開催中の
「ジャパンアミューズメントエキスポ2013」のタイトーブースで,同社がこの冬の稼働を予定している音楽ゲーム,
「グルーヴコースター」のアーケード版が出展されている。
本作はもともと,「スペースインベーダー」の生誕35周年を記念して,2011年7月にiPhone向けに配信されたアプリ
「グルーヴコースター」をベースにしている。iPhone版グルーヴコースターは,リズムに合わせて画面をタッチするだけというシンプルな操作性ながら,タイトーサウンドチーム
“ZUNTATA”を中心に作られたハイセンスな楽曲と,疾走感に溢れる美麗なグラフィックスが織り成す心地良い没入感が特徴で,新感覚の音楽ゲームとして,アプリ/ゲーム関連の賞を数多く受賞した人気作だった。
アーケード版になった本作のポイントとしては,専用の大型筐体が用意されたことで大画面/大音響でプレイできるようになり,体感系の音楽ゲームとしての没入感がより増したことが挙げられる。入力インタフェースには
「BOOSTER」(ブースター)と呼ばれるスティック型ボタンが2つ用意され,iPhone版とはまた違った操作によって,プレイの幅が広がっている。また,タイトーのICカード
「NESiCA」を使うことで,スコアの保存や追加楽曲の解禁などが可能だ。
本作の基本操作は,移動する自機とアイコンが重なったタイミングで,左右どちらかのBOOSTERを叩くだけというシンプルなもの。なお,アーケード版では,9:16という縦に長い画面が採用されている(左写真)。対してiPhone版は2:3(右写真)
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スティック型ボタンであるBOOSTERは,PlayStation 3やXbox 360のアナログスティックを思い浮かべると分かりやすい。なお,BOOSTERは,叩く以外にも,押しっぱなしにするホールドや連打,特定の方向に倒し続ける方向ホールドなど,楽曲によってさまざまな操作方法が登場するようだ
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収録楽曲は,ZUNTATAを始めとするゲームミュージックコンポーザー達のオリジナル楽曲はもちろん,J-POPの人気曲やボーカロイドの楽曲など,ゲーマーにはおなじみの曲が多数セレクトされている
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以上,ゲーム内容を簡単に説明してきたが,本作はやはり
「体感アトラクション」だけに,プレイしているところを見るのが一番分かりやすい。ということで,タイトーブースのコンパニオンさんに実際にやってもらい,その模様を撮影したムービーを掲載したので,ぜひチェックしてほしい。少なくとも,かなり派手なゲームであるということは分かってもらえるはずだ。
筐体には4本のスピーカーに加えて,ウーファーが搭載されている。また,ヘッドフォン端子も備えているので,周囲の音を気にせず楽しみたい場合は,それを使おう。ヘッドフォンの音量調節もできる
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なお,コンパニオンさんのプレイ後,筆者も試遊する機会を得たのだが,とにかく没入感がヤバイ,という点を改めて強調したい。
ムービーをご覧になれば分かると思うが,本作は楽曲に合わせて画面がグリグリ動いていく。ディスプレイがかなり大きいため,視線も動いてしまうのだが,この動きが楽曲の展開とうまくシンクロしていて,ものすごく気持ちがイイのだ。音ゲーが持つ
「リズムに乗る」という単純な面白さと,ジェットコースターに乗っているような息もつかせぬ感じが相まって,ほかにはない爽快感を得られるのだ。とにかく一度体験してみてほしい――,そう言い切ってしまえる作品だった。
タイトーブースでは,本作のディレクターである石田礼輔氏により,デモンストレーションイベントが行われた。石田ディレクターは,「『カンタン×ノリノリ×テンションMAX』というキャッチフレーズのとおり,シンプルな操作で誰でも気持ち良くなれる作品を目指しました」とコメント。また,デモプレイに合わせて踊る姿も披露された
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