［TGS 2016］PLAYISMの新作タイトルが紹介。「LA-MULANA 2」は来年春にリリース予定，「STARBOUND」などはコンシューマでも展開

　千葉県の幕張メッセで，9月15日〜18日にかけて開催されている（一般公開日は17，18日）東京ゲームショウ2016。それに合わせて，近隣の施設にてアクティブゲーミングメディアによるPLAYISM新作タイトルのメディア向けプレゼンが行われた。本稿では，その模様を紹介しよう。

STARBOUND

　「STARBOUND」は，Chucklefishによるサイドビュー視点のサンドボックスゲーム。Steamでは，7月に製品版がリリースされたばかりだ。「テラリア」の開発に携わった人物が本作の開発にも関与しているため，全般的なゲームデザインは「テラリア」と似ているが，複数の惑星を渡り歩いていくなどSF色が強い設定となっている。本作は，コンシューマ機向けの移植も予定されている。

STARDEW VALLEY

　「STARBOUND」と同じくChucklefishがリリースする「STARDEW VALLEY」は，「牧場物語」シリーズにインスパイアされた農業生活シミュレーションゲーム。プレイヤーはとある村の新たな住人となって，畑で作物を育てて生活の糧にし，さまざまな形で人々と関わっていく。本作はPC版を2016年内に，コンシューマ版を2017年初旬にリリースする予定とのことだ。

Will: A Wonderful World

　「Will: A Wonderful World」は，神となって人々の運命を変えていく，中国のデベロッパによるテキストアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは人々の行動を変えることができるのだが，単純に行動のタイミングを変えるほか，自己紹介のセリフを入れ替えることでキャラクターの設定を変化させたり，物事における起承の前後を入れ替えたりすることも可能となっている。本作のゲームシステムは，「街」や「ダンガンロンパ」「逆転裁判」などに影響を受けているという。

READ ONLY MEMORIES 2064

　「READ ONLY MEMORIES 2064」は，2064年のネオサンフランシスコという都市を舞台にした，オールドファッションのテキストアドベンチャーゲーム。ジャーナリストである主人公のもとに“超有能AI”のチューリングが転がり込んできて，友人の失踪を告げるところから物語がスタートする。

　「スナッチャー」に影響を受けており，当時のアドベンチャーゲーム市場における同作の“異質さ”を目指した内容になっているという。リリースは来年前半となる予定だ。

LA-MULANA 2

　大きな期待を受けながらも，開発が長期化しているため不安の声も少なくない「LA-MULANA 2」。そんな本作について，NIGOROの楢村 匠氏から，2017年春にリリースとなることが宣言された。本作も，PC版を皮切りにコンシューマ機でも展開されるという。

プリンキピア マスター・オブ・サイエンス

　「プリンキピア マスター・オブ・サイエンス」は，歴史上の科学者となって現代における“近代科学の創始者”を目指す，言うなれば“中世学会シミュレーションゲーム”だ。科学の世界で名を上げるには，勉強で学力を上げるほか，誹謗中傷でライバルを失墜させることも必要となる。シナリオ展開は可能な限り史実を元にしているため，化学技術の歴史を学べるという側面もあるという。

　本作は9月10日にアーリーアクセス版が公開されたばかり。システムはほぼ完成しており，現在はゲームバランスや演出などを調整している段階とのことだ。

STARR MAZER DSP

　「STARR MAZER DSP」は，現在開発されている「STARR MAZER」というゲームのスピンオフタイトル。「STARR MAZER」はシューティングゲームとアドベンチャーゲームが融合したタイトルだが，そのシューティングゲームパートを開発しているうちに，単体でゲームとしてリリースできるレベルだと気付き，本作が開発されたという。
　シナリオ的には，「STAR MAZER」から230年前の物語となっており，本作を楽しむことで「STAR MAZER」本編をさらに楽しめるとのことだ。

　基本的なシステムはオーソドックスな横スクロールシューティングゲームだが，本作で特徴的なのが「プレイ中に稼いだポイントでカードパックを購入し，隊員を集める」というシステムだ。どのような隊員が手に入るか，手に入った隊員をどこで使うかによって，プレイごとに異なる戦略が求められることになる。

　本作は，PCエンジン向けシューティングゲームへのリスペクトが多分に含まれているという。

マッドファーザー

　「マッドファーザー」は，日本のインディーズゲーム開発者・せん氏によって作られたホラーアドベンチャーゲーム。フリー版が配信されているが，PLAYISMおよびSteamで配信される有償版はグラフィックスの改善やイベントの追加などが施されている。発売日は9月23日で，価格は498円（税込）。

スクリーンチート

　一般的な用法での“スクリーンチート”とは，画面分割でFPSなどをプレイしているときに，対戦相手の画面を覗き込んで位置や状況を把握する行為のこと。その名をタイトルに冠した本作は，「対戦相手の姿が見えないため，対戦相手の画面から状況を推察して攻撃しなければいけない」という，スクリーンチートに特化した内容となっている。

　本作のPC版はPLAYISMにて配信中。また，9月29日にはPS4版がリリースされる。

プレゼンのため，各国から集まったデベロッパーの皆さん

「PLAYISM」公式サイト

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