ニュース
BenQ,144Hz駆動に対応するゲーマー向け液晶ディスプレイ「XL2411T」を発表。上位モデル並みの表示性能ながら価格は約4万円前後に
XL2411Tは,2010年11月に発売された「XL2410T」の後継機種に当たる製品だが,主要なスペックは2013年9月に発表された「XL2420TE」に匹敵する。たとえば,垂直リフレッシュレート144Hzと中間調応答速度1msに対応する液晶パネルと,バックライトのちらつき(フリッカー)がない「フリッカーフリーバックライト」を採用する点や,暗部の視認性を高める機能「Black eQualizer」を利用できる点など,表示周りのスペックはXL2420TEと比べて遜色ない。ゲーマー向けディスプレイで最重要な部分において,XL2420TEとXL2411Tは基本的に同じと見ていいのではなかろうか。
では何がXL2420TEと違うのかといえば,外付けのOSDメニューコントローラ「S.Switch」が付属しない点や,映像入力端子がDual-Link DVI-DとHDMI,D-Sub 15ピンの3系統に限られる点,USBハブ機能を備えない点といった,機能周りが挙げられる。
そもそも,ディスプレイ本体やスタンド部分のデザインはXL2410Tのそれをほぼそのまま継承しているようだ。上下左右の首振り(チルト,スイーベル)や高さの調整,画面の90度回転機能,ディスプレイ右下に設けられた電源スイッチやOSDメニュー用の操作スイッチなどは,ほとんど変わっていない。
本体背面。写真中央右にインタフェース類の表記が見える。デジタル映像入力は,Dual-Link DVIとHDMIの2系統と少なめだ |
XL2410Tでは,OSDメニュー用の操作スイッチの表面に,スイッチの機能を示す文字があったが,XL2411Tでは写真のように点となった |
つまり,XL2420TE相当の表示性能を確保しつつ,それ以外のインタフェース類をそぎ落とすことで,価格対スペック比を高めた製品がXL2411Tであると述べていいだろう。「XL2420TEが気になっていたが,メーカー想定売価5万4800円前後はさすがにちょっと高すぎる」と思っていた人にとっては,有力な選択肢となるはずだ。
XL2411TをAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト)
XL2411T 製品情報ページ
1.概要
ベンキュージャパン株式会社(本社:東京都文京区、代表執行役社長:沢尾貴志、以下:BenQ)は、液晶ディスプレイの新製品として、下記製品を発表いたします。
「XL2411T」は、 144Hz駆動、1ms(GTG)の高速応答性、暗いシーンの視認性を高める Black eQualizerカラーエンジン技術の搭載、元プロゲーマーによりカスタマイズされたFPSモード、NVIDIA 3D Vision2への対応など、ゲーミングディスプレイとしての基本性能を重視した、24型ゲーミングディスプレイのエントリーモデルです。
また、ちらつきゼロのフリッカーフリーバックライトを搭載することで、眼に対する負担を軽減いたします。
機種名:XL2411T
カラー:ブラック
発売日:2013年10月26日
メーカー希望小売価格:オープン価格
店頭想定価格(税込):39,800円
「XL2411T」の主な特長
LEDバックライトを採用した24型フルハイビジョン液晶ディスプレイ
アスペクト比16:9、解像度 1920x1080のパネルを採用したLEDバックライトの24型フルHD液晶ディスプレイです。従来のディスプレイと比べ、超ハイコントラストにより、暗いシーンをより暗く、画像の細部を潰すことなく映し出すことが出来ます。また、低消費電力、水銀の不使用により環境にも配慮されたディスプレイとなります。
フリッカーフリーバックライト搭載
液晶ディスプレイを使用した作業を長時間続けることで起こる頭痛、眼精疲労、視力障害などは、バックライトのフリッカーによる目の疲れが要因の一つとも言われています。
XL2411Tでは、バックライトのフリッカーを効果的に取り除くことで、長時間の使用において眼に対する負担を大きく軽減することが可能になりました。
動画再生を滑らかに行う144Hz駆動
垂直リフレッシュレート144Hz対応の液晶パネルで、超高速の動画やゲームの動きも、残像を大幅に削減することで、リアリティのあるスムーズな画像描写を体感することができます。
※144Hz駆動は1920x1080解像度時のみとなります。
暗い場面の視認性を高める Black eQualizer機能
暗いシーンの視認性の悪さは、熟練したゲームプレーヤーにとっても大きな問題点となっています。Black eQualizerカラーエンジン技術は、今までにない可視化を目指して開発されました。FPSモードにおいてBlack eQualizerを設定することで、ゲーム中の見えにくい暗所や逆に明るすぎる範囲の輪郭・明るさを明瞭にし、隠れている敵や障害物を素早く見分けることができるようになりました。
ディスプレイモード
ディスプレイモード機能を搭載。ディスプレイモードを設定することで、簡単に異なる 7つの画面サイズモードへの調整が可能です。(17型(4:3)、19型(4:3)、19型ワイド (16:10)、21.5型ワイド (16:9)、22型ワイド (16:10)、23型ワイド (16:9)、24型ワイド (16:9))
インスタントモード
インスタントモードは、マウスの動きとディスプレイ間における入力処理のラグを縮小することで、応答性を向上させる機能です。主にネットゲームやシューティングゲーム、FPSゲームに有効な機能となります。
GTG 1msの応答速度
BenQ独自の高速応答テクノロジーであるAMA(Advanced Motion Accelerator)を搭載。中間階調域では1ms(黒白黒:5ms)という高速応答を実現。ゲームの速い動きを、ゴーストの少ない滑らかで美しい映像を映し出します。
130mmの高さ調整とピボット機能を搭載
XL2411Tは130mmの高さ調整と、本体を90°回転させるピボット機能を搭載しています。縦画面のシューティングゲームやWebデザイナーのホームページ製作など様々なシーンでご活用できます。
※本体には縦型表示を可能にする専用ソフトウェアは付属していません。
元プロゲーマーが設定するFPSモード
FPSモードは、世界的に有名な元プロゲーマーの開発協力を得て、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合いをFPSゲームの為に調整されたモードです。Counter-Strike 1.6用に設定されたFPS1モード、Counter-Strike Source用に設定されたFPS2モードの2つの設定を搭載。XL2411Tは、ゲームプレーヤーに最適な設定環境を提供いたします。
※FPSとは:First Person Shooterの略で、主人公から見た視界(一人称視点)が表示されるシューティングゲーム
豊富な入力系統
XL2411Tは、HDMI端子を搭載しています。HDMI端子を搭載したAV機器との接続が可能で、次世代のレコーダーフォーマットであるBlu-rayや、次世代高解像度ゲーム機との接続も可能です。
※全ての HDMI機器との接続を保証するものではありません。
NVIDIA 3D Vision2に対応
NVIDIA 3D Vision2に対応しています。新しいNVIDIA 3D LightBoost技術により、3Dゲームなどを、より明るくクリアで臨場感溢れる 3D映像をお楽しみいただけます。(※3D視聴するためには、別途NVIDIA推奨グラフィックカード搭載のPC、NVIDIA 3D Vision(メガネなど)が必要になります。また、DVI-D-DL接続時のみ3D対応になります。(DVI-D-DLケーブルは付属))
DCR(Dynamic Contrast Ratio)搭載でコントラスト比 1200万:1を実現
「XL2411T」の仕様
- 関連タイトル:
XL,XR,RL
- この記事のURL: