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やっぱり王道はイイ。“懐かしさ”も感じるFFシリーズ最新作「FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶」のプレイレポートを掲載
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印刷2015/02/20 13:56

プレイレポート

やっぱり王道はイイ。“懐かしさ”も感じるFFシリーズ最新作「FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶」のプレイレポートを掲載

画像集 No.001のサムネイル画像 / やっぱり王道はイイ。“懐かしさ”も感じるFFシリーズ最新作「FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶」のプレイレポートを掲載
 スクウェア・エニックスのスマートフォン向け新作RPG「FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶」(ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶,iOS / Android)が2015年2月12日にリリースされた。料金形態は基本プレイ無料のアイテム課金制。

 本作は,メディア向けイベント「FINAL FANTASY for Smartphone 2015新作発表会」で発表された新作2本のうちの1つ(関連記事)。時田貴司氏を始めとした制作スタッフ達が起用されていることでも話題になったが,実際どのようなゲームに仕上がっているのだろうか。さっそく本作のプレイレポートをお届けしよう。

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 ナバルという小島で暮らす少年「トゥモロ」,そして世界を旅する冒険家であり,トゥモロの兄貴分でもある「リーグ」。この2人が,記憶を失った少女「エモ」と出会ったことから物語は動き出す。

エモと出会うと同時に,歪んだ時空から幻獣アトモスが出現し,3人は“時の狭間”に飲み込まれてしまう。そこでトゥモロ達は,クリスタルに閉じ込められた魔導士「クロノス」から重大な事実を知らされる
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 ネタバレになるので詳しい説明は避けるが,本作では「現代・中世・古代」を行き来してさまざまなクエストを攻略しつつ,物語を進めていくことになる。現時点では第1章「異世界への扉」が実装されており,続くストーリーは定期的に配信される予定だ。

 プレイしていて真っ先に感じたのは,ゲーム画面からあふれ出る「懐かしい雰囲気」だ。ドット絵風のグラフィックスもさることながら,「小島で暮らす少年」「記憶を失った少女」といったキーワードは,80〜90年代のアニメやゲームに触れて育ってきた筆者にとっては王道といえる設定である。
 さらに,ストーリーには“幻獣”“クリスタル”といった,FFシリーズの象徴ともいえる要素が深く絡んでおり,初代FF〜VIに思い入れがある人ならグッとこないわけがない。

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 もちろん,懐かしさだけが本作の魅力というワケではない。ワールドマップから街や村,森,塔などの目的地に向かったり,街や村のNPCと会話して情報を得たりといった一連の流れを,タップ操作だけで進められるのは非常に快適だ。またストーリーの本編に関わるメインクエストには「!!」,サブクエストには「!」というアイコンが表示されるなど,プレイアビリティを高める工夫も盛り込まれている。スマホアプリにおける昨今のトレンドがうまくゲームデザインに取り入れられており,とにかく遊びやすいのだ。

サブクエストへの出撃には「AP」(アクションポイント)を必要とするが,メインクエストへの出撃には不要。APは,時間経過とキャラのレベルアップで回復するため,APが残っている場合はサブクエストに挑んだほうがおトクだ
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クエスト達成報酬の一例。バトル中,画面左上に表示される「バトルスコア」ゲージを稼ぐほど多くの報酬を得られる。バトルスコアは敵を倒したり,召喚魔法を発動したりすることで増加し,ターンが経過したり,敵から攻撃を受けたりすると減少する仕組みになっている
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「幻石」次第で大きく変わるバトルのゆくえ

召喚獣が一発逆転への道を切り拓く


 本作のバトルシステムはコマンド選択式のオーソドックスなものだが,「幻石」という装備アイテムが大きな意味を持っている。幻石を装備することでキャラクターはアビリティや召喚魔法を使えるようになるほか,キャラのHPや魔力といったパラメータもアップする。幻石の性能がキャラの強さを決めるといっても過言ではないのだ。
 幻石は,敵とのバトルや,時空石を使った召喚(ガチャ)を通じて入手できる。なお幻石のレベルは,幻石や素材アイテムを合成することで上げられる。

コマンド選択のUIは銃のリボルバーを彷彿とさせる形になっており,スワイプ操作で回転させるとアビリティ/召喚魔法が切り替わる。スマホ向けRPGらしいスマートなデザインだ
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敵が幻石をドロップ
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強力な幻石が手に入る「召喚」(ガチャ)
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 装備できる幻石は,1キャラクターにつき4つまで。キャラを攻撃に特化させるもよし,防御と回復の両方をソツなく伸ばすもよし。4つの幻石をどう組み合わせるかはプレイヤーの自由だ。しかし幻石にはコストが設定されており,キャラのコスト上限を超えないよう組み合わせる必要がある。
 なお,各キャラには特性があり,たとえばトゥモロは「全属性消費MP2/3」という特性を持っている。アビリティのMP消費量が多い幻石は彼に装備させるなど,長期戦を見据えた組み合わせを考えるのも面白いだろう。

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 バトルのだいご味は,幻石が真の力を開放する「召喚魔法」にある。バトル中,徐々に「召喚ゲージ」が溜まっていくのだが,幻石はこれを消費して召喚獣を呼び出せる。敵グループを一掃できるほど絶大な威力を秘めた召喚魔法もあるので,それを発動できるようになるまでいかに耐えるかを軸とした戦術は,強敵とのバトルでは基本となりそうだ。

召喚魔法を発動するとカットイン演出が入り,目にも楽しい
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 召喚魔法の発動に必要な召喚ゲージ量は,幻石によって異なっており,基本的にゲージを多く消費する召喚魔法ほど,その威力も高く設定されていると考えて間違いない。イフリートによる「地獄の火炎」,シヴァによる「ダイヤモンドダスト」,ヨウジンボウによる「斬魔刀」……など,召喚魔法の威力はいずれもアビリティを大きく上回る

 筆者が実際に試してみたところ,「たたかう」コマンドのみでゲームを進行させるのは非常に難しい。アビリティや召喚魔法の使いどころが重要で,やはり攻略のカギは幻石が握っているという印象だ。スマホ向けのRPGでは,なんとなくタップを連打していればゲームを進められる気軽さも魅力となり得るが,本作は戦術次第で勝つことも負けることもある。FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶は,歯ごたえのあるコマンドバトルを求めるRPGファンにこそオススメしたいアプリ,と言えるかもしれない。

 FFシリーズへのリスペクトが随所に散りばめられた懐かしさと,昨今のトレンドを取り入れた新しさがうまく融合した本作。基本プレイ無料のタイトルなので,気になった人は気軽にゲームをダウンロードし,王道ストーリーと遊びがいのあるバトルを体験してみよう。

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