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絶望に満ちた世界で生き抜け。スマートフォン向けFPS「World War Z」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第366回
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印刷2013/10/02 10:00

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絶望に満ちた世界で生き抜け。スマートフォン向けFPS「World War Z」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第366回

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スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。

 日本では2013年8月10日に公開され,ブラッド・ピット主演ということでも話題を呼んだ映画「World War Z」。本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,未知のウイルスと戦う人類を描いたこの映画のスピンオフタイトルとなる「World War Z」iOS / Android)を紹介しよう。
 余談だが,プレイ前に劇場へ足を運んでいた筆者は,映画の興奮がそのままゲームでも味わえて大満足だった。

価格はiOS版が250円,Android版は296円となっている。スマートフォン向けゲームとしては少々お高いが,その分中身はかなりの完成度だ
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iOS版「World War Z」ダウンロードページ

Android版「World War Z」ダウンロードページ


 本作の舞台はアメリカのコロラド州。物語は,日本に家族を置いてきた主人公のダグが,カフェで日本にいる息子と電話で話している平和なシーンから始まる。しかしそこで,街にいる人間の一部が狂ったように周囲の人々を襲い始めるという事態が発生。実はこのとき世界には,感染した人間が12秒でまるでゾンビのようになってしまうという未知のウイルスが広まっていたのだ……。
 なんだか大作映画でも始まりそうなプロローグだ。実際に大作映画のスピンオフなので当たり前かもしれない。

 というわけで,プレイヤーはダグを操作し,襲い来る感染者から逃げつつ,家族が待つ日本を目指すこととなる。本作のジャンルはFPSなのだが,移動はタップ,武器の照準はドラッグ,射撃も画面に表示されたボタンを押すだけと,スマートフォン向けにカスタマイズされているため,操作にはまったく問題を感じない。

ゲーム中にはイベントシーンが細かく挿入される。まるで自分自身がダグになったかのように,感情移入できるはずだ
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ローカライズが徹底されていないのか,妙な日本語だったり,脱字があったりするシーンもちらほら。ここは早急に改善してほしいポイントだ
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 ゲーム内ではウイルスの感染者たちから逃れるべく,さまざまなフィールドを駆け巡ることとなる。本作には,物語を展開させるキーや場所を探す「探索」と,感染者と戦う「バトル」という2つのパートが用意されている。探索は文字通りフィールドを歩き回り,XP(詳細は後述)や回復アイテム,扉の鍵といったアイテムをひたすら探すモード。そしてこの探索中に感染者に遭遇すると,自動的にバトルモードが始まるのだ。

探索中は,移動したい地点をタップすればOK。重要なアイテムやヒントがあるポイントは,分かりやすく指マークがポップする
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感染者が突然登場することも。窓をぶち破って感染者が現れたこのシーン,筆者は驚きすぎてパニックになってしまった
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 バトルモードでは基本的に移動ができず,その場に立った状態で戦うこととなる。ダグは最初からピストルを所持しているので,これで感染者たちを撃退するのだ。ドラッグで照準を合わせ,ボタンで発射。なお,設定から「自動で発射」を選べば,照準の操作だけでプレイできる。難しいと考えたら利用するといいだろう。

 また,ダグは銃以外に近接武器も所持しており,シーンによっては近接武器限定でのバトルが発生することもある。感染者は一直線に襲ってくるので,矢印ボタンのタップで攻撃を回避し,下方向へのフリックによる武器の振り下ろしで反撃していく。
 遠近どちらの戦い方も,序盤のチュートリアルで教えてくれるので,ここでしっかり操作に慣れておこう。

 なお,左上にある赤いゲージがダグの体力で,これがゼロになるとゲームオーバーとなってしまう。危なくなったら注射器が描かれたボタンをタップして回復させよう。もちろん回復アイテムがゼロの状態で押しても意味はないので,使いすぎにはご注意を。

ゾンビもののお約束だが,感染者は異常にタフ。足や胴を1発撃っただけでは怯むことなく向かってくる。頭への射撃(ヘッドショット)が有効だ
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感染者を倒すと銃弾を入手できる場合がある。銃には「ピストル」「ライフル」「ショットガン」という3種類があり,弾もそれぞれに対応している
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 探索中に謎を解いたり,アイテムを入手したりすると「XP」を獲得できる場合がある。これはいわばゲーム内の通貨で,画面上部にある「一時停止ボタン」のタップから移れるメニュー内で使うことが可能。XPで,「近接」「銃」「防具」という3つのカテゴリから,新たな武具の購入や購入した武具のアップグレードを行えるのだ。初期状態のピストルだけでは頼りないので,ある程度XPが溜まった段階でアップグレードするか,新たな武器を入手しておくことをオススメする。

武器はいわば自分の命綱。XPは惜しまずつぎ込もう
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 本作にはストーリーモード以外に,さまざまなミッションをこなしつつ次から次へと現れる感染者を倒していくチャレンジモードも存在。探索の気分転換にひたすら感染者を撃ちまくるのもオススメだ。

どちらかというと探索がメインのストーリーモードとは逆に,チャレンジモードはひたすらに感染者と戯れられる
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 ゲームとしての出来はもちろんだが,ダグを中心に描かれる重厚なストーリーからも目が離せない。家族の行方は,そして世界の運命は? 気になる人はぜひ,最後までプレイして見届けてほしい。そして本作が気に入った人は,映画や原作小説にも触れてほしい。より一層この世界が楽しめるはずだ。

著者紹介:トリスター/目代将規
 ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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