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Microsoft,同社初の液晶一体型デスクトップPCやWindows 10の次期大型アップデート計画を発表。Windows 10にゲーム実況機能を搭載
クリエイター向けのディスプレイ一体型PC
Surface Studio
CPUにはSkylake世代のノートPC向け4コア製品を,GPUにはMaxwell世代のノートPC向けGeForce GTX 900シリーズを採用しているので,ゲーム用途に使えないこともない(表)。
北米では,2016年12月15日発売の予定で,価格は2999ドル(税別)から。かなり高価な製品となっているので,相当に人を選ぶものとなりそうだ。
CPU | GPU | メインメモリ容量 | グラフィックス メモリ容量 |
ストレージ |
Core i7-6820HQ | GeForce GTX 980M | 32GB | 4GB | 64GB SSD+1TB HDD |
Core i7-6820HQ | GeForce GTX 965M | 16GB | 2GB | 128GB SSD+1TB HDD |
Core i5-6440HQ | GeForce GTX 965M | 8GB | 2GB | 128GB SSD+2TB HDD |
Surface BookにGPU強化の新モデル登場
キーボードドック部分と液晶ディスプレイ部分が分離可能な2-in-1 ノートPC「Surface Book」に,グラフィックス性能を強化した新製品が登場した。北米では2016年11月10日に発売の予定だ。
従来モデルは,キーボードドック側に「GeForce 8G」と称する,「GeForce 940M」ベースのGPUを内蔵していたが,新しい性能強化モデルでは,GPUとして「GeForce GTX 965M」を採用したのが特徴で,これによってグラフィックス性能は2倍になったとMicrosoftはアピールしている。
単体のタブレットPCとしても動作するディスプレイ側には,CPUとしてSkylake世代のCore i7を搭載。メインメモリ容量は8GBまたは16GB,内蔵ストレージ容量は256GB,512GB,1TBとなっている。価格は,メインメモリ容量8GB,ストレージ容量256GBのモデルで2399ドル(税別)だ。
2017年春のWindows 10大型アップデートは「Creators Update」
イベントでは,Windows 10のアップデートプランも説明された。2017年春に予定されている次期大型アップデートは,「Creators Update」と呼ばれており,Windows 10ユーザーに無償で提供される予定だ。
Creators Updateでは,とくに3Dモデルを扱う機能が多数盛り込まれるという。たとえば,Windows標準のペイントソフト「Paint」が,3Dモデルの作成が可能な「Paint 3D」となったり,スマートフォンのカメラを使って3Dモデルデータを作成し,Windows側で利用できるようになったりといった機能が追加される予定だ。
また,仮想現実(以下,VR)や拡張現実(Augmented Reality,以下 AR)向け技術「Windows Holographic」に対応するVRヘッドマウントディスプレイを,AcerやASUSTeK Computer,Dell,HP,Lenovoが開発しており,2017年春には,最も安価な製品が299ドル(税別)で登場すると予告している。
ゲーマー向けの機能としては,ゲーム映像配信サービス「Beam」(関連リンク)と連携したゲーム実況配信機能が,Windows 10に実装される予定だ。
ただ,現状のBeamは,日本のゲーマーが多く利用するサービスではないので,Windows 10が標準対応したとしても,頻繁に利用されるようになるのかどうかは,なんとも言い難い。Beam以外のサービス――TwitchやYouTube,ニコニコ生放送など――への対応も期待したいところである。
そのほかにも,Xbox Live上でユーザーが独自のゲームトーナメントを開催する機能が開発中で,Windows 10とXbox Oneに提供する予定であるという。トーナメントに使用するゲームのプレイモードや勝敗の決定方法をユーザーが選択できる機能を備えているので,おそらくはゲーム側の対応も必要になるのではないだろうか。
MicrosoftのWindows 10イベント特設ページ(英語)
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