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[G-STAR 2023]ROHANの続編「R.O.H.A.N.2」を見つけた。初代とロハンMの中間の世界を,新たな独自システムで構築する
本作は「G-STAR 2012」でYNK Koreaが存在を示唆し,8年前の「G-STAR 2015」でPlayWith Interactive(旧:YNK Korea)がブースでお披露目していた。しかし,それ以降は大きな音沙汰もなく,いつしか時代の波でたゆたっているものだと思っていたのだが。
今年,PlayWith KoreaがB2Bエリアに突如として,R.O.H.A.N.2のブースを設置。業界関係者向けに大々的にアピールしていた。
[G-Star 2012]YNK Koreaブースにて「ROHAN II」の存在を確認。2013年に正式発表か
G-Star 2012会場で,日本国内ではWeMade Onlineがサービスを行うMMORPG「新生R.O.H.A.N」の後継作となる「ROHAN II」が開発中であることを確認した。サービス開始はまだ少し先になりそうな雰囲気だが,前作のファンにとっては聞き逃せない話だろう。ブース内にいたスタッフに話を聞いてみた。
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- PC:ROHAN II
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- ライター:川崎政一郎
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[G-Star 2015]「ROHAN II」の続報を聞いたら,ジャンルがMORTSに! 名称変更のニュースについても確認
G-Star 2015のB2BエリアにあるPLAYWITH Interactiveのブースに,同社が開発中の「ROHAN II」が出展されていた。「ROHAN II」は「ROHAN:鋼鉄の紋章」に改題したはずだが,元の名前に戻したのか,それともこれは別のゲームなのか? 担当者を捕まえて真相を聞いてみた。
補足として,現在のシリーズ状況をまとめておく。2006年にサービスが開始された初代「R.O.H.A.N.」は,以降の大型アップデートでタイトル名を「新生R.O.H.A.N」へと改題し,現在も提供され続けている。
一方で,2022年にはR.O.H.A.Nと世界観やシステムを共有しつつ,異なる新作として「R.O.H.A.N. Revision」が送り出された。
日本では今年8月,YNK JAPANから運営を移管され,長らくパブリッシングを担当してきたWemade Onlineが,「R.O.H.A.N.シリーズを含む日本国内オンラインゲームサービスとパブリッシング運営事業を,G・O・P(VALOFEの日本法人)に譲渡」したのが記憶に新しい。
過去には原作ベースのモバイルMMORPG「ロハンM」も展開されていたが,日本では2021年1月にサービスが終了している。
などといった状況はさておき,まさか立ち消えになったかと,あるいはR.O.H.A.N. Revisionに吸われたかと思っていたR.O.H.A.N.2が,あらためて発表されたわけである。現状はトレーラー&デモ映像しか公開されていないが,現地ではさらに,種族「ヒューマン」「エルフ」などのキャラクタービジュアルや世界観設定の情報も掲示されていた。
ここからは,現地のブース担当者に聞いた話をまとめていく。
まず,本作は2024年発売が目標らしい。ゲーム内容については,過去に「MOBAを混ぜたMMORPGにする」とのコメントを受けたが,純粋なMMORPGとして送り出すとのこと。以前,内々で「コンソール向けのR.O.H.A.N.」のプロジェクトも進んでいたらしいが,そちらも頓挫。
いろいろと事情を鑑みた結果が,今のR.O.H.A.N.2なのだろう。
対応機種はPC / スマートフォン向け。クロスプラットフォームにも対応するという。世界観設定については「初代とロハンMの中間の世界」だとし,ゲーム構造も初代の伝統を大切にしているとか。
ただし,昨今は(少なくともMMORPGに関しては)PvPよりもPvEのトレンドが上昇傾向にあるため,PvE要素の強化はするらしい。
R.O.H.A.N.は独自のシステム構造を「システムホリック」と自称していたが,今回は「ユニオンモード」と名付けたという。
こちらは新規設計の独自システムであり,一言で説明するのは難しいと言われたが,「フィールド内に災害が発生する結界エリアがあり,遊んでいるだけでランダムなイベントに遭遇できます(意訳)」など,本作ならではのいくつかの遊びが詰まっているようだ。このほかレイド,PK,キルドなどのコンテンツも着実に充実させていくつもりらしい。
また,本作には5種類のキャラクター種族が内定しており,新規キャラクターも1〜2種の追加を検討しているとしていた。
同社は本作と合わせて,PC / Xboxシリーズ向けパーティーアクションゲーム「Seal What The Fun」も発表していた。
こちらは北米・欧州市場をターゲットとしているようで,デザイン面もR.O.H.A.N.とはガラリと違うキュートさがある。
あるのか,ないのか,R.O.H.A.N.2。当時も今もいろいろな思惑と判断が絡んでいることは想像に難くないが,とりあえずプロジェクトの生存と進化は見て取れた。古豪のシリーズとはいえ,今はブランド力だけでは勝負できない時代。本作には“どれだけ現代のゲーム環境になじませられるか”が求められるだろうが,あとは真に応援するとしよう。
それがMMORPGとともに生きてきた,4Gamerの役目なのだ。
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