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プレイヤーの成長こそが勝利へのカギ。iOS向けアクションRPG「Slayin」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第236回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,iOS向けアクションRPG「slayin」を紹介しよう。ドットグラフィックスと8ビット風のBGM,そしてプレイヤーの腕が明確に試される手ごわいゲーム性が,ファミコン時代を思い起こさせるタイトルだ。
表示言語は英語だが,ストーリー重視のゲームではないので,中学生レベルの英語力があれば問題ないだろう。英語が大の苦手である筆者でも,プレイはできた。
「Slayin」ダウンロードページ(App Store)
タイトル画面でスタートボタンを押すと,まずキャラクター選択画面になるが,最初は「Knight」しか使用できないので,こちらを選ぼう。
プレイが始まると,キャラクターが剣を突き出しながら画面内を走り始めるので,画面左下にある矢印ボタンを使い,左右に動かしていこう。ただし,この矢印ボタンはキャラクターの走る方向を決めるもので,「押した分だけ進む」というものではない。キャラクターはプレイ中,常に左右どちらかに向かって走り,止めることはできないのだ。
画面内に出現する敵は,剣の部分を接触させれば倒せる。飛んでいる敵には画面右下の丸ボタンを押し,キャラクターをジャンプさせて同じように剣を当てていけばいいのだが,前述したように,キャラクターが常に動き回っているため,敵との間合いを調整するのが難しい。初めのうちはこちらの攻撃を当てるのも,敵の攻撃を避けるのも一苦労だろう。
なお,敵に接触してしまうとダメージを受け,右上の体力ゲージがなくなるとゲームオーバー,というゲームシステムになっている。
敵を一定数倒すとレベルが上がり,各ステージでレベルが10上がるとボスが出現する。ボスは固有の攻撃を持っているので,初見では苦戦必至。そればかりか,追い込むとさらに強力な攻撃を放ってくるので,最後まで気が抜けない。
ちなみに,ボスをノーダメージで撃破するとスコアボーナスがもらえるので,ゲームに慣れてきたらぜひ挑戦してほしい。
ステージ中,倒した敵がコインを落とすことがある。コインには2つの重要な役割があり,その1つは武器や防具,回復アイテムの購入だ。
ステージの中盤や,ボスを倒したときに,頭巾を被ったゴブリンのようなキャラクターが出現するので,そこにキャラクターを移動させよう。そうするとショップ画面に移り,コインと引き換えにプレイを有利に進められるアイテムが購入できる。
2つ目は体力回復だ。コインを拾うことで,微量ながらも体力ゲージが増えていく。本作では,攻撃を完全に回避することがほぼ不可能なほど,敵がウジャウジャと湧いてくるので,ダメージを受けてしまったら落ち着いてコインを拾っていこう。
そして,このコインを出しやすくする「コンボシステム」というものが用意されている。
敵を倒すと左上にコンボゲージが出現し,これがなくなる前に再び敵を倒せばコンボが発生。コンボは続けば続くほど敵を倒したときのスコアが増え,コインを落としやすくなる。なお,30コンボ以上続くと,通常のコインの2倍の効果を持つ「ゴールドコイン」が入手しやすくなるので,コンボは可能な限り維持していこう。
ゲームオーバー時には「何体敵を倒した」「何体ボスを倒したか」「最大コンボ数はいくつか」によって「FP」というポイントが支給される。このFPを使って,タイトル画面から行ける「Tavern」でいろいろなおまけ要素を購入できるのだが,その中でもオススメなのが,キャラクターのアンロックだ。
武器を持たず,ジャンプできないが,さまざまな魔法が使える「Wizard」と,移動速度が遅くジャンプ力も低いが,強運の持ち主でコインが簡単に手に入る「Knave」が用意されているので,Knightでのプレイに飽きたらこちらを使ってみよう。
FPではそのほかにも,高難度の「Advanced」モードや,ボスと連続して戦っていく「Boss Rush」モードなどのアンロックが可能になっているので,やり込み派の人は挑戦してみるといいだろう。
プレイヤーの腕や,道中のショップで何を買っていくかの戦略で大きく難易度が変わる本作。プレイを重ねるたびに少しずつ先に進んでいけるような絶妙のバランスは,ゲーマー心を大いに刺激してくれるはずだ。
筆者は個人的にBGMがとても気に入り,とくに,タイトル画面から行ける「Graveyard」で流れる曲に心打たれた。ここは,ハイスコアが刻まれた墓碑を眺めることができる画面。筆者はまだラスボスに出会ってすらいない段階だが,心が折れそうになるとこの墓碑を眺め,かならずや討伐しようと奮起している。
本稿で興味を持った読者の方はぜひ一緒に立ち上がり,平和を取り戻す旅に出てほしい。
著者紹介:トリスター&オクムラワタル
平成生まれのゲーム野郎。ファミコンとともに幼年期を過ごし,ゲームによって育てられた存在。ジャンルを問わずゲームを愛しており,FPSから恋愛シミューレーションまでなんでもいじる。ちなみに説明書は読まない派である。
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