッズ展開はライツ部,先日まで全国で展開していた先行体験会は営業部,東京ゲームショウ2012への出展は宣伝部が,それぞれ中心となっていたそうだ。
そんな慌ただしいプロモーションスケジュールの中,思い出深いのはやはり,2012年6月に開催された「テイルズ オブ フェスティバル 2012」でTOX2を初めて発表したときだったそうだ(関連記事)。馬場氏はその日から発売に至るまでの5か月間,途切れることなく情報を公開し続けたことや,「テイルズ オブ」シリーズポータルサイト「テイルズチャンネル+」の公式Twitterを開始したことなどを,改めてここで振り返った。
また初出情報に合わせて公開となったティザートレイラーについては,シリーズの歴史を振り返りながら,新しい「テイルズ オブ」シリーズのスタートを表現したかったと,馬場氏はコメントした。
続いての話題は,東京ゲームショウ2012(TGS 2012)について。「このタイミングで一番盛り上げたかった」という馬場氏はここで,TOX2のパッケージイラストとDLC情報に加え,浜崎あゆみさんが歌うテーマソング「Song 4 u」と,ufotableが制作したアニメパートをフィーチャーしたムービーを公開した(関連記事)。
TOX2が,日本ゲーム大賞2012のフューチャー賞を受賞できたのは,シリーズのファンが投票してくれたおかげで,非常に励みになったと,馬場氏は感謝の意を示した。
なおTGS 2012開催と同時期から,TOX2では7週連続で異なる内容のTVコマーシャルを放映するという企画を展開していたのだが,馬場氏はその意図を「皆さんのワクワクした気持ちを持続してほしかった」と語る。4〜5週目ともなると,コマーシャルの内容に対して「ネタバレではないか?」という声がファンなどから寄せられるようになったが,馬場氏は「僕達作り手は,基本的にネタバレしません。スレスレのところはありますけど」と述べた。またTVコマーシャルの制作にあたっては,「どの部分を見せるとファンの期待が膨らむか」ということに最も配慮していたそうだ。
また馬場氏は,とくに印象に残っていることとして,名古屋会場と金沢会場への移動を挙げた。というのも,二つのイベントが連続開催されたにも関わらず,担当チームが異なることから,馬場氏は一人さびしく特急で移動することになったという。金沢に着いたあとも,TOX2に登場する「ルル」のぬいぐるみと記念写真を撮るのに時間がかかり,会場のスタッフに「乗り過ごしたのではないか」と,いらない心配をかけたという。
ちなみに馬場氏は,全国を回るモチベーションとして,イベントでさまざまなファンと会えることに加え,「各地のおいしい料理を食べられること」を挙げていた。
最後は,先日から放映されている,実写を使ったTOX2のTVコマーシャルについて。このコマーシャルでは,社会人やスポーツ選手などが,さまざまな選択を迫られる場面が描かれるが,馬場氏はその意図を,「ゲームのキーとなる“選択”を,皆さん自身の立場に置き換えて感じてほしかった」と語った。コマーシャルに登場するシチューションは,なるべく実生活でも起こりうるものをチョイスしたという。
また,シリーズではおなじみの温泉イベントでは,ufotable制作のアニメーションが楽しめるという。さらにルドガーが「コック衣装」を装備すると,技が変化することも明らかになった。
そのほかにも,TOX2のいたるところに開発チームの遊び心が隠されているそうで,馬場氏は,ぜひプレイして探し出してほしいと語った。
最後に馬場氏は,今回のTOX2について「シリーズを一作ずつ大事に作ってきた中で,20周年に向けて,また一歩階段を上った」と表現し,シリーズの伝統を踏まえつつ,新しい遊びと新しいメッセージを込めたとアピールした。そして,シリーズを続けていけるのも,ファンがいるからこそと,改めて感謝を述べ,イベントを終了した。
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