インタビュー
アニメ並のボリューム感? 「解放少女 SIN」の主要キャスト,前野智昭さん,小松未可子さん,明坂聡美さんらに収録の感想やゲームの魅力を聞いてきた
本作は,2012年にレベルファイブから発売されたニンテンドー3DS用ソフト「GUILD01」に収録されているシューティングゲーム「解放少女」の“その後”の物語を描いたアドベンチャーゲームだ。
今回,同作のメインキャラクターを演じた前野智昭さん(主人公・海堂清人),小松未可子さん(環 小神子),明坂聡美さん(明星かぐや),能登麻美子さん(不破 聖),佐藤利奈さん(安之雲ミブリ),石原夏織さん(左近田凪冴)に,収録の感想や「解放少女 SIN」の魅力を語ってもらったので,お伝えしよう。
「解放少女 SIN」公式サイト
――本日はよろしくお願いします。まずは,解放少女 SINの収録を終えてみての感想をお願いします。
解放少女 SINはお話がすごく壮大なので,収録が大変になるんじゃないかと思っていました。でも最初にスタッフの方とご相談させていただいたとき,あまり先のシナリオを読み込まず,そのときの(台本の)ブロックを持ってきて下さいと,言ってもらえたんです。
そのおかげで,収録のたびに新しい事実が判明していき,まるで,1つの小説を読んでいるような感覚でしたね。あと,とにかくセリフの量が多く,アニメの1クールくらいのスケジュールでやらせていただいたので,大変ではあったんですが,楽しかったです。
明坂聡美さん(以下,明坂さん):
私が演じたかぐやは,真っ直ぐで強い芯を持っていて「強い日本を目指そう!」と思っている女の子なんです。でも私自身,そういうキャラクターを演じるのが初めてだったので,とても苦労しました。戦闘パートの収録では「リズム感を大切に」と言われて,何度か取り直しもありました。
あとかぐやは,軍事的な言葉をかなり使うんです。普段,使わない言葉なので,アクセント辞典や百科事典を引きながら演じました。
佐藤利奈さん(以下,佐藤さん):
ミブリは,キャラクターを見てもらえれば分かるとおり,かなり“ぶっ飛んだ”感じの女の子です。
自分の好きなことに対しての情熱はハンパじゃないんですけど,それ以外のことについてはまったく関心をもたないという一芸に秀でたタイプですね。なので,演じるときはどこまでやっていいかを,スタッフの方と相談しながら収録しました。
彼女は,話すスピードが人とは違っているので,演じるのに苦労しましたが,「聞いていて気持ち悪くなるくらいがいいよね」ということで落ち着きました(笑)。ミブリは,いい意味で物語を引っかき回す役割の人だと思うので,演じていてとても楽しかったです。
石原夏織さん(以下,石原さん):
私が演じた凪冴はエリートとして育ってきているので,自信家で強気な性格なんです。そういうキャラクターは今まで演じていなかったので,最初は不安でした。
でも,スタッフさんとお話をしていく中で,だんだん凪冴というキャラクターの「動いてる姿」がイメージできるようになっていきました。それにともなって,演じるのも楽しくなってきたんです。終盤では,最初の不安は一切なくなっていました。自分の中になかったものを,凪冴に引っ張り出してもらった気がしますね。
能登麻美子さん(以下,能登さん):
本作を知ったとき,若い子が閣僚や大統領をしているという設定が,すごく面白い作品だと思いました。ただ,物語自体はとてもハードだったので,「この先どうなっていくんだろう」という思いもありました。
私が演じた聖は,失われた日本の文化を復興させようとしていて,とくに,食に対する思い入れが強い子なんです。その理由が彼女の生い立ちにつながってくるので,ぜひ注目してほしいですね。
あと解放少女 SINは設定が深くて,グングン入り込んでいける物語なので,改めて,ほかのキャストさんのストーリーをじっくり知りたいと思いました。収録終盤では,ホッとすると同時に,寂しさもありました。
小松未可子さん(以下,小松さん):
私は収録が一番最初だったので,スタッフさんと一緒に,キャラクターを作る作業から入りました。なので,収録を始めるまでに時間がかかりましたね。
小神子自身,「負」の部分を持っているキャラクターなんですけど,そこには必ず理由があるんです。単純にぶっきらぼうだったりクールだったりするのではなく,バックボーンが存在するんですね。小神子を演じていく中では,そういう部分と向かい合うシーンが多かったなと感じました。
私は収録をする時にキャラクターを自分に入れてから臨むタイプなので,小神子を演じるさいは,スタジオに向かう足取りがとても重かったです(笑)。でも,今までは,こんなにキャラクターと向かい会える機会がなかったので,貴重な経験をさせていただいたと思っています。
――解放少女 SINの作品の魅力は,どんなところにあると思いますか?
海堂清人 |
明星かぐや |
安之雲ミブリ |
可愛い女の子がたくさん出てくるんですけど,「可愛さ」だけをメインに押し出すのではなくて,日本の名所や政治的な部分,さらに解放機と呼ばれるロボットなど,色んな要素があるのが見どころです。ストーリーは,一見難しそうなんですが,すごく分かりやすく作ってあるので,どなたでも楽しんでもらえると思います。
明坂さん:
キャラクターのビジュアルだけを見て買った人は,こんなに奥が深い作品だったのかとビックリしちゃうと思います。国会が舞台になっていることに加え,閣僚同士の会話も凝った作りになっているので,選挙の特番みたいに見えるシーンもあるかもしれないです(笑)。
あと解放機に乗っているシーンでは,命を賭してでも大国に勝とうという覚悟が見えます。そういう部分に,すごく魅力を感じました。
佐藤さん:
このゲームは,物語が骨太なだけじゃなくて,謎がいっぱいあるんですよね。その謎が1つ1つパズルみたいにはまっていって全貌が見えてくるので,好きな人はどんどんのめりこんでしまうと思います。私も台本をいただいて一気に読んじゃいました。
あと,キャラクターが人間くさいので,非常に濃い人間ドラマが描かれているのも特徴です。生々しい部分もあるので,そういうのが好きな方にはぜひプレイしてみてほしいですね。私はバッドエンドがとても大好きなので,みんな,1回失敗すればいいよ(笑)。
石原さん:
私は,最初は選挙とかが「何を言っているのかよく分からない」と思っていましたが,演じているうちにだんだん理解できるようになりました(笑)。
あと,最初に起こした行動が,物語が進むにつれて,しっかりと解決されていくという部分は,やっていて達成感につながりましたね。
能登さん:
キャラクターそれぞれがガチで生きているというか,容赦ないんですよね。その熱量はすごい魅力だと思います。
あと,先ほどオープニング映像を拝見したのですが,和のテイストが盛り込まれていて,とってもカッコよかったので,映像や音楽にもぜひ注目してほしいです。
小松さん:
キャラクターが,それぞれ深く掘り下げられていて,すごく濃い話になっているので,佐藤さんがおっしゃったように,バッドエンドを大量にやっていただきたいですね(笑)。まったく想像のつかない終わり方をすることもあるので,いろいろなルートを試してほしいです。
――それでは最後に,発売を楽しみに待っているファンの方へメッセージをお願いします。
環 小神子 |
不破 聖 |
左近田凪冴 |
解放少女 SINは,皆さんの期待を裏切らない完成度になっていると思いますので,ぜひ楽しみにしていて下さい。
あと,本作は映像化しても栄える作品だと思いますし,ファンの方の望む声があればそういった展開もあり得ると思います。
明坂さん:
長編小説を読んでいるかのような重量感があり,人の思いが凝縮されている作品だと思います。私の演じているかぐやはとても壮絶なストーリーを歩むので,そこのところも注目してくだださい。
佐藤さん:
色んなキャラクターのルートがあるので,ハッピーエンドからバッドエンドまで,すみずみまで遊んでいただいたいですね。
そして,しかるべきところに感想を送ってもらいたいれば,映像化などで,私達もまた集まれるかもしれないので,ぜひよろしくお願いします(笑)。
石原さん:
各キャラクターのルートで物語が大きく変わってくる作品だと思うので,すべてのキャラクターでプレイしていただきたいですね。そうすれば,本作のストーリーの本当の姿が見えると思うので,ぜひたくさんプレイして下さい。
能登さん:
皆さんの熱や魂がいっぱいこもった作品なので,ぜひ大空を飛び回って,1つ1つクリアしていってほしいですね。ハッピーエンドとバッドエンドを,両方見ていただけたらと思います。
小松さん:
先ほどオープニング映像を見ましたが,本当に駆け抜けるような爽快感がありました。ただ,一方で,ドロドロしたお話や,すごく深い個人の物語など,すみずみまでやり込めるゲームですので,ぜひいろいろな楽しみ方をしてください。
解放少女 SINをプレイしてもらって,「楽しかった」「アニメが観たいなー」などと感想を送ってもらえれば,私達もより一層頑張れると思いますので,ぜひ応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
「解放少女 SIN」公式サイト
- 関連タイトル:
解放少女 SIN
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2013 MAGES. / 5pb. / Planet G Co., Ltd.
(C) 2012 LEVEL-5 Inc. / GRASSHOPPER MANUFACTURE INC.