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[gamescom]「Dead Island: Epidemic」がgamescom 2013にプレイアブル出展。Free-to-PlayのMOBA系ゲームになった「Dead Island」はどういうゲームなのかを紹介
本稿では,Free-to-Play型の,MOBA
(Multiplayer Online Battle Arena)ならぬ“ZOMBA”(Zombie Online Multi
player Battle Arena)ゲームがどのようなものか,会場で体験できたバージョンの内容を紹介しよう。
簡単に説明しておくと,MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)とは,リアルタイムストラテジー(RTS)をベースに,チーム対戦とRPG的な成長要素を重視したオンライン専用ゲームを指す。「League of Legends」や「DotA2」(Defense of the Ancient 2)に代表され,最近ではとくに海外でのプレイ人口が増加している。
「Dead Island」シリーズと言えば,一人称視点でゾンビと戦うサバイバルアクションで,累計で500万本以上の売上を達成した,Deep Silverの看板タイトルだ。それが見下ろし型三人称視点のMOBA系ゲームになったのだから,気になる人も多いだろう。
ちなみに,Deep Silverの担当者によれば,「Dead Island: Epidemic」はあくまで“ZOMBA”ゲームで,先述のMOBA系タイトルとは張り合うつもりなどないとのこと。
DeepSilverが謳う本作の特徴は,「PvPvPvE」というもので,4人構成のサバイバーチーム3つと,AI操作によるゾンビチームによる4つ巴の戦いを楽しむというものだ。
ゲームの舞台背景は,これまでの「Dead Island」シリーズを踏襲しており,以下のようなものとなっている。
太平洋の南海の島「バノイ島」で発生したゾンビ菌のアウトブレイクが周囲の島々にも広がり,エピデミックな状態になってしまう。
救援を待つどころか物資の枯渇に苦しむ危機的な状況下で,サバイバー達は小さなグループに分かれて物資を求め,その中ではサバイバー同士の戦いをもためらわない,という設定なのだ。
今回のデモで紹介されたマップは円状のもので,3つのサバイバー勢力は,均等な距離に保たれたポイントからスタートする形になっていた。
マップ内の中央付近には物資が用意されていて,より多くの物資を自分の陣地に持ち帰ったチームが勝利する,というのが基本ルールである。このあたりが,チーム対チームで戦って相手の本拠地を制圧したほうが勝利という,MOBA系ゲームとは異なっているポイントだ。
マップの至るところにゾンビが群れをなして徘徊しており,単独行動を取ろうものなら,あっという間にゾンビ達に取り囲まれてしまうため,チーム単位での行動が基本となる。ここにも,4人1組で団結するという「Dead Island」シリーズらしさはしっかりと残されている。
今回試遊したバージョンのプレイアブルキャラクターは,タンク(男),ヒーラー(女),アサシン(女)の3種類。正常な人間キャラと,ゾンビ化が進んでしまった半ゾンビ(?)状態のキャラ,合わせて6キャラが選択できるようになっていた。
なお,筆者がプレイした半ゾンビ状態のアサシン(女)は,両手にチェーンソーを持って戦うスピードタイプだった。また,少なくとも6段階のレベルアップが用意されており,レベルが上がるにつれて凶暴さも上昇するようだ。
正常の人間キャラと半ゾンビ状態のキャラの性能差までは確認できなかったが,ゲーム性を考えれば,同等のバランスに調整されていると見ていいだろう。
そのほか,今回体験したデモでは詳細まで確認できなかったが,マップ内で見つけたアイテムを組み合わせて強力な武器を作成するという,クラフティング要素も用意されているそうだ。
冒頭でも書いたように,本作はFree-to-Play型ゲームとして制作が進められており,プレイアブルキャラクターなどのデジタルアイテムを販売するビジネスモデルを採る予定だという。
リリース時期は未定だが,公式サイト(※英語)では,アーリーアクセスのサインアップも開始しているので,気になる人はチェックしてみてほしい。
「Dead Island: Epidemic」公式サイト(※英語)
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Dead Island: Epidemic
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