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ゲームエンジン「Frostbite」の新ロゴ公開。グラフィックスの滑らかさとスムーズなゲーム体験をアピール
Announcing a new look and vision for EA’s Frostbite engine
「Frostbite」は,EA DICEが2008年に「バトルフィールド:バッドカンパニー」のために開発したマルチプラットフォーム向けのゲームエンジンで,壁などの環境オブジェクトを破壊できる「Destruction 1.0」を採用し,優れたグラフィックスやオーディオ機能を実装していた。2011年の「バトルフィールド 3」では「Frostbite 2」が登場し,2013年の「バトルフィールド 4」では「Frostbite 3」が発表されているが,以降はナンバリングを廃止しながらもアップデートが続いていた。2023年を見ると,「Dead Space」や「EA SPORTS FC 24」など6作品で「Frostbite」が使われたという。
とはいえ,「Unreal Engine」や「Unity」など,ゲーム業界のスタンダードと呼べるエンジンに比べれば知名度は低く,Electronic Artsに入社したプログラマーは新たに学び直す必要がある。そのためか,2017年にリリースされた「Mass Effect: Andromeda」では,グラフィックス関連のバグが多く指摘された。さらに,2021年にはソースコードがハッキングされるなどの問題も起きており,Electronic Artsがゲームエンジンの刷新に迫られていたのは間違いないだろう。
フロストバイト(凍傷)をモチーフにした第1世代以来,環境オブジェクトが破壊可能であることや,扱えるポリゴン数をアピールするロゴデザインだったが,新たな「Frostbite」のロゴは,温度センサーに手をかざしたようなスムーズな形状に変化している。公式サイトでは,「重なり合うレイヤーで構築された新しい手形(ロゴ)は,それぞれのチームがお互いの強みを生かし,単独ではできないことを超えていくことを体現しています。Frostbiteテクノロジーの各部分と同様,それぞれのレイヤーはイノベーションであると同時に基盤でもあり,1つの全体を構築します」と述べており,グラフィックスの滑らかさやスムーズなゲーム体験を表現したものであるという。
今のところ,新たな「Frostbite」の実力を見せるスクリーンショットなどは公開されていないが,これまでと同様,Electronic Artsのタイトルに広く使われていくはずだ。続報を楽しみにしたい。
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