ニュース
Epic Games,「Unreal Engine 5.5 Preview」をリリース。桁違いのライトを配置できる「MegaLights」の技術デモや,ロードマップも公開に
技術デモでは,これまでより桁違いのライトを使用できるという「MegaLights」を利用し,配置された1000個以上のライトに照らされ,影もフォトリアルに再現された空間が披露された。
また,UE5.5で実装される各種機能のロードマップも公開された。
「Unreal Engine 5.5」ロードマップ
ロードマップを見ると分かるように,利便性向上から新機能まで,かなり多くの要素が実装される予定だ。例えば,リアルな顔の表情などを作れる「MetaHuman Animator」では,音声から顔のアニメーションを生成し,話しているときの口の動きを再現してくれる機能が追加される。
また,「First Person Rendering」がサポートされ,プレイヤーの手や武器がカメラなどに干渉して一部消えてしまう現象を回避できる。ほか,AIの行動決定を実装する方式のうち,状態遷移をもとにするステートマシンでは,「State Tree Diff Tool」が実装され,複数メンバーでAIシステムを開発しているときに,どこを編集したのか簡単に識別できるようになる。
さらに,物体の破壊表現などを実装できる物理演算システム「Chaos」まわりのアップデートも行われ,ランダム性のある物理状態から任意のものを記録して,再シミュレーションする機能など,盛りだくさんの内容が予定されている。
なお,現在公開されたUE5.5はプレビュー版であり,今後も頻繁にアップデートが行われる予定だ。開発で利用するときは,プロジェクトのコピーを忘れずにとっておこう。
「Unreal Engine 5.5」ロードマップ
「Unreal Engine」公式サイト
- 関連タイトル:
Unreal Engine
- この記事のURL: