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[TGS 2014]この触手感がすごい。独特の存在感を放っていた「Mark of the Old Ones」のプレイレポート
プレイヤーが操作するのは,球状の形をした「Mogal」という名の生物。Mogalはジャンプしたり,自分から転がったりはできないが,複数の触手をまとめて腕のように伸ばして,天井にぶら下がったり,障害物を取り除いたりできる。プレイヤーは左右のアナログスティックで2組の触手を操作し,洞窟を進んでいくことになるのだ。
筆者も実際にプレイしてみたが,ゲームの性質上,慣性を殺さないようにしながら触手を出していく必要があり,いったん勢いを失ってしまうと一気に難しくなるという印象だ。独特の操作方法ということもあり,短いプレイ時間ではまともに進むことさえ難しかった。
ただ,開発者の人が見せてくれたプレイは,Mogalがまるで飛ぶように洞窟内を進んでいったり,スイッチにぶら下がって仕掛けを作動させたり,障害物を巧みにかわしたりと,かなり見応えがあった。何よりその触手の動きが,単に“生き物のような”という感じではなく,“いい意味で気持ち悪い”リアルさで,印象に残った。
この触手の動きは,専用のシミュレーションエンジンによって生み出されていて,デザイナーがアニメーションをいじるようなことはしていないとのこと。
下に掲載する本作のプロモーションムービーと,シミュレーション技術の紹介ムービーを見てもらえれば,その“触手感”が分かってもらえるはずだ。
タイトル名から気づいた人もいるかもしれないが,本作の世界観はクトゥルフ神話に影響を受けているという。
また,ゲームでは「メトロイド」にインスパイアされているとのこと。筆者が今回プレイした部分ではがらんとした洞窟を進んでいくだけだったが,上のムービーでは,Mogalが敵のようなキャラの隙間を縫って進んでいくようなシーンもあり,言われてみればそんな雰囲気も感じられる。
本作はPCとPlayStation 4向けに開発されており,PC版は今月中にもリリース予定で,現在公式サイトでプレオーダー受付が行われている。ゲーム性も世界観もなかなか独特なので,万人向けではないかもしれないが,気になった人は一度プレイしてみてはどうだろうか。なお,当然ながらPC版のプレイには2本のアナログスティックを搭載するゲームパッドが必要となるので,その準備もお忘れなく。
「Mark of the Old Ones」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設ページ
- 関連タイトル:
Mark of the Old Ones
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