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[E3 2014]「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」のプレイデモをレポート。ストーリーだけでなくシステム面でもこれが「本編」だ
残念ながら写真撮影は一切禁止だったが,本作のプロローグ作品である「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」(以下,MGSV:GZ)からさらに進化したゲームシステムが明らかになったので,その内容を整理してレポートしよう。
「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」公式サイト
スネークの潜入ミッションから判明した新要素の数々
天候の変化がゲームに与える影響は予想以上?
プレイデモは,E3 2013で公開されたムービー(関連記事)にもあった,スネークとオセロットが馬に乗ってアフガニスタンの荒野を行くカットシーンからスタート。しかし,今回はそこに,スネークがオセロットから水筒を受け取るシーンが追加されていた。スネークの左手はロボットのような義手になっており,その動きはぎこちない。
馬から下りたオセロットがスネークを送り出すと,E3 2014のために用意された特別ミッションがスタートした。目的は,囚われの身となったカズヒラ・ミラーの情報を探るべく,敵の拠点に潜入することだ。
スネークはまずMGSV:GZでもおなじみの情報端末「iDROID」の地図を開いて,敵拠点の位置を確認。だが,いきなり拠点へ直行するのではなく,まずはそこから少し離れた丘へ向かうこととなった。どうやらそこが,敵拠点の様子を窺うのに最適な場所らしい。
丘へ向かって馬を走らせるスネークだが,その途中で砂嵐に遭遇。周囲がほとんど見えない状態になり,「出会い頭に敵と遭遇したらまずいな」などと思っていたら,案の定敵に発見されてしまった。発見された直後だけスローモーションになる「リフレックス」機能のおかげで麻酔銃の弾を撃ち込み,事なきを得たが,天候の変化がゲームに与える影響は予想以上に大きいようだ。
さて,丘に到着したスネークは,双眼鏡で敵の拠点を観察し,警護兵を次々とマーキングしていく。マーキングした敵兵の位置は画面上に表示されるので,砂嵐や夜間など,視界が制限される状況ではマーキングがかなり重要になるだろう。
マーキングを終えたスネークが葉巻を一服すると,急に時間の流れが速くなり,あっという間に1日が過ぎてしまった。「夜間に潜入したいが日没までまだ時間がある」などといったときは,葉巻を吸って時間を調整すればいいわけだ。
またこのとき,マーキングした敵兵の位置を示すアイコンが赤から青に変わることがあったのだが,青色の敵兵は睡眠中とのこと。もちろん敵兵全員が眠りにつくということはないのだが,時間を早回しして敵の行動パターンを探ってみるのも有効かもしれない。
おなじみの「フルトン回収システム」「ダンボール」が
さらにパワーアップして登場
丘からの観察を終えたスネークは,いよいよ敵拠点への潜入を開始する。ここで大活躍したのが,「フルトン回収システム」と「ダンボール」である。
フルトン回収システムは「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」にも出てきた装備で,無力化した敵兵をスネークの拠点「マザーベース」へ送る(※送るとその兵は味方になる)ためのものだったのだが,本作では敵兵だけでなく,車両やコンテナ,果ては動物といったものまで回収できるようになっていた。
少し気になったのが,使用時に確率表示があったことだ。フルトン回収システムは,回収物を風船で飛ばすものなので,屋根がある場所で「0%」となっていたのは納得できたのだが,ちゃんと空が見える場所でも「80%」と表示されているケースがあったのだ。フルトン回収システムの成功率には,細かなパラメータが影響しているのかもしれない。
一方のダンボールは,シリーズのトレードマークになっているほど有名な存在で,これをかぶっての潜入はシリーズ作品の基本だが,本作に登場するものは使い勝手がかなり良くなっている。これまではダンボールをかぶると,そのまま移動するか,箱の隙間から敵の様子をうかがうくらいしかできなかったのだが,本作では箱の蓋を開けて上半身を出し,銃を撃つことが可能なのだ。さらに,ダンボールをかぶったままフルトン回収システムを使ったり,敵に見つかりそうになったら箱の中からダイブし,物陰に逃げ込んだりといったことも可能になっている。
細かいところでは,敵兵の気を引くための音の出し方も変わった。これまでの作品では壁を叩いたり,空のマガジン(弾倉)を投げたりしていたのだが,本作ではスネークの義手を回転させて音を出し,敵をおびき寄せることが可能になっている。
こういったさまざまな装備や手段を使って,スネークは鮮やかに敵拠点へ潜入し,ミラーの情報が書かれた書類を発見。脱出時に敵兵に発見されるというご愛敬はあったが,無事に味方のヘリへ乗り込み,マザーベースへの帰途についた。
マザーベースもPEACE WALKERから大きく進化
今回は襲撃されることもある……?
スネークがマザーベース内を歩いていると,さきほどの潜入で回収した兵士が挨拶してきたり,同じく回収した羊が歩いていたりしたので,ミッションの成果がすぐに実感できる。もちろん車両やコンテナもマザーベースの設備となっているので,フルトン回収にも熱が入りそうだ。
ちなみにマザーベースには,兵士を技術班や諜報班といったグループに振り分けて,スネークの行動をサポートさせるというMETAL GEAR SOLID PEACE WALKERと似たシステムも採用されている。
また,今回披露されたマザーベースは機銃がいくつも設置されていたり,無人機が周囲を飛び回っていたりと,なかなか警戒色が強い印象だった。「襲撃されることもあるのか」と思っていたところにサイレンが鳴り響いて,マザーベースは戦闘態勢へ。スネークが敵を迎え撃つためか,ヘリに乗り込んだところで今回のデモは終了となった。
MGSV:TPPは,プロローグ的な作品とされたMGS:GZに続く本編となるわけだが,それはストーリーだけでなく,システム面にも言えることが,今回のデモでよく分かった。天候や時間の変化,新たな装備,マザーベースと,今回明らかにされた新要素だけでも,MGS:GZとはプレイ感が大きく変わることが容易に想像できる。今後は一体どのような新情報が公開されるのか,今から非常に楽しみだ。
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(C)2013 Konami Digital Entertainment
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