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「Dragon's Dogma: Dark Arisen」本日発売。エグゼクティブプロデューサーの小林裕幸氏と,テーマソングを歌うRaychellさんが駆けつけた店頭イベントをレポート
イベントの冒頭では,小林氏とRaychellさんが集まったファンに向けて謝辞を述べた。そしてRaychellさんは,ダークアリズンのテーマソング「Coils of Light」について,「Dragon's Dogmaの世界観は壮大なので,それに負けないように頑張らなければと思いました」と,収録時の心境を明かした。
ちなみにRaychellさんは,以前「Lay」という名前で音楽活動をしていたが,4月25日に発売されたRaychell名義のニューアルバム「L▶R」では,名前の変更だけにとどまらない進化が確認できる。Lay時代にはバラードを中心に歌っていたが,改名後はいろいろなジャンルの曲を歌っているので,ぜひアルバムでその違いを確認してほしいと語っていた。
エグゼクティブプロデューサー小林裕幸氏 |
テーマソング「Coils of Light」を歌うRaychellさん |
ダークアリズンが無事に発売され,終始晴れやかな表情を見せていた小林氏は,「2012年の東京ゲームショウで本作を発表しましたが,本日やっと発売を迎えることができました。ぜひプレイの感想を送ってください」と述べて,トークを締めくくった。
トークショウ終了後,小林氏へのメディア合同インタビューが行われたので,ここではその内容についてもお届けしよう。
――発売日を迎えた率直な感想をお願いします。
実は,ついさっきまで実感が湧かなかったんです。こうしてお客さんの顔を見てようやく,「ああ,発売したんだな」と感じることができました。
――発売時期が5月末から4月25日に前倒しされたときには驚きました。発売延期はあっても,前倒しというのはあまりないですよね。
小林氏:
開発スタッフには可能な限り急いでもらいましたが,お客さんから「もっと早く遊びたい!」という意見が多く寄せられました。そこで,プロデューサーの松川(美苗氏)とディレクターの木下(研人氏)に頑張ってもらって,なんとかゴールデンウィークに間に合わせることができました。
――開発陣は,発売日の前倒しについてどのような反応を?
小林氏:
最初は「ふざけるな!」って感じでしたよ(笑)。でも最初に松川と木下が理解してくれて,「お客さんには,ゴールデンウィークにゆっくり遊んでほしいよね」というキーワードを,少しずつ現場に伝えていきました。
僕からは「少し内容を削ってもいいから,早く発売できるよう頑張ってくれ」と頼んだんですけど,「内容は削らずに完成させます」って言ってくれたのが嬉しかったですね。これこそがチームの力だと思います。開発期間が短いと,どうしてもバグが増えがちですが,ダークアリズンに関しては順調に仕上がり,無事に発売日を迎えられました。
――ダークアリズンで初登場となるモンスターで,小林さんのお気に入りのモンスターを教えて下さい。
小林氏:
やっぱり「デス」ですかね。1体のデスがずっと襲ってくるということで,ある意味「バイオハザード」の追跡者に通じるものがあります。前作とは違う面白さを生み出せているんじゃないでしょうか。
ただ,デスは強いですよ。僕はデスと戦う前にポーンが全員やられてしまったので,1人でデスに立ち向かったんですけど,かなりきつかったですから。なので,デスと戦う前はポーンをしっかり従えてから挑んでほしいですね。
――ダークアリズンでは日本語音声が追加されていますが,これは開発の初期から決まっていたのでしょうか。
小林氏:
実は前作のときから,ディレクターの伊津野(英昭氏)が「日本語でもやりたい」って言っていたんですよ。とくにポーンはよくしゃべるので,字幕を読みながらプレイするのは厳しいんじゃないかと思っていたんです。しかし前作は,英語音声の収録量がハンパじゃなかったので,それプラス日本語音声となると,とてもじゃないけどスケジュールと予算が合わない。なので泣く泣く諦めたという経緯があります。
そんなとき,タイミング良くダークアリズンの企画が立ち上がったので,ぜひやろうということになったんです。
――キャストも世界観に合っていますね。
小林氏:
そうですね。声優陣に関しては,ほぼ僕が選ばせてもらったんですけど,ハリウッド映画の吹き替えのようなテイストを意識しました。なので,洋画で主役を演じている声優さんにも多く参加してもらっています。声だけを聞いていても楽しめる内容になっていると思いますよ。ちなみに僕は,永井一郎さんに会えたのがすごく嬉しかったです(笑)。
――ファンからは「ゴールデンウィークに間に合わせてくれたのが嬉しい」という声もあったみたいですが,ほかにファンの方からのメッセージで印象的なものはありましたか?
小林氏:
プレコミュのイベントをやったときに,「生息している動物は増えていないんですか?」と質問されたときは衝撃を受けましたね(笑)。モンスターは増えているんですけど,鹿とか狼とか,動物を増やしてほしいという人もいるんだなぁって。
残念ながら,すべての要望を取り入れることはできなかったんですけど,ダークアリズンではUIや操作性も改善しているので,そういったところにも注目してほしいですね。
――ありがとうございました。
「Dragon's Dogma: Dark Arisen」公式サイト
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