連載
左右のバランスが大事なiOS向け落ちもの系パズルゲーム「lbration」を取り上げる「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第83回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
「テトリス」や「ぷよぷよ」など,スマートフォンに限らず多くのタイトルがリリースされている落ちもの系パズルゲーム。それだけに似たり寄ったりな内容になりがちだが,今回紹介するiOS向けの「lbration」は,“重さ”の概念が盛り込まれている,ちょっと変わった作品だ。
「lbration」ダウンロードページ
本作のルールは,次々と上から落ちてくる「分銅」や「風船」を左右の天秤の皿に積み上げていき,重さを釣り合わせて消していくというもの。分銅や風船は,それぞれ重さが異なっているので,スワイプ操作で左右に振り分けて,バランスよく積んでいくのがポイントとなる。1度にたくさん消すほど,高いスコアが得られるが,天秤の傾きが一定以上になってしまうとゲームオーバーだ。
また,一定のスコアへ達するごとにゲームのレベルが上がり,分銅や風船の落下速度が早くなったり,状況を有利にするアイテムの出現数が増えたりする仕組みになっている。
計算という要素が加えられた本作は,単純な色合せになりやすい落ちもの系パズルゲームのアクセントになっていて,緊張感が増す“いいスパイス”として機能しているように感じられた。
レベルアップすると画面上部の合計値表示が消えたり,高得点を目指すならアイテムやボーナス点をうまく活用する必要があったりと,ある程度のテクニックが必要になってくる点も好印象だ。
……と,アイデアやそれを形にするところまではオススメできる本作だが,分銅を左右に操作するときに,思いどおりに操作できないことがたまにあるなど,操作性にやや難があった。瞬間の計算力が試されるゲーム性は非常に面白いので,バージョンアップで操作性が向上することに期待したい。
「lbration」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター&馬波レイ
90年代中頃からライターとしてのキャリアをスタートし,セガ系雑誌を中心に記事執筆や取材活動に勤しむ。近年はゲーマガ編集部に所属し編集・ライターとして活動するも2012年に雑誌が休刊。現在はフリーのライターとしてゲームメディアを中心に活動中。わかりやすいルールで短時間で楽しめるスマートフォン向けゲームは,昔のアーケードゲームの匂いがして好きです。
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