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[E3 2012]かめはめ波をE3 2012会場で撃ってきた。「Dragon Ball Z for Kinect」のプレイレポートをムービーとともにお届け
子どもの頃から何度も何度もかめはめ波(を撃つポーズ)の練習をしてきた筆者だが,その練習の成果がついに結実するときがやってきたのだ。まさかいい年の大人になって,日本から遠く離れた異国の地でかめはめ波を撃つことになろうとは思いもよらなかった……そんなことはさておき,同作のプレイレポートを,実際のプレイムービーとともにお伝えしよう。
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今回の試遊では,プレイヤーキャラクターとして孫悟空,孫悟飯(幼年期),ピッコロ,天津飯の4名が使用でき,対戦相手のNPCにはラディッツとベジータ(スカウター装着)のいずれかを選べた。筆者はピッコロで魔貫光殺砲を撃ってみたい誘惑にかられつつも,ここはやはり悟空を選択。対戦相手はラディッツだ。
先述の通り,攻撃をするにはアクションに対応したポーズをとる必要がある。だがとくにポーズを覚えることなく,ひたすらに両手足で殴る蹴るの動きをするだけでも,なかなかにドラゴンボールらしい戦いが体験できるという印象だ。というのも,敵との距離に応じて自動的に攻撃の種類が切り替わるため,至近距離での格闘戦と遠距離での射撃戦のどちらにも,同じアクションで対応できるのだ。
さらに,敵が強力な攻撃をしてくる際には,画面上にいくつかのポーズが表示される。そこでとっさにポーズをとることができれば,カウンターに成功。続けて表示されるポーズを決めることができれば,簡単にコンボが成立する。ドラゴンボールならではのスピード感あふれるバトルが,直感的に楽しめるというわけだ。
さて,筆者が悟空を選んだ理由は言うまでもなく,かめはめ波をこの手で撃ちたいがためである。しかし,何の前ぶれもなくポーズをとったところで,かめはめ波は撃てない。そう,必殺技を放つ前には,“気”を溜める必要があるのだ。
気を溜めるには,腰を少しかがめて,両腕を下に伸ばすポーズをとる。すると,アニメでもおなじみの「ギュインギュインギュイン」といった音とともに,気のゲージがどんどん溜まっていくのだ。
そして“気”を最大まで溜めたところで,腹の前で両手の付け根を合わせ,ゆっくりと腰の右後ろへと引いていく。画面右側のゲージがマックスまで溜った瞬間に,思い切り右手を突き出す!
本来ならここで思い切り技の名前を叫ぶべきなのだが,筆者は最後の最後で少々照れを感じてしまい,無言でポーズを決めた。……ところが,筆者がプレイしている様子を後ろから見ていた外国人の方々が,「KA〜ME〜HA〜ME〜HA〜!」とノリノリで叫んでくれた。かめはめ波は世界共通語だ。
画面を見ると,悟空の放ったかめはめ波がラディッツにクリーンヒット。筆者のかめはめ波は,見事大成功したのだ。
実のところ,一般的な格闘ゲームやアクションゲームと比べると,本作のゲームバランスは非常に甘口な印象を受ける。フリーザやセルなどの敵が相手ならば,もう少し歯応えがあるのかもしれないが,少なくとも筆者が今回プレイした範囲では,Kinectを通しての“なりきり”に重点を置いている分,駆け引きなどのシビアな要素は簡略化されているように思えた。
しかし,ドラゴンボールZのさまざまなキャラクターになりきって必殺技を撃ってみたい! というニーズには確実に応えてくれるゲームであることは間違いない。
現時点では,2012年10月に北米版が発売予定であることしか明らかになっていないが,このソフトが日本で発売されないなんてあまりにももったいない。日本中のファンがお茶の間でかめはめ波を撃てるように,日本版の発売に期待したいところだ。
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