プレイレポート
ブラウザ版「ドラゴンクエストX」βテストプレイレポート。インストール不要で手軽にMMORPG体験が味わえる
このブラウザ版はクラウドゲーム技術が採用され,HTML5に対応したブラウザが動くすべてのプラットフォームでプレイできる。つまり,Google Chrome,Safari,Microsoft Edge,Mozilla FireFoxなどのブラウザが動く端末(PC/スマートフォン/タブレットなど)であれば,場所を選ばずどこでも遊べるのだ。
また,ドラゴンクエストXのニンテンドー3DS版およびNTTドコモのdゲーム版もクラウド経由で提供されているが,今回のブラウザ版は「対応するブラウザが動くこと」のみが前提となっており,専用の端末やアプリのインストールを行う必要がないのも特徴となっている。
簡単に仕組みを紹介しておくと,クラウドゲームにおいては,プレイヤーの端末でなく,「クラウドサーバー」にゲームのデータが存在している。プレイヤーの操作情報の処理はすべてこのクラウドサーバー上で行われ,その操作の結果の映像が,インターネットを介して動画としてモニターに映し出される仕組みだ。ゲームの処理を行うのがサーバー側になるため,高価な専用ゲーム機やPCがなくても遊べるのがメリットとなるが,音と映像を送り続けるため通信量はどうしても大きくなってしまう。回線の品質によって,いわゆる“ラグ”が生じて操作のレスポンスが不安定になりがちなのがクラウドゲームの課題と言われている。
では,ブラウザ版ドラゴンクエストXは快適にプレイできるのか。βテストをプレイしてみた。
ブラウザ版では,既存のアカウントでそのまま遊ぶことが可能で,前述したようにアプリやゲームクライアントをインストールすることなく,ログインページからゲームを開始できる。ログインページで「詳細を設定する」を選択すると起動オプション(画面解像度/操作タイプ/バーチャルパッドおよびバーチャルコントローラ関連の設定など)を細かく変更することも可能だ。
解像度については,「高解像度」1280×720(HDサイズ)と「低解像度」800×600(SDサイズ)の2種類が用意されており,画面サイズは固定。当然,高解像度のほうが綺麗だが,通信量が増える。ゲーム中,重さを感じたら低解像度を選択しよう。
今回筆者は,据え置き型PCでLAN接続の光回線,ブラウザはGoogle Chromeでプレイしてみたが,高解像度でも快適だった。週末の混み合う時間帯では多少の音飛びもあったが,ゲームプレイに支障があるほどではなく,今後ブラウザ版が主流になるのかもと思ったほどだ。
「低解像度」800×600 |
「高解像度」1280×720 |
基本的なゲームの操作はWindows版に準拠したものになっていて,ゲームパッドを接続しているなら,特別な設定をせずとも使用できた。ベータテストということもあって,ゲームパッドのキーコンフィグはできなかったが,ゲーム内の設定でカメラの操作方法などは変更することが可能だ。
また,ブラウザ版独自のインタフェースとして「バーチャルパッド」と「バーチャルコントローラー」が用意されている。
バーチャルパッドは,画面下部に使用頻度の高い機能がアイコンとして並び,その中の一番右側(スライムが4匹並んだアイコン)を押すと,コントローラーを模した操作ボタンが表示される仕組みだ。
バーチャルコントローラーは,スマホやタブレットでの操作用となる。
続いてスマホでもブラウザ版ドラゴンクエストXが動くのか確認してみた。手持ちのやや古めの端末「iPhone 8」と「Xperia XZ1」で確認してみたが,Wi-Fi,4G回線どちらも高解像度でそれほどラグを感じずにプレイできた。PCブラウザ同様,混み合う時間帯になると多少のカクつきはみられたが,解像度を下げたり,音声をオフにすることで改善が見込める。
通信速度は概ね良好と言えるが,操作についてはやや遊びにくい印象だ。キーボードやマウスがないスマホでは,バーチャルコントローラーで操作する。画面左側に十字キーがあるが,これはメニューでのカーソル移動に使うもので,キャラクターの移動は,アイコンが表示されていない空白の部分を触ると表示される,白いサークルをスワイプして行う。
しかし,アイコン部分に触ってしまって誤動作を起こしたり,そもそも思った方向に動いてくれなかったりと,思い通りに操作するには慣れが必要だ。オートランと[L/R]ボタンを使ったカメラ操作を組み合わせることで,任意の方向にスムーズに移動できることも覚えておきたい。
また,バーチャルコントローラーではどうしても指が画面に掛かってしまうため,タブレットならともかく,スマホでは画面左下のミニマップが隠れてしまい,思いのほかストレスが溜まってしまう。快適に動かしたいなら,Bluetoothで接続したゲームパッドを使うほうがいいだろう。
冒頭でクラウドゲームの課題はラグだと説明したが,βテストながら,その点は問題なくプレイできた。MMORPGというジャンル自体,ラグを前提として作られているとはいえ,予想以上に快適だ。
スマホでのプレイを視野に入れている人も多いと思うが,バーチャルコントローラーの操作に慣れが必要な現状だと,位置取りが重要となるコンテンツをガッツリ遊ぶのは難しそうな印象だ。こちらはまだ改善の余地ありといったところで,スマホ専用のインタフェースが改良されるなどすれば,状況が変わってくるかもしれない。
いずれにせよ,βテストの結果を踏まえ,さらに手が加えられるはずなので,2020年春のサービス開始に期待したい。
「ドラゴンクエストX」公式サイト
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