プレイレポート
[E3 2014]幻想的なグラフィックスに惹かれる「Entwined」をプレイ。愛し合う魚と鳥の魂は一つになれるのか
プレスカンファレンスで披露された映像は,独特のグラフィックスが印象的だったが,果たしてどんなゲームなのか。E3 2014の会場にプレイアブル出展されていた本作を紹介していこう。
本作は,ジャンルとしてはアクションになるのだが,実際は「風ノ旅ビト」などに代表される,幻想的な世界観を楽しむタイプの作品だ。本作の主人公となるのは,オレンジの「魚」と,ブルーの「鳥」。
二人(一匹と一羽?)は愛し合う仲だが,海を泳ぐ魚と空を飛ぶ鳥とでは,あまりに大きな壁が立ちはだかっているのは言うまでもない。そんな二人が一つになれるよう,魂を導いてあげるというのがプレイヤーの役目だ。
ゲーム中は,左アナログスティックで魚を,右アナログスティックで鳥を操作する。そして魚と鳥の位置を調整しつつ,正面から飛んでくる「メモリー」を集めるのが,プレイ中の主な目的となる。
ただし,メモリーが飛んできたあとは壁のような物体が飛んでくるので,うまく回避しないとせっかく集めたメモリーを失ってしまう。壁を抜けられる場所は,魚ならオレンジ,鳥ならブルーに色付けされており,またメモリーもそれぞれの色に輝いているので,基本的には「魚と鳥を各色のオブジェクトが飛んでくる場所に移動させる」と思っておけばOKだ。
言葉にすると簡単そうだが,壁が複数枚連続で飛んでくると,移動のタイミングがズレて衝突してしまったり,あるいは左右で違った操作やタイミングを要求されたりと,位置を合わせるだけでもけっこう難しい。
魚と鳥の両方のメモリーを最大まで溜めると,二人の移動が加速して,壁だけが飛んでくるようになる。そして,そのまま何枚か無事に突破することができれば,魚と鳥が合わさり一体のドラゴンへと姿を変える。
ドラゴンになると,これまでのオブジェクトが飛んでくるステージとは異なり,自由に飛びまわれるエリアに移動するのだが,ここが非常に美しい。それに加えて,ドラゴンが通った軌跡が光り輝く演出もあり,ただ飛んでいるだけでも目を奪われること間違いなしだ。なお,このエリアには特別なクリア条件はなく,軌跡を残したあとで出現する光に触れると,自動的に次のステージへ移行することになる。
ちなみに,ストーリーモードはステージクリア型なのだが,各ステージは「Lifetime」(生涯)と名付けられている。これは筆者の予想だが,その生涯において,魚と鳥が幸せな記憶を得られたか,障害を乗り越えられたか,最後に一つになれたかといったことを,ステージを通して描いているのだろう。
各ステージやクリア後のエリアも,それぞれモチーフが違っており,その内容を想像してみるのも楽しい。トレイラーやスクリーンショットを見て雰囲気にピンと来た人であれば,ぜひ触ってもらいたいタイトルだ。
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