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[gamescom]Co-opモードの存在などが明らかにされた「Knack」のプレゼンテーション。目指すは誰でも楽しめる作品
「Knack」は,サーニー氏が指揮を取り,SCE Worldwide Studios JAPANスタジオが制作するPlayStaion 4ローンチタイトルの一つ。
主人公のKnack(ナック)は,レリックと呼ばれる古代文明の遺物を組み合わせて作られたロボットだ。ぱっと見はあまり強そうではないが,レリックを身に付けることができ,ときには巨大な戦闘マシンに変身することができる。その力を利用して,突如現れたゴブリン軍から人類を守ることになる。
本作は,キャラクターの可愛らしいデザインとは裏腹に,PlayStation 4のグラフィックスや物理効果のエンジンを本格的に使用している。Knackにレリックが付いたり離れたりするシーンには物理効果が巧みに使われており,見ているだけでも楽しい。実際にどのようなものかは,以下に掲載したムービーで確認してほしい。
サーニー氏は「Knack」を,ピクサー映画のように家族で楽しめて,さらにゲーマーも満足できる作品にすることを目指していると述べる。
たとえば,本作に用意されているローカルCo-opモードは,家族(親子)で楽しむシチュエーションを想定して開発したそうだ。ローカルCo-opモードでは,Knackのほかに銀色のロボットが「プレイヤー2」として登場する。
「プレイヤー2」は,Knackがダメージを受けたときにパーツを与えて回復させるというように,主な役割はKnackのサポートとなる。サーニー氏によれば,Knackを小さな子供が,サポートキャラクターを親がプレイすることを想定しているとのこと。
また本作では,10歳に満たない子供達に向けたケアもしっかり行われている。サーニー氏をはじめとする開発スタッフは,小さな子供がコントローラを手に持ってプレイする感覚をつかむために,通常の1.5倍の大きさのPS4コントローラを用意したという。その状況でプレイして,操作感の細かいところまで調整したとのことだ。
ゲーマーでも楽しめるものにする配慮としては,「難度」と「隠し部屋」の2つが紹介された。
本作では,3段階の難度が設定されているが,敵の強さが変わるだけの単純なものではなく,難度が変わればステージギミックの動くスピードなども変わるという。ゲーム全体のバランスを踏まえて調整されているようである。
また,本作には60もの隠し部屋があり,そこにあるアイテムを獲得すると,Knackはパワーアップする。あっさり見つけられるものもあるが,なかなか見つけられないものもあるので,隠し部屋をすべて見つけるのはたいへんそうだ。なお隠し部屋の情報は,Sony Entertainment Networkアカウントのフレンドと共有できるとのこと。
サーニー氏といえば,「クラッシュ バンディクー」をはじめとした人気シリーズ作品を生み出したクリエイターだ。しかもサーニー氏は,2013年2月20日に開催された「PlayStation Meeting 2013」でPlayStation 4のリード・システムアーキテクトとして登壇したように,PlayStaion 4本体の開発にも深く関わっている。PlayStaion 4を知り尽くす氏が,そのローンチタイトルとして準備を進める作品がどのようなものになるのか,期待したいところだ。
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KNACK
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