プレイレポート
危険なダンジョンは「おしおき」のパワーアップで乗り切れ! 「クリミナルガールズ ブーセ」プレイレポート
「半罪人」達をダンジョンと「おしおき」で更正させよう
ガールズ達は,このままではいずれ大きな罪を犯して地獄に落ちてしまう(※コンシューマ版とは違い,生きたまま地獄の更正施設に入れられている)。更正するには七つのダンジョンに潜り,ガールズの罪悪感が形となったモンスター「ブーセ」と戦う「ヨミガエリ」の試練をクリアしなければならない。そんなガールズ達を指導するのが「教官」であるプレイヤーの役目。ダンジョンに巣食うブーセに勝てるようにするため,ガールズ達を鍛えたりおしおきしたりするのだ。
本作には多くのガールズ達が登場するが,彼女達は「強欲」「暴食」「憤怒」「嫉妬」「色欲」「怠惰」「傲慢」の七つの「罪属性」を持っている。これは彼女らが負った罪なのだが,ゲーム的にはガールズの能力傾向を分類したものとなる。
素早さが特徴の強欲,回復系スキルを使う暴食,攻撃力の高い憤怒,万能型の嫉妬,相手を状態異常にする色欲,行動は遅いが防御に優れた回復役の怠惰,魔法攻撃が得意な傲慢……と,罪のイメージに即した能力を持っているというわけだ。
序盤戦ではガールズを手に入れられる機会が限られているため,属性を気する余裕はないと思うが,特定の罪属性が仲間にいると連携攻撃を出せるガールズもいるので,一応,罪属性も気に掛けておいたほうがよいだろう。
新たなガールズは,ダンジョン内で拾える「罪」アイテムと,「タノマレゴト」(いわゆるクエスト)を達成するともらえる「罰」アイテムを使って召喚する。
罪アイテムは罪属性と同じく七種類あり,召喚の際にはこのうち四種類の投入量を決定する。つまり,罰アイテムと四種の罪アイテムを使えば新たなガールズが手に入るというわけだ。「艦隊これくしょん -艦これ-」や「刀剣乱舞-ONLINE-」と似た方式だが,やはり本作でも特定のガールズを指名することはできない(多めに投入した属性のガールズが召喚される傾向はあるようだ)。罰は貴重だが,ガールズの数が少ないと戦いが厳しくなるため,できるだけ早めにパーティ人数上限の5人分を揃えておきたい。
ダンジョンには危険がいっぱい
ダンジョンは,いわゆる見下ろし型で表示される。カーソルキーやマウスで教官を動かして探索を行っていく。マウスでも遊べるが,ダンジョン内の移動ではキーボードの矢印キーを使ったほうが圧倒的に効率的だろう。マウスだと移動先をいちいちクリックしないといけないが,キーボードだと進みたい方向のキーを押すだけでよいからだ。
最初は自分のいる通路くらいしか見えないが,部屋に入るとマスクが外れて中が見えるようになる。画面左上にオートマップもあるので,迷うことはまずないだろう。
ダンジョンの内には,宝箱とさまざまな色をした光「キラキラ」,そして幽霊のような姿をしたブーセ達が待ち構えている。
ダンジョン内にある宝箱の中には,おしおき用のアイテムが入っている。冷たい液体を飛ばす「イタズラ水鉄砲」や,服を溶かす液体が塗られた「どろどろグローブ」など,かなりアブナイ品物ばかりだが,ガールズの更正を促すためにできる限り集めておこう。
キラキラの正体は触れてみるまで分からない。「罪」やアイテムが手に入ったり,回復したりすることもあれば,ダメージを受けることもある。とくに罪は新たなガールズを「召喚」するために必要なので,積極的にキラキラを回収していきたいところだ。
ブーセに触れると戦闘がスタートする。戦闘は,いわゆるコマンド入力式のターン制で,「SPD」が高い者から攻撃を行っていくというオーソドックスなスタイルなので,似たようなターン制RPGを遊んだことのある人ならすぐに馴染めるだろう。
ガールズは通常攻撃に加え,「バトルスキル」を使うことができる。バトルスキルは,敵全体を攻撃したり,味方の能力を上げたりと強力な効果を持つが,使うにはMPが必要になる。序盤戦ではMPも低いため,ここ一番まで取っておいたほうがよいだろう。
ここで役立つのが「オート戦闘」だ。ターンごとにコマンドを入力せずとも,戦闘終了まで自動で戦い続けてくれるため大変便利。序盤の雑魚戦はすべてオート戦闘に任せてしまってもよいくらいだ。戦闘に勝てれば,ガールズの成長に役立つOPや「ソウル」を入手できるので,どんどん戦っていくといいだろう。
戦闘中にダメージを受けるとガールズの服がボロボロになっていくのだが,喜んでばかりもいられない。序盤戦は回復手段が乏しいうえ,ガールズのHPが尽きると「ロスト」してしまうからだ。
ロストしたガールズはパーティからいなくなってしまう。ガールズを手に入れる機会が限られている本作ではかなりの痛手だ。「魂の雫」があれば助けることができるが,貴重なアイテムなので無駄遣いをするわけにもいかない。
ガールズは本拠地にある「教官室」でのみレベルアップできるため「高レベルパーティに低レベルのガールズを放り込み,危険なダンジョンへ潜る」というスパルタ育成にはロストの危険が伴うということをあらかじめ頭に入れておこう。
幸い,ブーセからは確実に逃げられるようなので,危険を冒すくらいならさっさと逃げ出してしまったほうがよいだろう。
ダンジョン内でエレベーターを見つけると,下のフロアへと進むことができる。5フロアごとにボスがいて,倒すと教官室へ帰る特別なエレベーターを使うことができる。言い換えれば,「ダンジョンに入ったら,5フロア突破してボスを倒さない限り帰れない」というわけだ。
一応,「大脱出」スキルか「大脱出ドア」アイテムがあればダンジョンから抜け出せるものの,アイテムを落とす危険とパーティ全員のHPとMPが1になってしまうという副作用がある。ガールズの回復にはかなりの時間がかかるため,無謀なチャレンジは控えたいところだ。
愛あるおしおきで更正を促す
さて,ダンジョンでOPとおしおきアイテムをガッチリ稼いだあとは,お楽しみのおしおきタイムだ。双六風の「おしおきマップ」に沿って,おしおきや能力アップを行っていく。
おしおきは,ガールズにあんなことやこんなことをしていくミニゲームだ。基本的にはガールズの「弱点」をクリックして「興奮度」を上げ,興奮度をMAXにできればクリアだが,時間ないしクリック数に制限がある。クリックした位置が弱点に近いほどたくさんのハートが飛び,興奮度も大きくアップする。ガールズの反応を手がかりにじっくりと弱点を探していこう。顔などをクリックした場合は興奮度が下がってしまうことが多いので注意。おしおきは暴力ではなく,あくまで愛ある指導というわけだ。
おしおきの種類ごとに,操作方法とガールズへの効果が少し異なるのが面白い。「スケスケ水遊び」の場合,「イタズラ水鉄砲」で水を掛けると服が透けていく。「どろどろ指導」は,マウスを小刻みに動かしてガールズの身体をこすると,「どろどろグローブ」に塗られた謎の液体で服が湿っていく。「ぶるぶるマッサージ」の場合「ぬるぬるリモコン」を動かし,弱点でホールドするとガールズが乱れていく……といった具合だ。
おしおきに成功すればさまざまなスキルを覚えていくため,ガールズ全員にまんべんなくおしおきしていくのがいいだろう。グラフィックスが過激なうえ,音声も出るのでプレイする際は周囲に注意したほうがよいのは言うまでもない。
おしおきマップは,能力アップマスの間におしおきマスが点在しているといった配置で,これに沿った形でしか更正を進められない。能力アップマスを飛ばしておしおきしまくるようなことはできないというわけだ。ある程度ゲームが進むと,おしおきの間隔が長くなってしまうが,そこはガールズへの愛で乗り切るといいだろう。
ガールズとのふれ合いにも注目!
「シナリオトーク」や「きまぐれトーク」でのガールズとのふれ合いも本作の見どころだ。これらはそれぞれ迷宮内で発生するイベントで,それぞれのガールズの覚醒に関わる会話イベントがシナリオトーク,ガールズ2名がいると発生するのがきまぐれトークだ。
シナリオトークは,ガールズ1名ごとに数種類用意されており,それぞれ発生する迷宮と階層が決められている。1段階めのシナリオトークの場合,セイメイなら色欲の迷宮地下5階,ネリザだと憤怒の迷宮地下5階……といった具合だ。
特定のガールズを決められた迷宮の階層へ連れていくと,「!」付きの吹き出しが出現するので,これに触れるとシナリオトークがスタートする。
逃げ出したセイメイを捕まえてお説教したり,ネリザの肩を揉んだり,自分の罪属性が「色欲」であることに納得がいかないショーコに手を焼くなど,教官であるプレイヤーとガールズの触れあいが描かれる。ところどころでは選択肢も出現するので,ガールズにちょっと惑わされてみたり,きっぱりと教官としての務めを果たしたり,好きなものを選んでみよう。シナリオトークは後半にいくほどシリアスなものになるので,ガールズへの思い入れもひとしおだ。
きまぐれトークは複数のガールズの組み合わせで発生するので,お気に入りのガールズを連れ,きまぐれトーク探しに迷宮をさ迷うのも面白いだろう。
ガールズの可愛らしさに目を奪われがちになるが,ダンジョンの探索にキッチリとリスクが設けられているため,慎重にプレイや育成を進めなければならない側面もあるなど,マゾめのダンジョンRPGとして面白く遊べるという印象だ。歯ごたえのあるブラウザゲームを探している人は,一度試してみるのも面白いのではないだろうか。
「クリミナルガールズ ブーセ」公式サイト
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クリミナルガールズ ブーセ
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