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BenQ,“映像のブレを軽減する”と謳うゲーマー向け液晶ディスプレイ「XL2411Z」を発表。144Hz駆動対応で価格は4万円前後
XL2411Zは,垂直リフレッシュレート144Hz対応のゲーマー向けディスプレイとして2013年10月に発売された「XL2411T」の後継という位置づけの製品だ。映像のブレを軽減して鮮明に映し出すという「Motion Blur Reduction」(ブレ削減モード)の搭載が最大の特徴となっている。
3月25日発売予定で,メーカー想定売価は3万9800円だ。
XL2411Zのブレ軽減モードは,「XL2420TE」の発表時に,BenQのディスプレイ製品担当者が採用を予告していたものという理解でいいだろう(関連記事)。
その仕組みは,具体的には説明されていないのだが,日本語プレスリリースによれば,ブレの原因は「液晶分子の動作による遅延や描写物のかすみなどが原因」(※原文ママ)とのこと。なので,その原因に対策を行えば,輪郭のはっきりした映像を表現できると謳っているわけだ。イメージ画像を見ると,映像の輪郭を強調する補正技術のようにも思えるが,詳細は同社による情報公開を待ちたい。
そのほかにも,色温度や輝度を調整してブルーライトを軽減するという「ブルーライト軽減モード」や,PC上からOSDメニューの設定を行える「ディスプレイパイロットソフトウェア」が付属するといった点が,従来製品との主な違いとなっている。
本体の外観や,角度と高さ調整が可能で回転機能も備えるスタンド部分といった特徴もそのまま引き継いでいる。
メーカー想定売価も,XL2411Tの発表時点と変わらないので,基本的には前モデルのマイナーチェンジ版と考えていいのではないだろうか。ブレ軽減モードの効果は気になるところだが,高リフレッシュレートのゲーマー向けディスプレイを導入しようという人にとっては,魅力的な選択肢となるかもしれない。
XL2411Z 製品情報ページ
1.概要
ベンキュージャパン株式会社(本社:東京都文京区、代表執行役社長:沢尾 貴志、以下:BenQ)は、液晶ディスプレイの新製品として、下記製品を発表いたします。
「XL2411Z」は、「XL2411T」の後継モデルとなり、144Hz駆動、1ms(GTG)の高速応答性、暗いシーンの視認性を高めるBlack eQualizerカラーエンジン技術の搭載、元プロゲーマーによりカスタマイズされたFPSモードを搭載。さらにゲームユーザ向けに有効活用できるブレ削減モードの新搭載やディスプレイパイロットソフトウェアを付属するなど、ゲーミングディスプレイとしての基本性能をより重視した、24型ゲーミングディスプレイの最新モデルとなります。
ベンキューでは、機能性能向上の重視だけではなく、ちらつきゼロのフリッカーフリーバックライトに加え、ブルーライト軽減機能を搭載することで、眼に対する負担を軽減し、より活用しやすいゲーミングディスプレイを目指していきます。
機種名:XL2411Z
カラー:ブラック
発売日:2014年3月25日
メーカー希望小売価格:オープン価格
店頭想定価格(税込):3万9800円
「XL2411Z」の主な特長
LEDバックライトを採用した24型フルハイビジョン液晶ディスプレイ
アスペクト比16:9、解像度1920x1080のパネルを採用したLEDバックライトの24型フルHD液晶ディスプレイです。従来のディスプレイと比べ、超ハイコントラストにより、暗いシーンをより暗く、画像の細部を潰すことなく映し出すことが出来ます。また、低消費電力、水銀の不使用により環境にも配慮されたディスプレイとなります。
ちらつきゼロのフリッカーフリーバックライト搭載
液晶ディスプレイを使用した作業を長時間続けることで起こる頭痛、眼精疲労、視力障害などは、バックライトのフリッカーによる目の疲れが要因の一つとも言われています。XL2411Zでは、バックライトのフリッカーを効果的に取り除くことで、長時間の使用において眼に対する負担を大きく軽減することが可能になりました。
ブルーライト軽減モードを搭載
画面から発生するブルーライトを軽減するブルーライト軽減機能を搭載。色温度および輝度を調整することで、使用用途に合わせてディスプレイを調整することができるようになりました。
動画再生を滑らかに行う144Hz駆動
垂直リフレッシュレート144Hz対応の液晶パネルで、超高速の動画やゲームの動きも、残像を大幅に削減することで、リアリティのあるスムーズな画像描写を体感することができます。※144Hz駆動は1920x1080解像度時のみとなります。
暗い場面の視認性を高めるBlack eQualizer機能
暗いシーンの視認性の悪さは、熟練したゲームプレーヤーにとっても大きな問題点となっています。Black eQualizerカラーエンジン技術は、今までにない可視化を目指して開発されました。FPSモードにおいてBlack eQualizerを設定することで、ゲーム中の見えにくい暗所や逆に明るすぎる範囲の輪郭・明るさを明瞭にし、隠れている敵や障害物を素早く見分けることができるようになりました。
ブレ削減モード
PCから描写しているコンテンツにおいては、かすみなど、輪郭がはっきりしないブレの現象が起こります。これは、液晶分子の動作による遅延や描写物のかすみなどが原因とされています。ブレ削減技術を搭載することで、スムーズで輪郭のはっきりしたゲーミング体験を提供し、よりアドバンテージの高いゲームプレイを実現することができるようになりました。
ディスプレイパイロットソフトウェアを付属
XL2411Zでは、ディスプレイパイロットソフトウェアを付属しています。ディスプレイに表示されたパーテションアイコンをクリックすることで、複数のコンテンツ配置や画像モードの設定を提供することが可能になりました。また、ソフトウェア上でOSD操作をすることができるようになったことで、さまざまなゲーム用途や映像などのマルチメディア用途において、活用方法にあわせた設定を行うことができるようになりました。
ディスプレイモード
ディスプレイモード機能を搭載。ディスプレイモードを設定することで、簡単に異なる7つの画面サイズモードへの調整が可能です。(17型(4:3)、19型(4:3)、19型ワイド(16:10)、21.5型ワイド(16:9)、22型ワイド(16:10)、23型ワイド(16:9)、24型ワイド(16:9))
インスタントモード
インスタントモードは、マウスの動きとディスプレイ間における入力処理のラグを縮小することで、応答性を向上させる機能です。主にネットゲームやシューティングゲーム、FPSゲームに有効な機能となります。
元プロゲーマーが設定するFPSモード
FPSモードは、世界的に有名な元プロゲーマーの開発協力を得て、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合いをFPSゲームの為に調整されたモードです。Counter-Strike 1.6用に設定されたFPS1モード、Counter-Strike Source用に設定されたFPS2モードの2つの設定を搭載。XL2411Zは、ゲームプレーヤーに最適な設定環境を提供いたします。
※FPSとは:First Person Shooterの略で、主人公から見た視界(一人称視点)が表示されるシューティングゲーム
NVIDIA 3D Vision 2に対応
NVIDIA 3D Vision2に対応しています。新しいNVIDIA 3D LightBoost技術により、3Dゲームなどを、より明るくクリアで臨場感溢れる3D映像をお楽しみいただけます。(※3D視聴するためには、別途NVIDIA推奨グラフィックカード搭載のPC、NVIDIA 3D Vision(メガネなど)が必要になります。また、DVI-DL接続時のみ3D対応になります。(DVI-DLケーブルは付属))
GTG 1msの応答速度
130mmの高さ調整とピボット機能を搭載
「XL2411Z」の仕様
<製品情報 URL>
XL2411Z:http://benq.co.jp/product/monitor/xl2411z/
- 関連タイトル:
XL,XR,RL
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