アイ・オー・データ機器(以下,I-O DATA)のゲーマー向けディスプレイ「GigaCrysta」が,
ついに光った。
正面向かって背面右寄りにあるGigaCrystaのロゴにフルカラーLEDが複数埋め込まれ,七色でアニメーションしていた
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上の写真は,東京ゲームショウ2018のIODATAブースに置いてあった,23.6インチ,解像度1920
×1080ドット対応で垂直リフレッシュレート144Hz表示対応のTN型液晶パネルを搭載するゲーマー向けディスプレイ「
LCD-GC242HXB」の背面だ。24インチ液晶パネルを採用する現行製品「
LCD-GC241HXB」の(サイズ違いな)後継という位置づけになると思われる新製品で,I-O DATAも世の中の流行に乗ってきたというわけである。
こちらがLCD-GC242HXBの表面。液晶パネルは当然のことながらノングレア(非光沢)加工済みだ
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背面のLEDイルミネーションを制御する機構はIODATA製ディスプレイでお馴染みのOSD(On-Screen Display)メニューへ統合されており,付属のリモコンから制御できる。メニューを見せてもらったが,「変化パターン」には,
- 常時点灯
- ブレス:明滅
- ウェーブ(←):右から左へ色変化するアニメーション
- ウェーブ(→):左から色へ色変化するアニメーション
- レインボー:七色に変化するアニメーション
の5つがあって,さらに明るさや色,アニメーションの速度も調整できるようになっていた。IODATAいわく,マザーボードメーカーなどが提供している各社独自のLEDイルミネーション制御技術との連係についても対応を検討しているとのことである。
LCD-GC242HXBのOSDメニューにあったLEDイルミネーション制御系メニュー
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入力インタフェースはDisplayPort
×1,HDMI TypeA
×3。LCD
-GC
241
HXBではこれらに加えてアナログRGB
(D-Sub 15ピン)
×1があったが,アナログ入力がなくなったのは時代だろうか。
なおIODATAによると,LCD
-GC
242
HXBでは光ること以外に高コストパフォーマンスも追求しているそうで,LCD
-GC
241
HXBにあった高さ調整機構や90度回転(ピボット)機能,そしてリモコンなども省くことで,LCD
-GC
241
HXBよりも安価な価格設定を狙っているそうだ。I-O DATAの場合,「参考展示」品は高い確率でほぼそのまま製品化されることが多いので,期待して待ちたい。
LCD-GC242HXBの背面。スタンドはかなりシンプルだ
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65インチの4Kディスプレイも参考展示中
I-O DATAブースではもう1つ,65インチ,解像度3840
×2160ドットのADS(Advanced super Dimension Switch,IPS系の派生)パネルを搭載する液晶ディスプレイ「LCD-M4K651XDB」の参考展示もチェックすることができた。
こちらはGigaCrystaシリーズの製品ではなく,どちらかと言えばデジタルサイネージ向けで,「一般販売するので,ゲーム用途でも使いたいならどうぞ」的な位置づけだが,非テレビな65型ディスプレイはなかなか選択肢がないため,大画面好きなら食指が動くかもしれない。
LCD-M4K651XDB。東京ゲームショウということで,デモはPC版「FINAL FANTASY XV」
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しかし「ウリの新機能」は,日時で自動的に電源をオン/オフするというものだった。駅など,常設するタイプのデジタルサイネージでは便利に使えるはずである
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I-O DATAによると,HDR10信号の入力に対応する点や,DisplayPort 1.2
×1,HDMI 2.0 Type A
×1,HDMI 1.4 Type A
×2,アナログRGB(D-Sub 15ピン)
×1の入力に対応する点など,基本仕様は現行の55型4Kディスプレイ「LCD-M4K552XDB」と共通だそうだ。