インタビュー
年末開催の「リングドリーム」主催DDTプロレス興行について,松田秀夫プロデューサーと鶴見亜門GMと男色ディーノ選手が自由気ままに語り合った
その過程で,今年(2015年)2月28日には,ゲーム内イベントでのランキング上位入賞者限定招待という形で,リンドリが主催する形のDDTプロレス興行「『愛』は『逢い』よりいでて」が開催され,大盛況のうちに幕を閉じてもいる(関連記事)。
そして,あの日から約10か月後となる12月29日には,「第2回リングドリーム主催DDTプロレス興行『Encore〜星空プロレス〜』」が,“プロレスの聖地”後楽園ホールで開催される(関連記事)。
そこで今回は,リンドリのプロデューサーであるサクセスの松田秀夫氏,DDTのゼネラル・マネージャーを務める鶴見亜門氏,連載「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」でもおなじみの男色ディーノ選手の3人に,両社のコラボのこれまでとこれから,そして第2回興行についてのアレコレを自由闊達(=好き勝手)に語っていただいた。はたしてこの座組から,どのような化学反応が起こるのか!?
「リングドリーム 女子プロレス大戦」公式サイト
DDT美少女化計画 公式サイト
Encore〜星空プロレス〜特設サイト
松田氏とGMのあやしい仲に
コラボ実現の秘訣を見た?
4Gamer:
本日はよろしくお願いし……どうしましたか男色さん,冒頭から面白くなさそうな顔をして。
男色ディーノ選手(以下,DD):
まず,何なんですかね,この二人の距離感(座り位置が妙に近い鶴見氏と松田氏を指差して)。私はできてると思っているんだけど。
鶴見亜門GM(以下,GM):
一方的に言い寄られてるだけだよ。
DD:
いや,我々DDTは,リンドリさんにスポンサードしていただく立場じゃないですか。
でもやっぱなんか素が出るというか,二人でいる時の関係が,こういう場でも出ちゃうんじゃないですかね。
GM:
キャバ嬢みたいに,絶妙にはぐらかしながら継続的にね。
DD:
そういうことを言わない!
……なるほど,松田さんは常にガンガン来てるってこと?
GM:
そうそう。一回許すと,そこはもう“俺のモノになった”感が出ちゃうから。
松田秀夫氏(以下,松田氏):
僕,けっこう亜門さんに尽くしてるんですよ。
4Gamer:
ほう?
松田氏:
去年,名古屋の興行にお邪魔したときも,亜門さんから電話がかかってきて,「松田さんちょっと,来る前にパンとか買ってきて」って言われたので,あわてて買い込んで行きましたし。
4Gamer:
パシリ……。
いやいや違いますって。開場時間が迫る中,たいへんお腹が減っていましてね。でももうコンビニへ行く時間もないし,どうしようと思っていたんですが,「あっそういえば,今日は松田さんが来る」と思い出しまして。
DD:
違う違うって言ったけど全然違わないじゃん! パシリじゃんそれ!
GM:
会場にいる人をパシらせたんなら,そりゃパシリかもしれないけど,こちらに向かっている人についでのお願いをしただけだから(真顔)。
DD:
……まあいいわ,松田さんをパシリとして使っている自覚はないと。
GM:
はい。
松田氏:
けど,自分でも言いながら変だって気付いていたと思うんですよね。「買ってきてくれませんか?」と言った直後に,「ワハハハハハハ」って爆笑してましたから。
GM:
言った直後に,「そういやスポンサーさんだよな」と思い出したら笑えちゃって。でもスポンサーさんって,なんかいろいろとスポンサードしてもらうからスポンサーみたいな。
DD:
あなたのパンはスポンサードしてないですよ!
松田氏:
それで面白かったのが,僕もパンを選んでいるうちに,何だか楽しくなっちゃって,「これ食べてくれるかな?」みたいになって,かなり買い込んでしまって。
DD:
なんなのこの対談!? なんなんすか,二人のノロケを聞かされるんすか今日!?
GM:
(聞かずに)真面目な話をしましょう。ゲームの話を。DDTのコラボの話とかしたほうがいいんじゃないですか?
DD:
はぃーー!? あなたちっともゲームのこと分からないんでしょう! なんで全部知ってるみたいな顔するんですか?
大石真翔選手はバツイチ美少女に決定!
3人の知見で設定が固まっていく
GM:
(やはり聞かずに)すごく評判が良くて,これをきっかけにリンドリをプレイし始めたというDDTファンの方もいらっしゃるみたいじゃないですか。
まあそうね,いるみたいですね。2月の第1回興行はゲーム内イベントに参加したプレイヤーさんの上位の方をご招待っていう形だったこともあって,けっこう気合いを入れて遊んだ方もいるみたい。逆にリンドリからDDTファンになってくれた方もいるらしいし。
松田氏:
ゲーム側の影響としては,弾を重ねるごとに全部の美少女化キャラの人気が等しく高まってきているんです。
で,その中の何割かのプレイヤーさんが前回のリンドリ興行や,DDTさんの本興行を実際に見に行って,モデルとなった選手のことも知っていったようなんですね。そうやって美少女化したカードにも,実際のレスラーにも,うまく愛着を抱いていただけているようです。
4Gamer:
余談ですが,第5弾に登場する大石真翔選手に美少女化の件について聞いてみたところ,すごく喜んでいました。「この娘は抱ける!」とも。
GM:
抱いちゃうんだ,自分で自分を。
DD:
大石さん本人のキャラを踏襲してるわね。
松田氏:
そうそう,美少女化した大石選手の設定は,“見た目は可愛いけどバツイチ”ということにしたいんですけど,DDTさんや大石さん的に問題ないでしょうか?
DD:
それは構わないでしょ。元ネタがあるものの強みだから。
じゃあ,もうそういう形でヤってみましょうか! 大石さんだし。仮にスベったとしても,それは大石さんのせいですから。
松田氏:
そうですね。じゃあバツイチという方向で。
DD:
すごい。こういう場で決まるもんなんですね。
4Gamer:
その場のノリが大事なんですね。
GM:
そういや,ディーノの美少女化レスラーなんて,キャッチフレーズが“レズレスラー”の女色ディーノだったし。
DD:
最近はそういう表記もなかなか気を使うのよね,とくに地上波TVなんかだと。そこに逆行するかのような話で。
4Gamer:
……レズレスラーって響き,妙なリアリティがありますよね。
DD:
(なぜか大慌てで)あーあーあーあーあー! ないですよ,まったくもってそういった事実はありませんからね! はい,これで勘弁してください!
GM:
そういえば,第4弾の発表から第5弾の発表まで,だいぶ間が空きましたけど,何があったんですか?
最初のコラボ興行のあと,僕の体が動かない感じになっちゃって……。そのうえ,2回目の興行の企画を考えなきゃいけない状況になって,追いつめられちゃったのが原因です。DDTの美少女化に限らず,もう全然仕事ができないような状況で。
4Gamer:
燃え尽き症候群みたいな感じですね。
松田氏:
ええ。出勤はしているんですけど,何の役にも立ってないって……。野宿したこともありましたね。
DD:
野宿!?
松田氏:
本当に毎日浴びるように酒を飲んでいたんです。で,あるとき国分寺公園の芝生の上に寝っ転がったら,東京なのにすごい星が見えて「星っていいな……」って思いながら,朝まで眠り込んで。
DD:
ちょっと悲しい話になってきたわね。
GM:
でもね,松田さん普段はヘラヘラしてて腰が低いんですけど,なんだかんだいって敏腕プロデューサーっぽいんですよ。
私はDDTの広報とか渉外の仕事してるので,いろんな企業さんからコラボ企画の提案を受けるんですけど,そのほとんどが実現しないんです。上司の許可が降りなかったとか,連絡が途絶えてしまったりとか。
DD:
そんなの許可を得てから持ってきてほしいわよね。
4Gamer:
既成事実を作ってから突っ走ろうということなんでしょうが。
GM:
そういうのがある中で,リンドリとのコラボはずっと続いてるわけじゃないですか。
最初に話が来たときは,「なんじゃそりゃ?」と思いましたよ。男子レスラーの美少女化ですからね。でも,それが約2年にわたって続いているっていうのは,松田さんのDDTに対する愛情なんだろうなと。それがすごくやりやすいんですよね。
DD:
松田さんのあんたに対する愛情を利用してるんじゃないでしょうね。
GM:
(面倒くさそうに)だからぁ,そういう色恋とかじゃなくて,とにかくやりやすいの。すごく誠意を持って取り組んでくれるんで。
松田氏:
時々ね,こうやってすごい褒めてくれるのが嬉しいんですよ。
会場でも「今日の物販の売り上げはどうでしたか?」とか,声をかけてくれたり。
DD:
これこれ,この二人の感じ! そういうのでホワッてなるわけですね。
100枚で10枚の逸材となった
中澤マイケル選手のTシャツ
いやそれはね,リンドリさんに作っていただいたコラボグッズのTシャツがね,大量に在庫を抱えているわけですよ。
というのも,最初に持ってきていただいたデザインはおしゃれな感じだったんですけど,僕やうちの社長の高木が「どうせ美少女化するんだから,キャラクターをドーンと大きく載せましょうよ!」とか,面白がってテキトーなことを言って作らせた結果,やっぱり売れないんですよねぇ(他人事のように)。
松田氏:
えっ,テキトーに言ってたんですか!?
DD:
私は横で「また一人犠牲者が増えたわ」と思って聞いてましたけど。
松田氏:
止めてくださいよ〜〜〜!
具体的な数字で言うと,中澤マイケルという選手の美少女化Tシャツ,100枚作って発売初日に3枚しか売れてませんから!
GM:
そりゃいくらなんでも大げさに言い過ぎだろ。
DD:
本当よ! DDTの実績でいえば,どんな酷いデザインのTシャツでも3枚ってことはないのに,そんな数字を叩き出したんですよ!
しかもマイケル本人がサインを入れに売店に立っていたにも関わらず。あれ,今はどれくらいまで減ったんですか?
松田氏:
90枚くらい……。
DD:
100枚作って10枚しか売れてないってことよね!?
GM:
ほかのも合わせて,在庫は全部でどれくらいあるんです?
松田氏:
500枚くらい……。Tシャツの件に関しては,もう本当にここだけの話,社内に味方がいないんですよ。
GM&DD:
あはははは! だろうね!(爆笑)
松田氏:
社長からも「あの在庫の山はなんだ!」って怒られますし。ディーノさんのパンツは人気があったんですけどね。
あ,一番売れたのは,DJニラ選手のTシャツですね。ただそれは,イラストが目立たないっていうのが大きいようで。
ほら,やっぱオメーらのせいじゃねえかよ! 自分のとこの経費じゃないと思って。
GM:
高木も,DDTの経費で作るんだったら絶対OKしなかったはず。
DD:
絶対慎重になりますよ。
いやもう,これは本当にお恥ずかしい話だわ。
GM:
売りましょうよ! 12月29日の第2回リンドリ興行で完売させましょう。現実的な話をすると,選手をサイン会に立たせますよ。リンドリTシャツをお買い上げの方のみサインみたいにすれば。ね?
松田氏:
本当ですか,ありがとうございます!
GM:
でも,90枚の在庫がある中澤マイケルは日本にいないんですけどね。
- 関連タイトル:
リングドリーム 女子プロレス大戦
- この記事のURL:
(C)SUCCESS Corp. (C)でいしろう
(C)牛次郎・神矢みのる・秋田書店2011