インタビュー
「聖剣ONLINE」正式サービス後はPvPコンテンツなどが充実。アップデート予定を台湾の開発チームに聞いてみた
今回,4Gamerでは,開発元である台湾Chinese Gamer Internationalにて聖剣ONLINEの日本展開を担当する,プロジェクトマネージャーの劉 哲魁氏と,技術開発部エンジニアの黄 健庭氏に話を聞いたので,今後のアップデート予定をお伝えしよう。
Chinese Gamer International 技術開発部 エンジニア 黄 健庭氏 |
Chinese Gamer International プロジェクトマネージャー 劉 哲魁氏 |
さて,オープンβテストにて,ギルドシステムやハウジング/栽培などを楽しめる「荘園」システムが導入され,よりMMORPGらしくなった本作だが,正式サービスでは,新たなPvPコンテンツなどが実装されるとのことだ。
PvPコンテンツは2種類あり,そのうちの1つが,レベル40から参加可能な「英雄の名」だ。これは,連盟と領域のプレイヤーがそれぞれ5名ずつのチームを組んで戦うというもの。プレイヤー1人につき,最大4名の英雄を引き連れて参加できるので,最大25名のキャラクターが入り乱れての戦闘となる。
もう1つは「決闘王」というPvPコンテンツで,こちらは3名の英雄を引き連れて参加する個人戦だ。戦闘中に獲得したポイントに応じて,上位8名が準決勝へ,さらにそこから上位4名が決勝へ進出するという形になっており,順位が上であるほど,特別な報酬が手に入る。
また,正式サービス開始に合わせてミニゲーム「モグラたたき」も実装される。説明するまでもないと思うが,これはモグラを叩いてハイスコアを目指すというものだ。
さらに,正式サービス開始から間を置いて,2012年末にはクリスマスイベント,2013年始には新年イベントがそれぞれ実施される予定とのことである。
「クリスマスや新年のイベントは,モンスターを討伐して専用アイテムを集め,それをNPCのところに持っていくと,荘園に飾るアイテムと交換できるという内容です。たとえば新年イベントでは,鏡餅が手に入ります。また新年イベント期間中,ログインすると毎日一つ宝箱がもらえたり,特殊モンスターの獅子舞を倒したりといったものを順次展開していく予定です」(劉氏)
もう少し先のアップデートスケジュールとしては,正式サービスからおよそ1か月後に,戦闘マップ内にいるNPCを一定時間モンスターの襲撃から守る「即刻救援」が登場予定。モグラ叩きに続くミニゲームとして,数多くのスライムの中から,指定された種類のものを探し出す,間違い探し的な内容の「スライム探し」も実装される。
加えて,1か月後に「ギルド戦」,2か月後に「攻城戦」というPvPコンテンツの実装も予定されているという。ギルド戦は,勢力関係なしに,各ギルドが三つ巴の戦いを繰り広げるというもので,マップ内に配置されたシンボルに一番多くダメージを与えたギルドが勝利となるというルールだ。
もう一方の攻城戦は,各勢力に2つずつ存在する城をめぐって,それぞれのギルドが争うというという内容だ。城内に設置されたシンボルを破壊すると,その城の所有権が得られる仕組みになっており,獲得に成功したギルドは,宝箱や税収を毎日獲得できるというメリットが得られる。ただし,強いギルドがずっと同じ城を占領するような状態にならないよう,占領できる期間が設けられているとのことである。
「城は,最初は各陣営2つずつの実装となりますが,ゲーム内の動向次第で,追加していくことを検討します」(黄氏)
「攻城戦中,プレイヤーはゲーム内通貨をNPCに支払うことで,英雄に変身することができます。連盟であればアーサーやナイチンゲール,領域であればオーディンやアテナといった具合です。英雄に変身したプレイヤーは,一定時間,その英雄のステータスになり,スキルも使用できるようになるので,より活躍できるはずです」(劉氏)
また,PvPコンテンツはさらに拡充の予定があり,時期は未定だが「国戦」「輝く戦役」というものも実装されるそうだ。まず国戦は,個人やギルドではなく,勢力ごとの戦いを描くという意図を持って開発中のコンテンツで,勢力ごとに分かれて6vs.6のチーム戦を行うことになるのだという。
マップ上には,勢力ごとに8個ずつの旗が出現し,これをすべて占領した勢力が勝利というルールだ。これに勝利した勢力は,72時間有用なバフが受けられる特典が得られ,逆に敗北してしまうと,自軍の城が炎上したり壊れたりといった具合に,グラフィックスが変化するそうである。
輝く戦域は,こちらも勢力ごとのPvPなのだが,特徴となるのは,自分のキャラクターではなく,自陣営の英雄になって戦えるということ。輝く戦域に参加できるプレイヤーは各陣営5名ずつで,それぞれ任意の英雄&3匹の傭兵モンスターを選び,戦場に降り立つのだという。
「輝く戦域では,英雄のステータスが反映されるだけでなく,スキルなども専用のものを使えるので,英雄の強さを体感してもらいたいです。英雄同士の戦いということで,プレイヤーキャラクター同士の対戦よりもバランス面で調整しやすく,白熱したPvPが楽しめるのが見所ですね」(黄氏)
そのほか,2013年2月〜3月頃に予定しているアップデートでは,転職システムが実装される。劉氏によれば,ここで実装されるのは基本的に現在の職業の発展型となる上位職への転職になるそうだ。さらに今後,別の職種にも転職できるようなシステムが登場予定だという。
2013年6月頃に実施予定の大型アップデート「天空の鍵」では,3次職も登場するそうだ。
また時期は未定ながら,モンスターがドロップするカードの合成システムや,結婚システムを導入予定とのこと。とくに結婚システムは,日本版独自仕様となっているので,注目してほしいと劉氏は述べていた。具体的には,結婚するためのクエストがいくつか用意されるほか,結婚後には,生まれた子供を育成できるシステムが検討されているそうだ。さらに子供は,育成中に与えたアイテムによって異なるパラメータに成長し,最終的には英雄の1人として,プレイヤーの冒険に参加できるようになるという。
「日本版の結婚システムは,開発チームでも大きな目玉コンテンツと位置づけ,力を入れています。子供の育成は,結婚していないプレイヤーでも楽しめるように,養子を迎えられる仕組みにするかもしれません」(劉氏)
最後に,今後の聖剣ONLINEの展開について,劉氏がプレイヤーに向けたメッセージを掲載して,本稿の締めとしよう。
「Chinese Gamerは,これまで三国志や武侠を扱うタイトルを中心に開発してきました。しかし聖剣ONLINEは,それらとは世界観やグラフィックスをガラリと変えた,弊社の新たな挑戦です。ぜひプレイして,評価していただけると幸いです」(劉氏)
「聖剣ONLINE」公式サイト
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